中原に覇者は二人もいらぬ! | |
本初よ! ここが我らが決戦の地だ! |
我ら、名門袁家に 勝てるものなどおらん! |
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さあ、者ども。 踏み潰してまいれ! |
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愚か者が! 人の優劣は血統で決まるものではない! |
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それに気付かぬ貴様が 私に勝つことなどできぬわ! |
死ぬ覚悟で私に降ったその気概、 私を殺そうと考えたその知略。 |
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賈クよ! そのすべてを我が敵にぶつけてみせよ! |
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御意。我が謀略のすべてをもって 殿への忠誠を示しましょう。 |
ウググッ! おのれ曹操、覚えておれよぉぉぉ…… |
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この恨みの炎で 貴様を焼き尽くしてくれるわ……ウグッ |
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この曹操、 人に恨まれることには慣れている。 |
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覇業とは、幾千、幾万の屍の上に 築かれるものだからな。 |
孟徳よ、 このワシと戦うまでに力をつけるとはな。 |
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当然だ。 今は力無き者は消える時代。 |
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本初よ! 次は貴様が消える番だ! |
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貴様は戦う権利を得ただけだ! ワシが勝利することはすでに決まっている! |
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ワシが名門の家に生まれ、 貴様が宦官の家に生まれた時点でな! |
元譲兄よ! ここで袁紹を殺るぞ! |
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おう! 昔から袁紹の野郎は気にくわんかったしな。 |
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妙才よ! あいつの首はこの夏侯惇が もらいうけるぞ! |
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はっはっは! たとえ元譲兄でもその役は譲れんな! |
ふっふっふ。おもしろきものよ。 | |
先日まで私を殺そうとしていた者を、 我が軍師として用いるのは。 |
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我が軍略があれば 兵力の大小なぞ無と帰します。 |
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袁紹は、曹操殿と戦う愚かさを 身をもって知ることになりましょう。 |
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かつてこの私が思い知らされたように。 |
もう曹操は終わる。 奴を見限るなら今のうちだ。 |
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ワシは奴と違い、無駄な殺生はせん。 貴様と家族の命は保障してやろう。 |
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じゃかしやー! 俺の生き様を汚すんじゃねえ! |
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俺は曹操軍の李通! それ以上でもそれ以下でもねえ! |
我が軍の力に仰天せよ! |
馬鹿な! 我が名門が敗れる道理はない! |
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本初よ、戦は血統でするものではない。 ただ優れたものが勝つ、それが道理だ。 |
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だまれ孟徳! | |
ワシは天下の頂点へ上り詰める男! | |
それはワシが袁家に生まれた時点で 決まっていることなのだ! |
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それがこのような所で終わるわけがない! | |
終わるわけがないのだ!! | |
ふっ……袁家に生まれた時点でか…… | |
愚か者が! | |
貴様がそうやって 家柄にあぐらをかいている間に、 |
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私は絶えず前進し続けた! | |
それが今日の勝利につながったのだ!! | |
袁紹本初…… もはや貴様に会うこともないだろう。 |
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天下はこの曹操の下、 ひとつにまとめさせてもらうぞ。 |
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待て孟徳! 貴様の天下なぞワシは認めんぞ! |
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孟徳! | |
孟徳!! | |
孟徳ーーー!!! |