ゲームコミック紹介 その3
2000 04 07
弟切草
作:長坂秀佳 画:服部あゆみ 角川ホラーコミックス
リングシリーズしかイマイチ知られていない角川ホラーコミックス。
そんなホラーコミックスの中に紛れてあるのが、この弟切草。 当たり前ですが、かなりマイナーなコミックス。
この漫画はプレイステーションで「弟切草 蘇生篇」がリメイクされて発売されたときにゲーム紹介に関連して発売されたコミックです。
漫画を書いている人は服部あゆみというホラーコミックス界ではそれなりに知られている人。 加えて、原作者は「弟切草」の原作を手がけた長坂秀佳。 なかなかの強力コンビです。 ただ、ちょっとゲーム業界では、知られてないのが残念ですが。
さて、漫画の方ですが、ホラーコミックスとはいえ半分ゲームの紹介をすることを踏まえた内容になっています。
ということで取られた戦略が、この「弟切草」というゲームをやっている人に起こるサスペンス。
最初は、ゲームストーリーに添ったストーリー展開なのですが、実は、それは漫画の登場人物がプレイしているゲーム(「弟切草」)の話で、途中から焦点は、その「弟切草」をプレイしている人に移っていきます。
なんとこの漫画に出てくる「弟切草」というゲームは、恐怖のゲーム。 このゲームをプレイした人は、全員「復讐」されて殺されてしまうという「復讐」のゲームだったのです。
さすが角川ホラーコミックス。 「リング」をコミックス化しただけあります。
さすがにこれじゃあパクリだと思われると感じたのでしょうか。 途中で、「ほら、あるじゃない『呪いのビデオ』。 映画に出てくるやつ。」「見ると1週間後に死ぬってやつか。」「そう、それみたいなゲームがあるのよね。 復讐のゲーム。」とネタ晴らし。
それじゃないと言いたいみたいですが、どう見ても…。
肝心の漫画のほうはこんなんですが、漫画の途中に入っている四コマ漫画はちょっと面白いので、これ読むために買っても良いかも。 ファンなら。 (ファミ通風アレンジ)
気づけば、かなり短い文章に。 ちなみに、ゲームやってないと4コマと後書きの面白さが分からないだろうから注意。