よくぞ劉備をここまで追い詰めてくれた。 | |
はい。しかし油断してはいけません、殿。 蜀にはまだ、あの孔明殿がおります。 |
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……うむ、わかっている。 | |
だが、公瑾兄や呂蒙の智を継ぎしお前が、 かの軍師に劣っているとは思わん。 |
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存分に戦い、打ち破るのだ! | |
はい! | |
あとはこの戦を制しさえすれば、 蜀の諸勢力は孫呉に降る。 |
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行くぞ、皆の者! |
私がいる限り、蜀は滅びません。 呉軍よ、おとなしく呉の地へ帰りなさい。 |
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……来ましたか、孔明殿。 | |
かつて周瑜殿と赤壁を戦ったその智謀を 撃ち破って、蜀の命運を絶つ! |
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いいでしょう、若き将よ。 全力でかかってきなさい…… |
黄蓋、程普、見ておるか…… | |
今、孫呉の軍が 天下最大の勢力となろうとしている…… |
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ふっ、この老い先短い命、 この戦いで、全て燃やし尽くすぞ……! |
ははは、関羽の青龍偃月刀の、 なんたる切れ味の良さよ! |
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関羽よ、お前から奪ったこの刀で、 | |
蜀に引導を渡してくれるぞっ! | |
はーはっはっは! |
わが智謀、超えられますか……? |
見事です…… 今ここに、私の天下三分の計は破れた…… |
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二国となれば、もはや天下の均衡は保てぬ。 決着の時は近い…… |
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さあ、若き英傑よ。 天下平定の戦、見事務めてみせよ…… |
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天下……平定…… |
最後の戦か…… | |
父上、兄上、公瑾兄、いよいよだ…… |