サラマンダ(Arcade)
圧倒的。この言葉しか思いつかないです。
バグだらけですこのゲーム。隕石にミサイルを数発当てるとアタリ判定が消える。
バリアは弾を消さない。4面ボスは攻撃して来ない。3面ボスでは自機が消えて
見えなくなる。。。なんなんでしょうこのゲーム。
プログラマーがデバッグを放棄したとしか思えません。
そう、このゲームはプログラマーが突き放すように世に産み落とした廃棄物が、
その手を離れたところで奇跡のバランスを保った、本当に奇跡のバランスを保った
最高のゲームと言えると思います。
何が言いたいのか。ドギューンを思い出してください。これ程までに完成度の高い
ゲームでも、5週目でハングアップするのです。プログラマーはそこまで厳密に
デバッグをしなかったのでしょう。プログラマーの手の届かないところにあるもの
は、ほんの僅かな数値の狂いによる最悪の結果であるのが常識なのです。
ところがサラマンダは違いました。
2面ボス「テトラン」
三角関数を知らないとしか思えないプログラマーによるギクシャクした腕の回転。
プログラマーはコイツに周回を重ねるにつれて速度を上げる、そのことだけ教えて
突き放したのです。
その無茶なプログラムによって腕のパーツはついて来れなくなり、ボロボロに崩壊
しながら、それでも奇跡のバランスを保って攻撃してきます。
圧倒的。この言葉しか思いつかないです。
それは自らの体が腐り落ち、崩壊しながらも、「攻撃せよ」との心の底の意思に
よって攻撃してくる巨神兵のような美しさがあります。もしくはロストワールド
(カプコン)のダストドラゴンでしょうか。
完全にプログラマーの手を離れたプログラムが意思を持ち、1つの宇宙を作り出
してしまったのです。
そして1,000万点。
奇跡でしょう。間違いなく。
このプログラムが完全崩壊しなかったのは、紛れもない奇跡です。
完全にプログラム手法、デバッグ手法が確立された現在では、こういう天然モノ
のゲームに出会うことはもうないでしょう。あるはずもありません。
サラマンダ2。どうでしょう。完成度が高いですよねぇ。だから感動も何もあり
ません。それは奇跡のバランスではなく予定通りのバランスだからです。
ちなみに筆者の所有するサラマンダの基盤、最近動作が怪しくなってきました。
もう一枚買うか・・・
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