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蜀伝 第一章 桃園の誓い



【オープニングクレジット】

中国は漢の時代の末期
国の中央は乱れ、民衆は虐げられていた

民衆の一部は黄巾賊という暴徒と化し
朝廷と激しい争いを繰り広げた

略奪や戦火により田畑は荒れはて
人心はすさみきった希望無き時代

一人の男が立ち上がった
劉備玄徳……

むしろ売りだった青年の物語が
今幕を開ける




【プロローグ】

太平道の教祖、張角と
実弟の張梁、張宝に率いられた黄巾賊は、

朝廷の討伐軍をも圧倒し、
国の秩序は崩壊の危機に瀕していた。

そんな中、劉備、関羽、張飛の三人は
義兄弟の契りを交わし、

国を救う志を胸に、
打倒黄巾賊の義勇軍を決起したのであった。





イベント7
さあ、劉備殿。
ここで主従の杯をしようぞ。
待ってください、
たしかに私は漢の帝王の血を引いています。
しかしまだ
何ひとつやったことのない若者です。
ここで私が主となるのは
何か自分の気持ちが治まりません。
そ、そんな
今さらそんなこと言いっこなし。
俺はそう決めてるんだからな。
まあ待て、劉備殿がそういう気持ちなら
あえて逆らうことはしない。
ここで義兄弟の杯を
くみかわすということにすれば?
それなら喜んで。
義兄弟といっても、わしらが心で劉備殿を
主と決めている気持は変わるものではない。
そういう意味から
劉備殿を一番の兄とする。
そして功なって一国一城の主となった時
わしらはあなたを主君と仰ぐ……
うむ、それなら、いま義兄弟の杯だけでも
我慢してやる。
それならばそれで……
おう。
我ら天に誓う、我ら生まれた日は違えども
死すときは同じ日同じ時を願わん。

敵軍カットイン1
者ども冥途の門を開いてやれ!

敵軍カットイン2
我らが黄巾の世をつくりだすのだ!

敵軍カットイン3
黄巾の民よ、太平の世を求めよ!



【エピローグ】

黄巾の乱は終息し、
天下は平和に向かうに思われた。

しかし、この乱を契機に
朝廷の権威は衰え……

本当の乱世が
まさにこれから始まろうとしていた。