キーボードのログを取ってみたいと思うくらい、CLANNADをプレイし始める前と後では、キーボードを叩く回数が急増しています。日々、何かしら感じるものがあるという生活は、かなり充実していると言えますね。幸せなことだと思います。 
  
 さて今日は、13日の雑記で紹介したように、ようやく買ってきた「KEY+LIA」のマキシシングルを聴いての感想などを書きたいと思います。 
 告白しますと、実は最近(CLANNAD発売後くらい)まで、Key+Liaの作詞作曲が、麻枝さんだって知らなかったんです(^-^; だからスルーしていたんですが、気づいて慌てて買いに行きました。先日一般発売が始まった「Birthday Song,Requiem」「Spica」はどこの店にも置いていたんですが、「夏影」は1店しか置いておらず、かなり焦りましたねw 
  
 聴いてみて全体的な感想ですが…、音と音の繋がりがぎこちなく聴こえる部分は、ほとんどの曲で感じました。サビまでにもうワンフレーズ欲しいな、という曲とか。 
 ただ、曲調とか編曲、そしてLiaさんの声とかは素晴らしいですね。そして歌詞。実は、どの曲も似たようなイメージだと思うんですが、色々な描き方で作詞されているんで良いです。歌を聴きながら詞を読んでると、ホント色んなイメージが膨らみます。 
 気になったのは、折戸さんが1枚目以外に参加していない(クレジットが無い)と言うことでしょうか。戸越まごめさんは2枚目の編曲をしていたりするんですが…。折戸さんは麻枝さんの音屋としての師匠なんですけどねえ。 
  
 折角なんで、各曲の感想を。 
  
・夏影(編曲:岡部亮) 
 AIRの名曲「夏影」のボーカルバージョンといった感じでしょうか。第一印象は「懐かしい」と感じました。曲の「夏影」が懐かしいと言うよりは、叙情的というか郷愁を誘うというか…。アレンジが良いんでしょうね。完成度も、もしかしたらKey+Liaの曲では一番高いかもしれません。 
 詞ですが、AIRのイメージですね。僕=神奈〜観鈴という感じで。やっぱりこいつらはひとりなのか?!って思うと寂しい気持ちになりますが。CLANNADにも通じるところはありますよね。 
  
・nostalgia(編曲:岡部亮) 
 「夏影」のc/w曲。 
 曲調は、鬼束ちひろの曲にこんな曲があったなあ、という感じです。Liaさんの歌い方が似ているのです。声質が全く違うんですが。 
 詞ですが、結局「別れ」なんですね。「僕は昨日を、君は明日を…」って、一生逢えないだろと思いましたが、「過去=思い出」「未来=現実」と取ると…。あまり書きませんが、良い詞です。 
  
・Birthday Song,Requiem(編曲:戸越まごめ) 
 2枚目のシングル曲。編曲が戸越まごめさんです。Kanonのアレンジアルバム「anemoscope」を手がけた人らしく、非常にリズミカルな曲調になっていて、ともすれば静かになりがちな麻枝さんの曲を、派手に飾りつけたなあと思います。良いです。 
 詞ですが、一番難解かなあと思いました。「誕生日歌、鎮魂歌」って曲名から解かないと…。深読みすればいくらでも解釈できそうですが、やめときます。 
  
・恋心(編曲:岡部亮) 
 曲としては、やや未完成な印象を受けました。雰囲気とかは凄く良いんですけどね。サビのハモリの部分なんかは凄く綺麗です。 
 詞ですが、AIRとかって考えるよりもONEの「えいえんの世界」のほうがしっくり来るかもしれません。「永遠を信じてた日に見つけた恋心」ですから。しかし、この詞の内容でONEを作ると…もはやグッドエンドは望めませんな(^-^; たぶん、それは彼の中ではグッドエンドなんだと思いますが。 
  
 あと1点気になったのは、このシングルだけ、ジャケットに樋上いたるさんの絵が無いことです。単に都合がつかなかっただけだと思いますけど。 
  
・Spica(編曲:SORMA?) 
 編曲がゲーム音楽とかそっち方面ですね。実験的なアレンジに聴こえましたが、これはこれでイイ感じです。 
 詞ですが、短編でも何か物が書けてしまうくらいに、インパクト強いです。イメージ的には、やはり幻想世界の少女のイメージが近いんですが、神奈や観鈴でも合います。 
 と言うか、やっぱバラード調のこの曲も聴いてみたいなあ。印象が曲によってかなり変わりそうな詞です。 
  
・Hanabi(編曲:萩原ゆう) 
 編曲が、「Ana」の作詞の人と同じ名前ですが…何者なんでしょうか? 1番はパーカッションやベース音を鳴らさずに静かに入り、最初のサビから色々と音を合わせていく、こういう曲調は好きですね。 
 しかし、この曲はKey+Liaの曲で一番良かったかもしれません。完成度では夏影のほうが上だと感じたんですが、トータルではこちらのほうが良いですね。 
 詞ですが、すごくストーリー性が感じられますよね。しかし、閉鎖的な状況下で無力なふたりだけで、結局夢は叶わなかったわけで。「今度は…」というところは、ゲームの中でも感じることが出来ますよね。「ソララド」の「海鳴り」とも通じるところがあります。シチュエーションが違うだけで。 
  
・Moon(編曲:たくまる) 
 編曲が、(おそらく)Little Wingのたくまるさんです。ソララドのアレンジ(作曲も)をしている人です。ホント、この人のアレンジはめちゃくちゃ良いですね。麻枝さんの世界観を上手く膨らませている感じがして…。Liaさんの声をすごく生かしている感じもしましたし。 
 詞ですが、やはりイメージは幻想世界ですかね。形容しがたいんですが、詞として良いなあと思いました。言葉が綺麗というか、表現が綺麗と言うか。 
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 おおっ。長くなってしまいました。またもうちょい見直して、どっかのページに入れておきますかね。 
  
 しかし、シングル3枚(計7曲)で4000円以上と言うのは決して安くは無いのですが、聴くだけの価値はありました。良かったです。 
 このくらいの詞が書けたら、小説も簡単に書けるのになあ、と、改めて才能とか表現力の違いを痛感させられました。 
  
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