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魏伝 第六章 陳宮の裏切り



【プロローグ】

曹操が徐州を攻めている隙に、
エン州を奪わんと侵攻した呂布軍。

曹操はすぐさまエン州に戻り、
呂布との戦闘に突入する。

その呂布軍には、かつての曹操軍の謀臣、
陳宮の姿があった。





イベント1
陳宮……
呂布の如き輩に肩入れするとは……
天下の情勢が見えん愚か者が……
その智謀を活かす場を見誤りおって!

イベント2
ギギギギ……ここは我が地。
侵入する者、すべて消し去る。
人がおらぬのを良いことに
勝手な真似をしてくれたな!
天下を翻弄する狂犬よ!
ここで私が成敗してくれよう!

イベント3
殿、申し訳ございません……
留守を任された私がもっと早く
陳宮の裏切りに気付いておれば……
荀イク! 私がおらぬ時に城を守った
おまえに、功こそあれど責などない!
何を下を向いている!
そんな暇があるなら
次はどう呂布を打ち破るか考えろ!
私が最も信頼する軍師のやることは、
まだ終わりではないぞ!
と、殿……
それほどまでに私のことを……
この荀イク、殿の覇道の御力になれるのなら、
この身のすべてを捧げましょう。

イベント5
叔父上、曹操殿の元に推挙していただき
ありがとうございまする。
何をかしこまって申しておる。
お主の才能はきっと殿のためになる。
その確信があるから推挙したのだ。
荀攸よ。天下の平和の為、
殿の覇道に身を捧げようぞ。
私もそこに加われる……
いやはや、嬉しいですなあ。

イベント7
陳宮よ!
なぜ私を裏切り、あのような獣についた!
あんたにワシの気持ちはわからん!
常に人の上におるあんたにはな!
答えになってないぞ陳宮!
ならば言うてやる!
あんたがワシを重用せんからだ!
ワシの献策が一番正しいにもかかわらず、
あんたはいつも他人の策を採用する!
あんたにわかるか!?
我が美策が用いられずに消える悲しさを!
だからワシは呂布殿の下にいったのよ!
我が献策が必ず用いられる場所にな!
何ともあさはかな男よ……
呂布に献策したところで、
あの獣が理解できると思うのか……

イベント8
呂布軍よ! この悪来があるかぎり、
殿に近づくことはまかりならんぞ!
典韋殿! この許チョも及ばずながら
力になりますぜえ!
おお! 許チョ殿!
我ら二人が揃えば鬼に金棒!
殿に害成す者ども
片っ端から叩き潰そうぞ!
ん〜〜〜〜〜〜っ! わかりましたぜえ!

イベント9
ギギギギ……
この屈辱!
すぐに貴様にも味あわせてくれる!
この曹操に背くことが、
どれほど愚かな事か身にしみたであろう!
呂布、陳宮!
貴様に時代を築くことはできんのだ!



【エピローグ】

曹操の領土を奪い損なった呂布は、
劉備の収める徐州に向かった。

そしてそこで劉備を欺き、
強引に徐州を奪い取った呂布は、

再び自らの勢力の巻き返しを図った。

曹操は呂布の息の根を完全に止めるべく、
徐州への進撃を決意した。