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ガレージライフ(ネコパブリッシング)

 クルマ好きの間に「ガレージング」という言葉を浸透させた、偉大な本。「金持ちのすごいクルマが納まったガレージばかり紹介して、悪趣味な本だ」との批判も何のその、ついに季刊化。この本のエポックメイキングなところは、「クルマ趣味とはクルマ『だけ』で遊ぶものではない」というメッセージを発信したところにあります。ひがんでいるヒマがあったら、私たちのクルマ生活のヒントを読みとりましょう。何でもない普通のクルマが納まったガレージが紹介されるように、研究しませんか?
3月、6月、9月、12月の1日に発売。

 ここでは、各号ごとの傾向と、管理人のイチ推しガレージを紹介します。詳しくは書店で見てね。高いけど(笑)


【vol.1】1429円+税

記念すべき第1号ということで、収録されているガレージもバリエーションが豊富である。個人的には、一番「らしさ」を感じるのが本号だ。もっとも、「金持ちばっかり・・・」というイメージを定着させたという罪はある。けど、お金がないとガレージが建たないのも事実です。

オススメは、scene17「児玉英紀さんのガレージ」
1台のクルマのためだけに作られ、しっかりと使い込まれた雰囲気には好感が持てます。

【vol.2】1905円+税

価格がずいぶん上がりました(笑)。内容は相変わらずですが、バリエーションを増やそうとする努力が感じられます。高級スポーツカーの印象が強いのですが、バイクあり、セルフビルドありということで、読者への歩み寄りも忘れてはいません。ま、私自身、今読み返して気が付いたことですけど(爆)

オススメは、scene22「久保田泰至さんのガレージ」
2台分+αというこぢんまりしたシンプルなガレージですが、そこはまさに小さなファクトリー。いじり武闘派の隠れ家です。この久保田さん、後にログの第2ガレージを建設しました。

【vol.3】1905円+税

今回は何だかイメージ重視のガレージが多いようです。雰囲気の演出に凝ったガレージ、といった印象で、あまりファクトリー的なものはありません。一方でキットガレージの組立実演や、ガレージを手に入れるために自宅を新築した人のリポートなど、新しい切り口の特集も忘れてはいません。

オススメは、02「牧田邸」
ちょっと実現が難しいタイプのビルトインガレージですが、「クルマと生活を共にする」というニオイがプンプンしてくるところが非常に好きです。ガレージで寝たい、という人ならわかってくれますよね?
表紙のガレージも雰囲気がいいので参考になります。単なる展示場、ともいえますが(笑)。美しいクルマがさらに美しく見えるステージをつくる、というのは極めて健全な発想です。

【vol.4】1905円+税

今回はなかなか盛りだくさんです。馬鹿馬鹿しく高級な展示場ガレージから、ファクトリーイメージのある実践派ガレージ。さらに、キットガレージまで。これは楽しめます。ただ、バイク好きにとっては物足りないかな?

オススメは、1「清水邸」か4「Y氏邸」
どちらもファクトリーというかバックヤードビルダーというか、オイルのニオイのするガレージです。そういえば、両方とも英車が入っていますねー。当時は英車にココロが動いていたからかな?

【vol.5】1905円+税

すんごいガレージばかりで、面白いんだけど参考になりません。普通のガレージも紹介されているんだけど、ちょっと印象が薄いなー。なのでオススメガレージはなし。

【vol.6】1905円+税

独立創刊号。ついに季刊化した、記念すべき号です。「作り込んでるなー」というイメージのガレージが多いように思います。それは雰囲気の演出だったり、ファクトリーとしての機能面だったり。同じ「ガレージ」という言葉でくくるのに無理があるような、ないような・・・?

オススメは、003「吉田邸」
表紙のガレージです。展示場型の典型みたいなガレージですが、ここまで徹底的に作り込んであれば、もう文句なし!本当にエエ雰囲気なんです。

【vol.7】1905円+税

割と庶民派のガレージが多いかな?中に収まっているクルマじゃなくて、建物自体のことです。がんばれば何とかなりそうなレベル・・・これってがんばる目標設定に欠かせないことですね。ただ、土地の問題だけは難しい。「クルマ買うより、まず土地を買え」・・・名言です。

オススメは、002「網代邸」
足場パイプを使ったログ「風」ガレージです。ドゥーパ誌で「足場パイプを使ったガレージには賛成しない」というアドバイスをしていたプロの方がいましたが、大きさと構造次第だと思います。まさに「やられた!」というガレージなんですよ。

【vol.8】1905円+税

ま、可もなく不可もなく、といったところで。十分楽しめる内容になっています。ガレージ造りのノウハウは参考になる・・・かな?

オススメは、003「本田邸」
表紙のガレージです。雰囲気といいスペースの取り方といい、「趣味空間」の作り方のお手本になる実例です。華美にならず、かといって貧乏臭くもならず、という絶妙の塩梅ですね。

【vol.9】1905円+税

そろそろネタが尽きてきたのか、超豪華ガレージが少なくなってきました。無いなら無いで少し寂しい(笑)。DIYネタもあって、参考にはなります。何だか実例が少なくなったような・・・めんどくさいので確認はしませんが(爆)

オススメは、002「H邸」
表紙のガレージです。とてもじゃないけどマネできないスケールと設備ですが、ファクトリー型ガレージの1つの完成型ということで一票入れときましょう。

【vol.10】1905円+税

こりゃまた普通のガレージが集まりましたね。読者というのはワガママなもので、豪華なガレージが無くなると今度は「本ってのはユメを見させてくれるべきモンだろぉ?」なんて言い出します。やれやれ。

オススメは、003「川邉邸」
何というか、典型的「小屋」ガレージです。中に収まるミニといい、エエ雰囲気です。木造なので、いつ燃えても不思議はないのですが、この雰囲気は捨てがたい。私はココの写真を見て、カーボンボンネットが欲しくなりました(←違うやろ!)

【vol.11】1905円+税

普通の人が、当たり前にガレージライフを楽しむ時代になったんだなー、という印象の号。奥様が好む「キッチン実例集」のようにさらりと読めて違和感なし。そこに物足りなさを感じる人もいるかな?あえて、特定のガレージをオススメすることはせずにおきます。

【vol.12】1905円+税

かなり私のツボにはまるガレージが集まっています。ただ、「これはいかんやろ」というものもありますが。いくら愛してても、クルマをリビングに入れるのは、ネガが多すぎると思いますが・・・。フェラーリは確かに素晴らしいクルマですが、家族の安全や健康を損ねてまで家の中に入れる必要があるのでしょうか。多くのフェラリスタが「クルマに振り回されて、どちらが主人かわからん状態」にあるような気がするのは私だけ?誰でもそうなるのでしょうか?検証するために私にフェラーリを下さい(^^

お勧めは015「今村邸」と最後まで悩んだのですが003「宮内邸」に決定。自分のガレージもダークな内装にしたいのと、どうせならDIYも楽しみたいので、こういう選択となりました。「シンプルだけど心地よい」のが好きなんですね。

【vol.13】1905円+税

さりげない割に実は非常に濃いガレージが集まっています。珍しくお勧めガレージの選定に困りました。なので複数挙げますね。

まず006「谷口邸」は、アルファ156がシルバーというのがポイント高いです(管理人の独断)。バイクはシルバーのカタナ、スクーターも銀。そしてビルトインガレージを持つ家の外壁全体もシルバーのガルバリウム鋼板・・・シルバーなライフスタイルが一貫しているところに高得点を差し上げたいと思います。

008「杉山邸」は1階が倉庫、2/3階が塾だったという建物を改装して住居としている。中でもガレージはコスト0円という、ズバリ「超ビンボーガレージ」なわけさ。が、その分楽しみながらオーナー自らガレージ造りをしている様子が伝わってきて、それがまた格好いいわけ。ある意味DIYなアメリカ的雰囲気かも。いやバックヤードビルダーな英国的雰囲気かもね。

009「岩澤邸」はスチールガレージをベースに「よくここまで作り込んだ」という逸品。物置系しか選択の余地がないなら参考にしたい。007「西森邸」。いや個人的に(笑)。お前なぁってことで。

【vol.14】1905円+税

なかなか好バランスな1冊。いろんなガレージのバリエーションが楽しめます。ガレージ造り&ガレージ演出DIY的な特集が目を引きます。そうだよなぁ。お金を出せない分は自分で手を動かすしかないよなぁ。

お勧めガレージは表紙にもなった001「上山邸」です。コンクリートのクールなガレージに、ザガートのボディ・・・すんません、アルファ好きとしては単に「絵」で選んじゃいました。湿気やらネジの件やら、何かとネガの部分も多いコンクリート打ちっ放しガレージですが、やはり憧れる部分は否定できませんね。

【vol.15】1905円+税

この号から、「家」全体を考える傾向が出てきました。それ用の専門誌もネコにはありますが、元祖ガレージ本であるガレージライフ誌がそれに全く触れないわけにもいかないのでしょう。表紙の日本家屋とディノの情景が素晴らしいです。最近「和」の魅力を再発見した私にはたまらないものがありますね。

でもお勧めガレージは003「大島邸」。シンプルでファクトリーな雰囲気が気に入りました。

【vol.16】1905円+税

私にとっては何とも微妙な1冊。別に面白くないというわけでもないんですが、ソツがなさ過ぎてかえって印象が薄いという感じです。他の出版物と連動する形でガレージをゲットするための情報を発信しているので、ややガレージライフ誌ならではというポイントが乏しいかな?ですが、これも単なる写真集ではなく、使える情報誌に変貌しつつある証拠なのかもしれません。

特にお勧めのガレージはありませんが、強いて言うならモノクロ特集の叔父さんと一緒にガレージを手作りした話が好きですね。

新しいのが出たら更新しますね(^。^)