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董卓伝 第二章・涼州の乱



【プロローグ】


涼州で韓遂が反乱を起こしたのである。

盟友・馬騰も乱に加わり、その勢いは

討伐に向かった軍をことどとく
壊滅に追いやるほどであった。

窮した朝廷は董卓に乱の鎮圧を命じる。

董卓にとっては黄巾討伐での汚名を晴らす
絶好の機会が訪れたのであった。





イベント1
フフフ……
良き機会が訪れたものよ。
鍛えぬいた我が軍の実力を試せる上
朝廷の信頼も得ることが出来よう。
クフォフォ、まったくおっしゃるとおりで。
韓遂には悪いが、奴らを踏み台に……
一気に朝廷を牛耳ってみせよう……

イベント2
西涼の勇者たちよ!
腰抜けの官軍にその力を見せ付けてやれ!
フフフ……
そううまくいくかな?韓遂よ。
董卓か……
聞けば黄巾討伐では散々だったようだな。
そのような軟弱な軍に、
我らを倒せるものか!
貴様は何も見えていないだけよ。
我が軍の力、とくと見るがよい。

イベント5
董卓殿の娘を嫁にしておいて
情けないところは見せられんわい!
反乱軍ども、ワシの力、見せたらあ!!

イベント6
クフォフォ……
さあ、恐怖におののくがよい。

イベント7
董卓よ!
貴様は我らと同じ類の男だと思っていたが
所詮は国に使われるだけの男だったか!
フフフ……とんだ了見違いだな、韓遂よ。
なんだと?
俺が仕えるのではない。
漢王朝が、俺に仕えるのだ。
そ、それが貴様の本心か!
フハハ!
この董卓の戦、すべてはその時のために
存在しているのだ!!

イベント8
くくっ!今回は退くが
これで我が乱が終わったと思うな!
フフフ……ただ闇雲に叛くだけでは
天下は何一つ動かぬ。
(李カク)董卓様!
このたびの大勝利、おめでとうございます!
フフ……この勝利で、朝廷から
出るであろう褒美はすべて……
獅子奮迅の戦いを見せた、おぬしらにやる。
部下にも与えてやるがいい。
(郭シ)な、何てこった!
董卓様の心の広さに感激したぜ!
俺たち、一生ついていくぜ!!

敵軍カットイン1
我らが乱、貴様らごときに止めさせはせん!

敵軍カットイン2
馬騰よ、董卓軍もなかなかやるもんだな。
何を考えているのかわからん男だが……
後々のためにはここで倒さねばな。
うむ!
我らの乱は始まったばかりだからな!



【エピローグ】


イベント9
董卓様、褒美はすべて部下に授けたとか?
うむ。奴らはそれに値する戦いを
見せてくれたからな。
……それに俺は、そんなものに興味はない。
クフォフォ。
そんなものは、後からいくらでも
得ることができますからな。
朝廷に入り、権力を得れば……
フフフ、その通りよ。
聞けば、朝廷内では大将軍の何進と
宦官どもが醜い権力争いをしているらしい。
いずれかが、俺の力を頼ってくるはずだ。
そしてその時は……
その時は……?
漢王朝が
この俺にひれ伏すのだ……!


討伐軍の中で、唯一勝利をおさめた
董卓の名は、天下に高く響くこととなった。

十常侍との権力争いをしていた
大将軍の何進は、董卓の力を得ようと

彼を都、洛陽へと呼び寄せる。

漆黒の野望を胸に秘め
大軍を引き連れ洛陽へと向かう董卓。

その途上で、彼は思わぬ一軍と
遭遇することになる……