劉備よ、 教えてやろう。 |
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義と情では天下は取れんということを。 |
生き延びることが我らの勝利! 死線を潜り抜けなければ明日は無い! |
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劉備! | |
我が天下の妨げとなる貴様は、 ここで葬らせてもらうぞ! |
無茶な! たった一騎で我らが包囲を突破する気か!? |
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無茶かどうかは関係ない。 我が誇りに賭けてやらねばならんのだ! |
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貴様の誇りは分かった! | |
だが我らも誇りにかけて ここを通すわけにはいかん! |
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行くぞ趙雲! 勝負だ! |
袁から曹。 どこに行こうと、戦場に変わりはない。 |
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与えられた仕事をまっとうする。 俺のやることはそれだけだ。 |
徐庶殿。そなたの母上から手紙を あずかって参りましたぞ。 |
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母上から…… どれ、拝見させていただこう。 |
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親愛なる息子へ | |
元気でやっていますか? 私も元気にやっています。 |
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しかし私も、もうよる年波、 寂しくてたまらない時があります。 |
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庶よ、 どうか母の元に帰ってきてください。 |
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わがままな母の願い 聞き入れてくださることを祈っております。 |
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母より | |
間違いなく母の字…… | |
母上、これまでの不幸をお許しください。 この徐庶、今すぐ飛んで帰ります……! |
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ふぉふぉふぉ。 | |
ワシが書いた偽手紙にだまされるとはのう。 | |
奴がいなければ、劉備軍などただの雑軍。 もはや恐れるにたるまいて。 |
燕人張飛、ここにありだ! |
趙子龍、参る! |
ぐっ! 我らもここまでか…… | |
劉備! 力無き者に天下を語る資格はない! |
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覚えておくがよい! 貴様の無力が 貴様を慕う者達を殺したということを! |