若造が…… 偶然の勝利を実力と過信しおって…… |
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孫権よ。 | |
世の中の厳しさ、貴様の父に代わって この曹操が教えてやろう。 |
我らが江南の武、天下に轟かすのだ! | |
この地を押さえねば、 我ら孫呉の天下は訪れんぞ! |
たとえどんな状況でも ワシのやる事はひとつ! |
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死守、死守、死守! 断固死守することだけよ! |
退かぬぞ! | |
たとえどんな状況であろうと、 この楽進に撤退の二文字は無い! |
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それが俺の戦いだ!! | |
さあ、孫呉よ 遠慮無くかかってこい! |
か、考えられん強さだ! |
これでわかったであろう 孫家の若造よ。 |
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貴様の力はこんなものだ。 | |
だが赤壁での借りはまだ残っておる。 | |
貴様のその器では 払いきれんほどのな…… |
ごほっ…ごほっ… このような大事な時に病とは…… |
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一刻も早く体を治し、 職務に復帰せねば…… |
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荀ケ殿。 殿からの見舞いの品をお持ちいたしました。 |
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ご苦労様です。 | |
おお……殿からとは…… 一体なんであろう…… |
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こ、これは…………! | |
………………………………空箱! | |
……なるほど。 ……分かりました。 |
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この荀ケ、 この品に対する礼の言葉を持ちません。 |
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殿…… おさらばです。 |
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長きに亘りお仕えできて、 荀ケは幸せでございました…… |
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荀ケ…… | |
漢中心の貴様の国造りと、漢を必要とせぬ ワシのやり方はもはや相容れぬ。 |
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さらばだ荀ケ。 貴様の功績は偉大であったぞ…… |