陳宮…… 呂布の如き輩に肩入れするとは…… |
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天下の情勢が見えん愚か者が…… | |
その智謀を活かす場を見誤りおって! |
ギギギギ……ここは我が地。 侵入する者、すべて消し去る。 |
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人がおらぬのを良いことに 勝手な真似をしてくれたな! |
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天下を翻弄する狂犬よ! ここで私が成敗してくれよう! |
殿、申し訳ございません…… | |
留守を任された私がもっと早く 陳宮の裏切りに気付いておれば…… |
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荀イク! 私がおらぬ時に城を守った おまえに、功こそあれど責などない! |
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何を下を向いている! | |
そんな暇があるなら 次はどう呂布を打ち破るか考えろ! |
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私が最も信頼する軍師のやることは、 まだ終わりではないぞ! |
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と、殿…… それほどまでに私のことを…… |
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この荀イク、殿の覇道の御力になれるのなら、 この身のすべてを捧げましょう。 |
叔父上、曹操殿の元に推挙していただき ありがとうございまする。 |
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何をかしこまって申しておる。 | |
お主の才能はきっと殿のためになる。 その確信があるから推挙したのだ。 |
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荀攸よ。天下の平和の為、 殿の覇道に身を捧げようぞ。 |
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私もそこに加われる…… いやはや、嬉しいですなあ。 |
陳宮よ! なぜ私を裏切り、あのような獣についた! |
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あんたにワシの気持ちはわからん! 常に人の上におるあんたにはな! |
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答えになってないぞ陳宮! | |
ならば言うてやる! あんたがワシを重用せんからだ! |
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ワシの献策が一番正しいにもかかわらず、 あんたはいつも他人の策を採用する! |
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あんたにわかるか!? 我が美策が用いられずに消える悲しさを! |
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だからワシは呂布殿の下にいったのよ! 我が献策が必ず用いられる場所にな! |
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何ともあさはかな男よ…… | |
呂布に献策したところで、 あの獣が理解できると思うのか…… |
呂布軍よ! この悪来があるかぎり、 殿に近づくことはまかりならんぞ! |
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典韋殿! この許チョも及ばずながら 力になりますぜえ! |
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おお! 許チョ殿! 我ら二人が揃えば鬼に金棒! |
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殿に害成す者ども 片っ端から叩き潰そうぞ! |
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ん〜〜〜〜〜〜っ! わかりましたぜえ! |
ギギギギ…… | |
この屈辱! すぐに貴様にも味あわせてくれる! |
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この曹操に背くことが、 どれほど愚かな事か身にしみたであろう! |
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呂布、陳宮! | |
貴様に時代を築くことはできんのだ! |