remove
powerd by nog twitter

【マルシン Cz75 後期型(モデルガン)】

 マルシンというメーカーは時々変なモノを出す。最近ではマキシシリーズ。「無理矢理やなー」と溜息の出るようなメカニズム。リアル派なら許せないところだろうが、私は結構好き。限られたスペースにオリジナルのメカを納めるのはパズルのようで・・・かつて「作動のMGC」と言われた頃のタニオデザインを思い出す。でもマキシは持っていない。パワー落として、その分トリガープルを軽くしてくれ!

 で、このCzだが、かなりのデブである。専門誌上で「ブレンテンに近い大きさ」と書かれていたが、確かにそうかも。メカもデタラメ。GM2ガバメントとか、その時代のメカデザインで、ただただ「何じゃこりゃ」である。ショートリコイルなんて当然ないし、おまけに使用するカートリッジは.380ACPと思われるサイズ。でもいいのだ。これはリアルさを追い求めるモデルガンじゃないんだから。究極の割り切りと、既存技術の寄せ集めで作られたモデルなのだ。

 マルシンのCz75はこれで3代目。初代はカートリッジ式のガスブローバックエアガンだった。その後、ブローバックメカはエアガンのそれを生かし、カートリッジにキャップ火薬を詰めて発火を楽しむモデルガンに生まれ変わった(ぜひ入手したいのだが・・・)。そして、トリガー周りのメカ等を生かしつつ、一般的なプラグファイヤー式のブローバックモデルに生まれ変わったのが、ここに紹介するモデルである(その後、再びエアガンのマキシに生まれ変わった。)。「エクストリーム」と名付けられたこのモデルのコンセプトは「とにかく撃って遊べるモデル」である。新規製造のパーツや凝ったメカがないために、新製品としては破格の1万円強で売り出された。実際に撃ってみると、実物よりも小さいカートリッジは軽くて遠くまで良く飛ぶし、ストレートブローバックも調子が良い。

 ディープでマニアックな愛好家には受け入れられにくいモデルだとは思うが、こういうのもアリなんじゃない?「モデルガンってのはなー、オモチャじゃないんだよ」・・・いえいえ、立派なオモチャですよ。