董卓ごときに、お前ほどの女が 身を捧げる必要は無い…… |
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奉先様……! | |
董卓を討ち、お前を手に入れる。 | |
そしてその先にある天下も……! |
おのれええ! 呂布、裏切りおったな!! その罪、地獄であがなわせてくれるわ!! |
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俺は俺の欲するままに生きる。 貴様なぞに縛られることは無い。 |
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こしゃくな! 今すぐ殺してくれよう! 覚悟せい!! |
貂蝉よ…… | |
董卓を裏切り、我についてくることに 何の後悔もないか? |
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奉先様は天下一の武人です。 何の後悔がありましょうか。 |
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よくぞ言った。 我の武、しかと見ておくがいい! |
張遼……見事だ! | |
いや……まだまだです。 | |
私が追い求める武には、程遠い……! | |
張遼よ、この戦の後も、 数多の戦場が我らを待っておる。 |
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共に武の極みを目指そうぞ……! | |
御意……! |
董卓よ…… ただ戦で勝つのみではつまらぬ。 |
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我と決着をつけるのだ……! | |
呂布……天下とは何かも知らぬ 野獣のごとき貴様に、俺が討てると? |
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天下が何かはどうでもよい。 我は我の天下を築くために戦う……! |
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そのために貴様は邪魔だ……! |
後悔する間も与えんぞ! |
天はワシがいらぬてかああぁ!? | |
董卓よ…… 貴様ごときに御せる我ではないのだ……! |
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一人の女に惑わされ、己を見失うか! | |
呂布よ、たかが一介の武人である貴様が 掴めるほど、天下は甘くはないわ!! |
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口上はそれだけか…… | |
ならば死ぬがよい。 | |
ぐはあっ!! | |
俺は俺の信ずるところを行くのみ……! | |
その先にあるのが天か地か…… 今は問うまい……! |
どうだ、貂蝉…… 董卓を討ち取ったぞ……! |
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お見事です、奉先様。 | |
これからは、誰のためでもない…… 我は欲するままに戦うのみ……! |
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ですが、お気をつけください。 | |
李儒たち董卓の配下は、奉先様を 恨んでおります。 |
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奴ら雑魚が群れたところで何ができる。 | |
返り討ちにしてくれようぞ……! |