周瑜殿。遅ればせながら、 劉備軍1万、ご助力に参った! |
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おお劉備殿、ありがたい。 | |
だが劉備殿と我が軍を併せても、 依然として有利は曹操軍にある、心されよ。 |
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我らにはあなたや孔明といった智者がいる。 | |
戦は数では決まらぬこと、 奴らに思い知らせてやりましょう。 |
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ふふ、そのつもりです。 | |
わが策、命に代えても曹操へと 届かせてみせましょうぞ! |
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……曹操へ届く、か。 | |
私たちの力で、 はたして本当にやれるのか……? |
孫呉の軍よ、ここまでだ。 おとなしく降伏するがいい! |
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慢心が過ぎるぞ、曹操! | |
我が軍には、 貴様ごときに降伏する将はおらん! |
この大軍団を倒すには、やはり火か。 だがこの風向きでは…… |
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周瑜殿、私が祈祷にて、 風向きを変えてみせましょう。 |
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いまひととき、時間をください。 そう、この戦が半ばに達するまで…… |
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孔明殿……? ……わかった、戦の半ばまでだな。 |
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ならばそれまでの間、 我らが時を稼ぐ。 |
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頼みましたぞ、周瑜殿…… |
我らを勝利に導く風よ、 今こそ来たれ……! |
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ふっ、孔明殿がやってくれたか。 | |
全軍、反撃に転じよ! 我らが炎にて、曹操軍を焼き尽くすのだ! |
いよいよか…… | |
周瑜、よくぞここまでやってくれた。 その力、この戦の総大将に相応しいわ。 |
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程普殿…… | |
すみません、大殿の代より 仕えるあなたを差し置いて…… |
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よいよい、一時はワシも腹が立ったが、 おぬしの働きを見て、やっと分かったわ。 |
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この戦、勝つにはお主の力が必要だと…… さあ、曹操めに一泡吹かせてくれようぞ! |
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はっ! |
皆の者、怯むな! | |
反撃のときは必ず訪れる。 | |
孫呉の意地を見せるのだ! |
曹操よ、貴様の覇道もここまでだ! | |
全軍、火を放て! 曹操軍を打ち滅ぼすのだ! |
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馬鹿な。我が軍が、燃えるだと……!? | |
その慢心と共に、 炎の中に消えるがいい、曹操! |
孫呉の軍よ、なす術もなく滅びるがいい! |
信じられん、我が軍が…… | |
殿、ここまでです。 ……撤退いたしましょう。 |
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おのれ! ……おのれぇぇぇぇぇぇ! |
やったな、我らは勝ったんだな…… | |
父上、兄上。 孫呉の地は、守りきったよ…… |
お見事でした、周瑜殿…… | |
いえ孔明殿。 あなたのご助力があってこそでした。 |
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だが曹操の首は取り損ねてしまいましたな。 | |
ええ、あの男の天命、 未だ尽きてはいないということでしょう。 |
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ですが好機です。 | |
うむ。ここで追い討ちをかければ、 曹操の天下を覆すことができる! |
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伯符、お前の夢、 もうすぐ果たせるかもしれんぞ……! |