私は曹操殿に恩を受けている身だ…… | |
しかし漢の臣でありながら 曹操殿の天子をないがしろにする行い…… |
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だまって見過ごすなど 私にはできない! |
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曹操殿…… | |
たとえ戦うことになろうとも、 私はあなたを止めねばならない! |
くだらぬ野心を抱きおって…… | |
帝ではこの乱世は治められんというのが わからぬとはな…… |
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曹操殿! 天子あってこその天下! |
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天子の意志を尊重することが、 我ら漢の臣の務めではないのですか! |
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天子の意思だと…… | |
そのような甘いやり方こそが、 国をここまで堕落させた元凶だ! |
劉備殿に仕えてから、戦いの日々だ。 お前にも迷惑をかけるな。 |
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気にしないで、兄さん。 私は劉備様の傍にいるだけでとても幸せよ。 |
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あの人はこの国の希望なの。 私はあの人を守るわ。 |
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私の全てを賭けてでも…… | |
お前は立派になったな…… 兄はうれしい…… |
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これからも兄妹力を合わせて 劉備殿をもり立てていこうぞ! |
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ええ、兄さん。 それが私たちの天命よ。 |
張飛よ、この戦いは厳しくなるだろう。 だが生きるのだ。生きてこそ次があるのだ! |
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兄ぃ、ワシは死なねえよ! そして兄ぃも死なせはしねえ! |
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桃園で誓った民達の平安! まだまだ成し遂げちゃあいねえからな! |
なんたることだ…… この私が追い詰めきれぬとは…… |
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よし! 曹操軍の猛攻を切り抜けた! 今だ! 早く行け! |
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死ぬな! いいか、皆、絶対に生きるんだ! |