4.コーディング

開発環境の操作に慣れたらいよいよコーディングの作業にとりかかる。作業は大まかにVC++の操作で行う部分(テンプレート作成など)とC++のコードを編集する部分(関数の実装など)に分かれる。以下にわれわれの場合の操作手順を簡単に述べる。なおオブジェクト指向について知らない場合は付録オブジェクト指向を参照のこと。

4.1 VC++の初期段階の使用

VC++では初めに自動生成ツールでアプリケーションのスケルトンを作成する。その手順を下に述べる。
 

1.[ファイルメニュー]→[新規作成] 

2.SDIを選択。それ以降はデフォルトのまま。

3.作成クラスの表示を確認

4.作成ファイル報告を確認



5.左カラム下のタブをファイルにしてファイルを開く。以上でVC++の初期段階の操作は完了。
  [ビルドメニュー]→[ビルド]でコンパイルしてみよ。
 



4.2 VC++でクラスを追加するには

[挿入メニュー]→[クラスの新規作成]か、[表示メニュー]→[ClassWizard]を用いる。
 

4.3 VC++でハンドラを追加するには

ClassWizardでクラスとメッセージを選択して[関数の追加]。
追加した関数の中身は下の4.5にしたがって作成する。

4.4 VC++でヘルプを利用する

[ヘルプメニュー]→[XXX]でヘルプを起動する。
[ヘルプメニュー]→[目次]→[Visual C++ ドキュメント]→[Visual C++ユーザーズガイド]

4.5 コード編集

自動作成されたファイルで空白になっている関数をVC++内のエディタで編集する。この部分ではCおよびC++の知識が必要になる。
C++についてはVC++のヘルプからC++の項を参照のこと。
たとえば[ヘルプメニュー]→[目次]→[Visual C++ ドキュメント]→[リファレンス]→[C/C++言語およびC++ライブラリ]

これ以降はコード編集と4.2,4.3のクラス・ハンドラの追加を繰り返すことになる。