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蜀後伝 第五章 祁山の戦い



【プロローグ】

二度目の北伐後、年月を費やし
諸葛亮は国力を回復させた。

そして、必勝を期して三度目の北伐に
向かうことを決意。

過去二度の北伐で苦しんだ兵糧も
劉備から共に後事を託された李厳が担当。

万全の体制を整えて戦いにのぞむ
諸葛亮の前に立ちはだかるのは

魏の大軍師・司馬懿仲達。

稀代の軍師二人が、互いの国を背負い
ついに激突する。





イベント1
過去二度の北伐では兵糧不足に
苦しめられました……
李厳、兵糧の輸送お願いします。
任せてくれ、孔明殿。
滞りなく前線に兵糧を送ろう。
心置きなく戦ってくれ!
はい。くれぐれもお願いします。

イベント3
あれが名軍師といわれる孔明か……
果たしてどのような采配をふるうのか?
まずはお手並み拝見といったところか。
司馬懿は慎重な男だと聞きますが……
時に大胆な決断を下せるからこそ
その慎重さも生きてくるというものです。
姜維、我らの戦、よく見ておきなさい。
はっ。

イベント5
全軍、一気呵成に攻めたてよ!
蜀軍に休む間も与えるな!!
司馬懿、苛烈な戦いぶりをする……
しかし、この孔明にとっては
あの程度の猛攻など想定内です。
時を稼ぎながら、敵の疲弊を待ちます。

イベント6
孔明、さすがに蜀を一人で支える男だ。
よくぞ三度も魏に侵攻してきたものよ。
司馬懿……代々漢に仕えながら
魏に加担し漢を滅亡に追いやった罪……
相応の報いを受けるべきです。
弱き者は滅びる。
それが世の常ではないか?
弱きものでも守りうる価値があれば
私は命を賭けて守り、戦いますよ。
甘いことを言う……
現実を見れぬ軍師は、勝つことはできん!

イベント9
こ、これが孔明……!
全軍、撤退せよ!!
我が軍の勝利です。
さあ、ここからは追撃戦に移りましょう。
じょ、丞相!
どうしました、姜維。
李厳殿からの使いによると……
長雨の影響で、兵糧が輸送できぬと……!
そのようなことがなぜ起こるのです……?
雨で運べぬなどと……!
む、無念です!
勝っていた戦を……!
……仕方ありません。
撤退の準備をしなさい……



【エピローグ】

勝利を確実にしていた蜀軍だったが……

兵糧の輸送をしていた李厳から

兵糧が届かないという事態が発生し
無念の撤退を余儀なくされる。

何よりも兵糧不足が、信頼を寄せていた

李厳の不手際で発生したことが
一層、諸葛亮の無念を増幅させた。


イベント10
李厳……
なぜ兵糧の補給を怠ったのです?
これは異な仰せ……
兵糧は輸送しておった。
孔明殿こそ、なぜに撤退なされた?
李厳、見苦しい言い訳はよしなさい。
すべて証拠はあります。
あなたは職務を怠ったのです。
絶対に負けられない戦いで……
……ち、違うのだ。
実は長雨で兵糧が……
命までは取りません。
しかし、二度と我が軍には加えません。
そ、そんな!
誰か、この者を連れて行きなさい。
はっ!
ま、待ってくれ! 俺の話を……!
申し訳ありません、劉備殿……
私の不明により、またしても勝利を……

諸葛亮指揮の下、戦えば勝利する蜀軍。

しかし、魏の粘り強い戦いと味方の不手際で
無念の三度目の撤退……

そして、諸葛亮に残された時間は
残り少なくなっていた……