ただいまー! | |
よく無事に戻ってきました。 首尾の程はいかがですか? |
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もう、バッチリだよ! | |
呉は、うちと仲良くしてくれるって! | |
本当にお疲れ様でした。 ゆっくりと休んでください。 |
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うん! |
では、陛下。 魏征伐へ行ってまいります。 |
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何とのお〜 | |
丞相はワシの父も同然。 心配でならぬぞ…… |
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ありがたきお言葉です。ですが…… 魏を討たずして蜀の未来はありません。 |
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他のものではいかんのかのう? | |
陛下、残念ながら今の蜀には 一軍を任せうる将軍の数が不足しています。 |
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私自らが行かねばならぬのです。 | |
そうかあ、では行って来るがよい。 | |
くれぐれも気をつけてのう。 | |
承知いたしました。 そして、蜀に勝利をもたらしましょう。 |
ついに来たか、孔明……! | |
だが、この魏の領土は貴様には 一寸たりとも切りとらせんぞ! |
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魏軍は百戦錬磨の武将がそろっています。 | |
馬謖よ、そなたはまだ経験が浅いのですから 慎重に戦うようにしてください。 |
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お任せください、丞相! | |
丞相から教わったことを、この戦で 発揮してみましょう! |
ここなら敵が一望できよう。 よし、陣を張れ! |
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馬謖殿、待たれよ! | |
ここは山頂、水源を断たれては 身動きできなくなってしまうぞ! |
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黙れ、王平! | |
無学の貴様に何がわかる! 黙って私の命令に従っておれ! |
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くっ、実戦経験の無いものが指揮をとれば 時に味方を死地に追いやってしまう……! |
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ここは、この王平が死を覚悟して この場を守り抜くしかあるまい……! |
我が軍の進撃を読み、動きを止めるとは お見事です。名を聞かせてくれませんか? |
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私の名は姜維伯約! | |
孔明殿、あなたのようなすばらしい軍師と 戦えることは光栄です! |
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あなたが天水の麒麟児と呼ばれる 姜維ですか…… |
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評判にたがわぬ才の持ち主のようですね。 | |
孔明殿に褒めていただけるとは光栄。 しかし、勝負に私情ははさみませんよ! |
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無論です。 貴方の知勇、見させていただきます。 |
馬謖……なぜ命令違反を犯したのです。 | |
丞相! 私はただ蜀の勝利のため…… 最善の策をとろうとしたまでです! |
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結果的には味方を窮地に陥れた…… 馬謖よ、命令違反は死罪となっています。 |
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それが私の弟子であるあなたでも…… 例外ではありません。 |
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じょ、丞相…… | |
無念です。 | |
馬謖の本当の力を見抜けなかった 私自身の不明を恥じ入るばかりです…… |
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張コウ殿、私は孔明と戦うのは初めてだが…… 奴の智謀は神の如しと聞く。 |
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司馬懿殿ですら一目をおくほどだからな。 慎重を期して戦わねばなるまいな。 |
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関羽、張飛もおらぬ蜀など恐れずともよい。 いかに孔明が神算鬼謀の持ち主でも…… |
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実戦経験に乏しい兵では意味が無いからな。 |
さすがは孔明…… そう簡単には勝てぬか。 |
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さすがに魏軍は強い…… | |
勝ちはしましたが、我が軍の疲弊を考えると 蜀に一度戻るべきですね…… |
姜維…… よくぞ我が軍に降る決断をしてくれました。 |
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戦に破れた以上、仕方ありません。 | |
それに私が、漢王朝を滅ぼした 魏という国に仕えることに |
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疑念を抱いていたことも事実です。 | |
これも運命……蜀のために戦いましょう。 | |
ただ蜀のために戦うのではなく…… | |
蜀を支えるほどの将になってもらいたい…… 私はそう考えています。 |
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孔明殿はずいぶんと、若輩者である 私のことを評価してくれますね。 |
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戦場でのあなたは、統率力、繰り出す策 そのすべてが見事でした。 |
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そして、あなたはまだ若い。 さらに良き将となることができます。 |
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確かに私は、まだ未熟者だと思っています。 | |
その心を忘れないことです。 いきなり多くのことを望みません。 |
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そして私から多くを学びなさい。 あなたの成長を楽しみにします。 |
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承知いたしました。 |