ゲームコミック紹介 その8
2000 11 28
REBUS レブス 全2巻
岩佐あきらこ Gファンタジーコミックス
Gファンタジーコミック第2弾。 Gファンタジーコミックはゲームコミックの宝庫です。
さて、作者の岩佐あきらこ先生といえば、かつて姉妹誌の月刊少年ガンガンで、「岩佐明子」としてナンセンス系4コマ漫画を連載していたりもしましたが、その頃のギャグ風絵柄はどこへ行ったのか、メチャクチャ絵柄のLVがアップしています。
Gファンタジーで揉まれるとこうなるのでしょうか…。
ハラショーボンバー(ガンガン) → ミスティックアーク(Gファンタジー) → レブス(Gファンタジー)
と、新連載が始まるたびに絵柄が等比級数的にLVアップしていきます。
さて、おなじみの紹介漫画にはほとんど関係無い前置きはこのあたりにして、漫画の内容について。
元となった「レブス」というゲームは、2人の主人公で2つのストーリーを遊べるシミュレーションRPG。 この漫画ではそのうちの片方のストーリーを扱っています。
「レブス」は、硬派なシミュレーションRPGなので、話の筋はなかなか難しく、対象年齢も高かったのですが、漫画化され、キャラクターの行動や会話を通して語られることによって、非常にストーリーがわかりやすく面白く伝わってきます。
ストーリーはゲームの物をほぼ忠実に再現。 後半は、ストーリーどころかキャラクターの台詞まで再現!
その分、下手にオリジナルのストーリーを作るよりも、ストレートにストーリーや世界観が伝わってきます。 ゲームをやったことの無い人まで楽しめる漫画です。 (ゲームをやったことのある人にとっては、面白みに欠けるかも知れませんが…。)
また、ゲーム版レブスのキャラクターデザインの天野喜孝氏の面影こそありませんが、岩佐あきらこの絵柄として生まれ変わったキャラクター達はゲーム中の1枚絵のキャラクターとは違って様々な表情を見せ、漫画ならではの豊かな表現を見せます。
というか、クーンカッコつけすぎ!
この漫画が全2巻なのは、人気が無く打ち切られたのか、連載開始当初からの予定だったのかは、今となっては定かではありませんが、コミックのストーリーはちょうどキリの良いところで終わっています。 ラスボス前のボスを倒すところ。
「ここから先は実際のゲームでね!」と言わんばかりです。
この漫画はゲームをやったことがある人が読んでも面白いですが、これからゲーム版レブスをプレイしようとする人にぜひとも読んでほしいです。 そして最終回の後の展開を気にしながら、ぜひとも知ってほしいです。
といっても、このコミックを見つけ出すのは非常に困難なために、
―――この本が読めないがためにゲームがプレイできない!
と言う方は、気にせずゲームをプレイしてくださいね。 面白いゲームですから。