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アルファ156インプレッション(走り出す前に)

※私の個体は改造箇所があるため、素の156とは印象が違う可能性が大きいです。また、アルファ自体個体差が大きいので、それぞれに受ける印象が違う可能性が大いにあることを前提としてお読みください(苦笑)。

□外 装

 プレスのエッジの立ち方が鋭いのが印象的。これは、より新しい年式(前期型で)では「エッジがダルになった」との評もあるので、鋼材の質が変更になったものと思われます。たぶんハイテンション鋼。これは、きれいにプレスするのが難しいんだよね。ボディラインの美しさは初期モデルの勝ち。ただ、ボディ強度(剛性やヤレにくさなど)では材質変更後の方が有利だと思います。

 ボディのチリは、まぁ普通。というか、私は全然気にならない人だということが156購入後にわかりました。もう少し神経質だと自分では思っていたんだけど(笑)。塗装は、発色は非常によいです。シルバーの場合にはメタリック感が強くて、アルミっぽい金属感が魅力。ただし、塗面の強度についてはあまりほめられたものではないようです。小傷もいろいろありますが、新たにボンネットに飛び石によると思われるチップを見つけてしまいました。純正色のタッチアップ塗料が手元になかったので、嫁さんの軽の補修用を流用(笑)。色は合ってませんが、面相筆で傷の中にだけ塗料を置くようにすれば、それほど目立ちません。これで「キズミ」があれば完ぺきなんだけど。

 黒い樹脂部分ですが、今のところ黒々としています。が、これは保護材のおかげ(つまりケミカルによる一時しのぎ)である可能性が否定できません。年式が年式なもので・・・あまり神経質にならないのが吉のようです。そうそう、純正のサイドステップも、実はフィッティングが良くなくて、隙間が空いたりしていますが、これも気にしない気にしない。リヤナンバープレート横の「穴」ですが、これは本国の横長ナンバー用のもの。(写真がマフラーの時と同じですが)これを隠す化粧プレートも売られているようですが、まぁこのままでもエエかな。無頓着感も演出したいしね(笑)。
【追 記】
 塗装について。トラブルコーナーにも記したのですが、塗膜の強度自体にも問題があるようですが、下地との密着性にも問題を抱えているようです。傷口を見てみると、「塗装がえぐられた」というより「塗料の小片が欠け飛んだ」といったほうが良い状態なのが判りました。つまり、塗膜が弱い上に柔軟性が無く、下地との密着が弱いために、ピンポイントで衝撃が加わるとその部分が簡単に剥がれてしまうことになる、と。困ったことですが、そういう傷は比較的タッチアップしやすいんだよね(苦笑)。本気でキズミを買おうかと思案中なのです。



□内 装

 156の発売は、たしか1997年。今となっては古めかしくも感じるデザインです。ほぼ同時期の100系チェイサーと比べてもね。IT系路線、家電系インターフェイスを備える最近の国産車とは明らかに異なったコンセプト。見方によってはあざとい復古調なんですが・・・。ともかく、古き良き時代の空気を感じられるスパルタンかつ洒落たデザインだと感じています。なぜだか、例のスーパーカーブームを思い出してしまいました。当時のイタリアンスーパースポーツも、今の視点で見ると決して華美な内装デザインではなかったんですよねぇ。構成こそ違いますがズラッと並んだメーター類や、シンプルなインターフェイスを見ていると、「あの頃」が蘇ってきます。


【素材】

 非常に凝ったデザインの内装ですが、ダッシュボード等の素材はただのプラスチックです。チェイサークラスの国産車だと、手触りの良いソフト素材が当たり前ですが、それを期待して156に触るとガッカリします。これは、日本とイタリアの気候の違いや、素材に対する考え方の違いだと思われます。日本車も、そのままの仕様でヨーロッパに持って行くとダッシュボードが割れたりするといいますから。そうはいっても、いい感じで革を模したシボが入っているので、見た目の満足感に関しては及第点。この、「硬い樹脂」があちこちに使われているので、思わぬ所が傷だらけになっていたりします。ステアリングコラムのキーホールの周りとか、意外なところではセンターピラー。これは、シートベルトの金具か!?ま、いいんですけどね。


【メーター類】

 自光式でまずまずの見やすさ。260q/hまで目盛られたスピードメーターがゾクゾクするね。190馬力のFFじゃ、ちょっと出そうもない数値だけど(笑)。レッドゾーンは7000回転から。あんまり回しすぎない領域が気持ちいいので、普段はのんびり走っています。警告灯は日本車と違う表示のものもあり、もう少し説明書を真面目に読まないといかんよなぁ・・・。(写真ブレ過ぎですが)


 トリップメーターは外気温計と切り替え可能。ライトON時の照度の切り替えが可能。ライトの光軸高さ調節ダイヤル、スピードメーターとタコの照度調整ボタン、トリップリセット兼外気温計との切り替えスイッチは、ほぼ一カ所にまとめられています。


 センターコンソールの三連メーター。左から水温計、時計、燃料計。見た目はスポーティーですが、中身はそれほどでも(苦笑)。周囲の化粧パネルはカーボン調。100系チェイサーでリアルカーボンを見慣れてしまったので、あくまで「調」だよなぁ・・・という感じです。時計は、ハッキリ言って見にくいので、ここは電圧計が欲しかったな。燃料計については、アテになりません。ディーラーからも「初期の156は燃料計があいまいですから」と言われていましたが、乗ってみて納得。だってー、残量が増えたり減ったりするんだもん(爆)。まだ五分の一くらいはあるな・・・と思っていたのに、エンジン掛けるといきなり残量警告灯が点いて「うげッ!?」と思っているうちに針がすーっと動いていつのまにか警告灯が消えてたりして。トリップメーターで自己管理する方が安全なようです。V6標準のCDプレーヤーは、ラジオの入りが酷すぎ(泣爆)


【エアコン】

 エアコンのスイッチはダイヤル式。ゴム巻きで、手触りが良いのですが、操作のクリック感があいまいで、少々心許ない感じ。(写真)空気の吹き出し口の切り替えは手動式。真ん中のダイヤルには“AUTO”の表示もありますが、自動で変わるのは風量のみ。日本車の多くに設定されているのは、正しくは「フルオートエアコン」なんですねぇ。作動のロジックがちょっと変わっています。エンジンを掛けると、コンプレッサーが自動的に作動するようになっています。その結果、風量設定が「0」であっても、微風が出てきます。これは、アイドリングでコンプレッサーのスイッチを入れることにより、高回転でいきなり作動させるのを防ぐ、という考え方かもしれません。コンプレッサーの保護を優先させているわけです。この自動ON設定を解除する方法もあるようですが、今のところ放置。


 効きは・・・まあまあ。今は春ですけどね(苦笑)。走っていれば冷えますが、停車中はコンデンサに風が当たらないので。よく言われるように、直接人間に当たる風量を増やしてやれば、体感的な「冷え」は大きく改善されますので、先達の例を参考に、簡単に吹き出し口の面積を増やしてあります。(写真)はじめはドリルとヤスリで加工してみました。が、これはPカッターを使用した方が簡単で仕上がりも綺麗です。開口する部分の両端にドリルで穴を開け、2つの穴をつなぐような形でもともとある凹部に沿わせるようにカッターを走らせれば楽に切ることができます。これでも効きに不満があれば、リブを切りとってガバッと開口するのがいいみたい。

 吹き出し口は簡単に外れるので、外した状態でエアコンの効果を試してみてください。ちゃんと冷えますから。効率の良い形状の吹き出し口(間接空調分の風も人間に当たるような)を一から作るのが一番いいいんですけどね。147のを移植できないか・・・とオクを物色してはいますがなかなか見あたらないのよねん。MDFとポリパテでワクを作って、他車のダクトを埋め込めば・・・結局これが一番手っ取り早かったりしてね。ノーマルは天井付近に多くの流れを生むようになっているために、多少時間はかかりますがキャビン全体を冷やすという点では優れていることも付け加えておきます。

 そうそう、キーをONにすると「ブーン・・・」というファンが回るような音がしますが、オートエアコンのセンサー関連の音だそうです。空気を取り入れて室温を測定しているのかな?寒い朝などは、一発目の作動音が高くてギョッとしますが、故障でもないようです。



□ライト

 「暗い」「点いているのかいないのかわからない」とよく言われるヘッドライトですが、予想していたよりは明るいです。ま、前オーナーが高効率バルブとかに交換している可能性もありますが(笑)。それでも、十分な明るさとはいえませんね、やはり。絶対的な明るさよりも、レンズカットの悪さによる配光の欠陥で、光量を生かし切れていないように思います。仕方がないので、主義には反しますがフォグを点けています。手元が明るくなるだけで、やっぱり見たいところは暗いまま(苦笑)。対向車にも迷惑なので、ヘッドライトをHIDに換装したいところです。安いものから高価なものまで色々ありますが、シェイドの形状でも照らし具合は変わるのかな?ディーラーで装着作業をしたことがあるものは「10万円くらいしますよ」といいますから・・・うーん、頑張れば付けられるかも。秋ぐらいまでに考えましょうか。

 テールライトは、暗いです。チェイサーがビカビカに明るかったのもあって、ちょっと不安です。だから、というわけでもないでしょうが、バックフォグが装備されています。初期モデルだとV6だけだったかな?使い方を間違えると、迷惑になるので使用する場面は要考慮ですね。それはそうと、フォグとバックフォグのスイッチは、見分けが付きにくい!(写真)



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