おまえにはこの夏侯淵が教えてやろう。
貴様は我が殿には届かんという事を！
| 劉備。 おまえにはこの夏侯淵が教えてやろう。 |
| いくら力をつけようと、 貴様は我が殿には届かんという事を！ |
 | 漢中から天下へ！ 我らは再び歴史を繰り返すのだ！ |
| そうはさせん！ |
| 殿より預かりしこの漢中、 貴様如きに渡す俺ではないぞ！ |
 | 敵将、夏侯淵！ この黄忠といざ尋常に勝負せいっ！ |
| 老将、黄忠。その武名は聞いておるが、 まだ一線を退いていなかったとはな！ |
| ワシは生涯現役。そなたの首級で また武名をあげさせてもらうつもりじゃ！ |
| はっはっは、貴公のような老いぼれ首、 俺は取っても自慢にならんがな！ |
 | 何だ？ 蜀軍には随分と派手な奴がおるな。 |
 | ゴロゴロゴロゴロー！ |
| うらやましいか？ 貸してやろうか？ |
| 結構だ。 むしろ神聖な戦場で不謹慎なぐらいだ。 |
| 消えてもらう。 |
| ババンババンバンバン！ |
| なんと！？ この良さが分からんとは…… だめだこりゃ！ |
| 曹洪よ、よく駆けつけてくれたな。 礼を言うぞ！ |
 | 何を言うておる！ 改まって礼など無用。 俺は当然のことをしたまでだ！ |
| はっはっは、おまえは殿の旗揚げの頃から 少しも変わっとらんな！ |
| おう！ 俺は変わらん！ 今も、そしてこれからもずっとな！ |
| なあ夏侯淵よ、そんな俺とあの頃のように 二人で敵に奇襲をかけてみようか！ |
| 望むところだ！ 曹洪、あの頃のように遅れを取るなよ！ |
| 張飛、その武名は聞いておる。 この張コウと勝負してもらおう。 |
 | 曹操軍の下っ端がつけあがるな！ ワシの相手になるなど千年早いわ！ |
| 相手にならんかどうか…… 我が一撃を受けてから判断してもらおう。 |
| 行くぞ張飛、いざ参らん。 |
| くっ！ 何と凄まじい強さ…… 我が悲願は所詮夢物語なのか……？ |
| どうか……殿は天下を！ 我等が天下を築いてくだされ！！ |
 | 淵ーーー！！ |
| お・の・れ……劉備。 やってくれる…… |
| 淵よ……待っておれ…… |
| この私が必ず劉備を倒し 我らが天下を築いてみせるからな……！ |