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魏伝 第十一章 官渡大戦2



【プロローグ】

顔良、文醜の軍を破られた袁紹は、
自ら大軍を率いて戦いに赴いた。

曹操と袁紹……

若き日より因縁の続く両雄は、
中原の覇をめぐって官渡で向かい合った。





イベント1
中原に覇者は二人もいらぬ!
本初よ!
ここが我らが決戦の地だ!

イベント2
我ら、名門袁家に
勝てるものなどおらん!
さあ、者ども。
踏み潰してまいれ!
愚か者が!
人の優劣は血統で決まるものではない!
それに気付かぬ貴様が
私に勝つことなどできぬわ!

イベント3
死ぬ覚悟で私に降ったその気概、
私を殺そうと考えたその知略。
賈クよ!
そのすべてを我が敵にぶつけてみせよ!
御意。我が謀略のすべてをもって
殿への忠誠を示しましょう。

イベント4
ウググッ!
おのれ曹操、覚えておれよぉぉぉ……
この恨みの炎で
貴様を焼き尽くしてくれるわ……ウグッ
この曹操、
人に恨まれることには慣れている。
覇業とは、幾千、幾万の屍の上に
築かれるものだからな。

イベント5
孟徳よ、
このワシと戦うまでに力をつけるとはな。
当然だ。
今は力無き者は消える時代。
本初よ!
次は貴様が消える番だ!
貴様は戦う権利を得ただけだ!
ワシが勝利することはすでに決まっている!
ワシが名門の家に生まれ、
貴様が宦官の家に生まれた時点でな!

イベント6
元譲兄よ!
ここで袁紹を殺るぞ!
おう!
昔から袁紹の野郎は気にくわんかったしな。
妙才よ! あいつの首はこの夏侯惇が
もらいうけるぞ!
はっはっは!
たとえ元譲兄でもその役は譲れんな!

イベント8
ふっふっふ。おもしろきものよ。
先日まで私を殺そうとしていた者を、
我が軍師として用いるのは。
我が軍略があれば
兵力の大小なぞ無と帰します。
袁紹は、曹操殿と戦う愚かさを
身をもって知ることになりましょう。
かつてこの私が思い知らされたように。

イベント9
もう曹操は終わる。
奴を見限るなら今のうちだ。
ワシは奴と違い、無駄な殺生はせん。
貴様と家族の命は保障してやろう。
じゃかしやー!
俺の生き様を汚すんじゃねえ!
俺は曹操軍の李通!
それ以上でもそれ以下でもねえ!

敵軍カットイン1
我が軍の力に仰天せよ!

イベント10
馬鹿な!
我が名門が敗れる道理はない!
本初よ、戦は血統でするものではない。
ただ優れたものが勝つ、それが道理だ。
だまれ孟徳!
ワシは天下の頂点へ上り詰める男!
それはワシが袁家に生まれた時点で
決まっていることなのだ!
それがこのような所で終わるわけがない!
終わるわけがないのだ!!
ふっ……袁家に生まれた時点でか……
愚か者が!
貴様がそうやって
家柄にあぐらをかいている間に、
私は絶えず前進し続けた!
それが今日の勝利につながったのだ!!
袁紹本初……
もはや貴様に会うこともないだろう。
天下はこの曹操の下、
ひとつにまとめさせてもらうぞ。
待て孟徳!
貴様の天下なぞワシは認めんぞ!
孟徳!
孟徳!!
孟徳ーーー!!!



【エピローグ】

官渡の決戦は
曹操軍の勝利でその幕を閉じた。

袁紹はこの敗北によって傷心し、
病の床で絶望の内に死んでいった。

これによって、ついに曹操は、
中原全域を治める支配者となった。

しかし曹操はその手綱を緩めることなく、
落ち延びた袁家の残党討伐に向かう。