ゲームコミック紹介 その9
2000 12 08
チョコチョコボンボン 全1巻
菊池晃弘 Vジャンプコミックス
この漫画はVジャンプに連載されていた同名漫画のコミックス。 当たり前か。
Vジャンプコミックスといえば、フルカラーが売り! このコミックスも当然フルカラーです。
さて、この漫画はFF5が主体となっていて、FF5に登場したチョコボの「ボコ」と「バッツ」が主人公。
ボコはこの漫画において完全にギャグキャラで、食欲旺盛だったり、看板で喋ったりと巧みにギャグを見せ付けます。 一方でボコへのツッコミ役にいるのが本家FF5の主人公・バッツ。 ボコの世話から、いじられ役まで、いろいろとこなします。
他にもレギュラーとしては、敵役(やられ役)としてゲイラキャット(FF5のモンスター)の「マタタビッチ」が登場します。
そして、この漫画には他にも様々なFFキャラが登場! 特に、連載時期がFF6の発売時期と重なっていることもあって、セリスやエドガー、マッシュなど、FF6のキャラクターが次々に登場します。
肝心のFF5からは、ほとんど出ていません。 というのも、この物語の前提がFF5の導入部より前の話と位置付けられているため ―――ゲームで言うと、隕石が落ちる前のストーリー ――― となっているためです。 そういうところでは、意外にもFF世界観を崩していません。
もっとも、その割にはジョブチェンジとかしてるんですけど。
一応、FF5からはファリスが登場していますが、それも、ボコとバッツが別行動をしている時で、ボコとファリスは顔を合わせますが、バッツとファリスとは顔を合わせていません。 上手い登場の仕方です。
さて、肝心のギャグ部分ですが、低年齢層をターゲットにしているのか、作者の菊池晃弘がこういうギャグ漫画家だからなのかはわかりませんが、くだらないギャグも結構あります。
でも、後半に進むにつれ、FF6キャラの登場がきっかけなのか、かなり面白いネタも。
エドガーが逆立ちしながら、コントローラーのボタンを連打したりするネタなんて、子供はわからないって! (ゲームセンターあらしのパロディ)
一番面白かったのは、F1グランプリならぬ、FF1グランプリ。 (といってもFF1とは無関係)
チョコボに乗ったバッツをはじめとして、FF6のキャラ達が自慢の車に乗ってレースを行う話なのですが、着眼点が良くて、なかなかポイント高いです!
―――さあ、シグナルが「赤魔導師」から「青魔導師」へ!
というさりげないアナウンスまでFFらしく! やっぱりFFの漫画なら、こうでないと!
更に、おまけとして、FF7発売時に緊急で掲載された読みきりもあります。 これはお得ですよ!(?)