remove
powerd by nog twitter





魏伝 第2話 反董卓連合



【プロローグ】

黄巾の乱は一応の終焉を迎えた。

しかし涼州の雄、董卓が都に入り、

自らの欲望のままの支配を行った。

曹操は自ら檄文を記し、
諸侯に反董卓連合の結成を呼びかけた。

そしてこの呼びかけに、各地の群雄が呼応。

こうして連合軍は結成され、その盟主には、
名族出身の袁紹本初がついた。

そして都を救わんと、
董卓に戦いを挑んだのであった。




イベント1
董卓よ、
天は貴様を望んではおらん!
おぞましき時を刻んだ罪は
貴様の命ひとつでは、もはや償いきれぬぞ!

イベント2
ふふふ、愚か者どもめ。
このワシに牙を剥こうとはな。
やれい華雄よ!
奴らを寸刻みにしてまいれ!
オオセノママニ……殿ノ今宵ノ晩餐、
コノ華雄ガ用意シマショウ。
董卓!
貴様は乱世を助長させたにすぎん!
そんな支配者なぞ、
この曹操は断じて認めん!

イベント3
孟徳よ! なぜ袁紹なんぞを連合の盟主に立てた!?
筋から言えば、檄文を発したお前が
盟主になるべきではないのか!?
惇よ、今は董卓を打つのが先決。
そのためには袁家の力は不可欠だ。
だが奴は、己の地位にこだわるからな。
奴を動かすエサが必要だったという事だ。
ふんっ! あの坊ちゃん野郎が……!
名門の顔を立てろというやつか……!
あの高慢な鼻っぱしら、
今すぐへし折ってやりたいわ!!
はっはっは! 董卓を討った後は、
いずれ奴とは戦うことになる!
惇! そのためにもこの戦、
とっとと終わらせてしまうぞ!
おう! 奴の下におる時間は、
気分が悪くてしょうがないからな!

イベント4
孟徳、打倒・董卓に
よくこれだけの軍勢が集まったものだな。
野心ある者は、天子を奉戴しただけの男を
認めんということだ。
淵よ……
こいつらすべてを屈服させ、
認めさせるのは、骨がおれるだろうな!
はっはっは! 孟徳!
その道をおまえと共に歩める俺は、
天下一幸せな武人だな!

イベント5
孟徳よ!
あいかわらずやるではないか!
連合の盟主たるワシのためにも
さらなる成果を期待しておるぞ!
本初よ、私は別におまえのために
戦っているわけではないぞ。
なっ……お主……
盟主であるワシのためではないだと……?
我らは漢王朝を救うために戦っておるのだ!
本初、おまえは違うのか?
……も、もちろんその通りだ!
と、共に逆臣・董卓を討ち滅ぼそうぞ!
はっはっは! そういうことだ!
行くぞ本初! 貴様のお得意な
名門の力とやらを董卓に見せてやれ!
孟徳……
あいかわらず己が腹を見せん男よ。
いずれ奴は、
我が覇業の障害になるやもしれんな……

イベント6
貴殿が曹操殿か。
その活躍は耳にするぞ。
貴公は孫堅殿。
この連合で唯一、
貴公には会ってみたいと思っていたぞ。
それは光栄だな。
曹操殿、共に漢のために力を尽くそうぞ。
今は共に戦う同志。
孫堅殿、貴公の武運を祈ろう!
「今は共に……」か……
曹操……
あの目はすでに千里先を見越しておったわ。
あれが江東の虎、孫堅……
どうやらその強さ、
噂だけではないようだな……

戦闘勝利

イベント7
董卓の首級は間近!
追撃の手をゆるめるな!
待て本初!
董卓の引き際が良すぎる。
ここは勢いに任せて
攻めるべきではない!
何を馬鹿な!
この機を逃して打倒董卓なぞありえんわ!
孟徳よ!
貴様には追討軍の先鋒を命ずる!
貴様が何と言おうと、ここは連合の盟主たる
ワシの意見に従ってもらうぞ!
とっとと行って、董卓の首級をあげて参れ!
本初……
功をあせって冷静な判断を失いおって……
愚かな指揮官に率いられる兵ほど
無駄なものはないというのに……
これで孟徳が董卓を討てば良し。
孟徳の言う通り、何か罠でもあるならば
邪魔な奴が消え、それもまた良し。
ふっふっふ。どう転ぼうと、
ワシに利があることにはかわらんわ。




エピローグ

連合軍は勝利の勢いに乗り、
董卓軍の追撃を開始した。

しかしそれは罠を張って待ち構える
董卓の思惑通りであった。

戦勝気分に酔った連合軍の中、
袁紹に追討軍の先鋒を命じられた曹操は、

冷静にその事を予感していた。