すまぬが、この徐州を守っていただきたい。
劉備殿は快く我らを迎えてくれた。
この徐州に何人たりとも入れはせぬ。
| 呂布殿。 すまぬが、この徐州を守っていただきたい。 |
| 一度は戦った我々だが、 劉備殿は快く我らを迎えてくれた。 |
| まかせろ。 この徐州に何人たりとも入れはせぬ。 |
 | 道を開けい！ 未来の皇帝、袁術殿のお通りなるぞ！ |
 | イヒヒヒヒ、ワシこそ未来の皇帝、 いわば天下の頂点！ |
 | わはははは、袁術殿が皇帝ならば、 ワシは天下の大将軍！ |
| イヒヒヒヒヒ！！ |
| ワハハハハハハハハハハ！！ |
| イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ！！ |
| 何が皇帝か！ 漢王室に弓引く逆賊め！ 貴様らの蛮行、この劉備がここで止める！ |
 | やりますな！ しかし殿…… |
| 呂布に留守を任せて大丈夫でしょうか？ 奴は義父、董卓ですら裏切った男です。 |
| そうなったらそれまでのこと。 私の人徳がなかっただけの話だ。 |
| それに、私には 呂布がそれほど悪い奴には思えんしな。 |
| はっはっは！ |
| 殿！ あなたの懐の深さは、 まったく計り知れませんな！ |
| 紀霊！ 貴様ほどの男が袁術などにつくとはな。 |
| 我が主君を愚弄するか！ 図に乗るな、関羽！ |
| 図に乗っているのは誰あろう袁術だ！ 考え直せ紀霊！ 今からでも遅くはない！ |
| いらぬ世話よ！ |
| おしゃべりはここまでだ！ 貴様を倒し、我が武名を天下に轟かせる！ |
| 袁術もそうだが、背後の曹操、北の袁紹…… 皆どんどん力をつけていっている…… |
| それにひきかえ、私は何と非力なのだ！ こんなことでは、民を救うなど夢の話だ！ |
 | 弱気はダメ〜！ 小さなことからコツコツと！ |
| だいじょうぶ〜、 きっとなんとかなるわよ〜。 |
| こっちにおいで。 私が癒してあ・げ・る。 |
| 紀霊……兵を退けい……！ |
| き、貴様は呂布！ なぜ邪魔立てをする！！ |
| この徐州は劉備の地。 それが理由だ。 |
| な、何を馬鹿なことを！ 貴様の指図など……！ |
| ならば貴様が死ぬしかない。 覚悟しろ。 |
| ぐっ…… |
| ひざまずけ、弱兵どもが！ |
| 俺が劉備の首をあげてみせるわ！ |
| そ、そんな馬鹿な…… 皇帝となるべきワシが……！ |
| ぷ、ぷばあっ！！ |
| 袁術……愚かな男だ…… |
| 皇帝への野心をあからさまにしたことが、 寿命を縮める結果となったな…… |