ゲームミュージックに関して(Arcade)

おそらくこんなトコを読んでる酔狂なやからは、ゲーム音楽に関して一言あるでしょう。
今回は私の好きなゲーム音楽を一方的に語ります。いつも一方的ですが。

私は音楽の知識は学校の教科書でしかありません。
でも某ゲームメーカーで作曲のバイトをしてた友人のおかげで、アーケードゲームの
音楽はほぼ全て聞いています。
生まれて初めてラジカセで録音したのはジッピーレース。
その次はMr.Do vs ユニコーンズ。
SEが入らないようにしててすぐ死に、かえって録音時間が短くなるというジレンマは
数知れず。。。
感銘を受けたのはリブルラブル。終始途切れない音楽。

なんかとりとめなくなりそうなんで、記憶に残っているゲーム音楽を絞って書く
ことにしましょう。
結構忍者ウォリアーズやグラディウスなど、名曲と言われてるやつでも、思い出さ
ないと出てこなかったりするんですが、無意識状態で口ずさんでしまうやつが
あるんですよ。

●ツインビーヤッホー
ゲームが出た当時はどんどんギャルゲーに走って行くコナミにあきれていたので、
見向きもしなかったのですが、最近ふとした弾みに聞いてみて、戦慄しましたね。
100%私の好きな要素だけで構成された曲達です。紛れも無いマイベスト。
どんなモンかというと、100個の楽器を1回づつ鳴らしたような構成なんですよ。
絶妙なタイミングで打ち鳴らされる大太鼓やシンバルなどの運動会系楽器。
作者のNaoki氏はこのあとビートマニアでぶいぶい言わせる人で、この曲の作りに
そのルーツを見た!と一人ほくそ笑んだり。

ほんとに聞いてて歌って気持ちいい主旋律。
歌えないとだめなんですよ。個人的に。
アサルトなどもいい曲だとは思うんですが、主旋律がはっきりしないために
イマイチ歌えない。
その点ツインビーやふぅは最高です。
いや、あの、歌詞がついてるからとかいうんじゃなくて。。。
4面と、最終面の「追いかけるビー」のトコが特に好き。


●ライトブリンガー
音楽の知識のない筆者は、当然のごとく音楽に関する免疫がなく、アウトラン
聞いて「フュージョンってかっこえぇ〜」と感動し、ダライアスで「ヘビメタ
じゃあああ」と叫び、F/Aで「テクノってなんじゃ?」ビューポイントで
「これがハウスかっ」とイチイチ立ち止まる訳ですが、極め付けはオーケストラ
でしたね。
それまでのオーケストラのイメージっつーのはベートーベンの
「じゃじゃじゃじゃーーーーん」なわけで、なんかCDなんかのdb(デシベル)
の説明なんか読んでも「オーケストラ何杯分」とか書いてるし、力強い音しか
想像できなかったんですが、ライトブリンガーで、静かなオーケストラに
初めて遭遇しました。
折しもギャラクシーフォース1面や、カイザーナックルの女の曲(どちらでも可)
や、ヴァンパイア(ハンターにあらず)のモリガン曲で、静かに盛り上がる曲が
大好きだという自分の嗜好に気付いた頃であり、見事にはまりました。
我が家のCD回転率では文句なしのダントツ1位。
じっくり1音1音聴き取るというのを初めてやりました。


●トップシークレット
ごく最近まで河本圭代さんの曲だと思ってたら違ったようです。
この曲は、自分の中で、初めてゲームを牽引した曲なんですよ。
それまでの曲は、ドラゴンバスターなど、そのシーンの雰囲気に「合わせる」
ものだったんです。ゲームの方に引っ張られてたというか。
でもトップシークレットは、曲が雰囲気を作ってるんですよ。
1面はのどかな感じ
2面は前線に近付き盛り上がる
3面は生物兵器が登場するなど不気味さを盛り上げる
その後一気にテンポを速くして、ミサイル破壊、制限時間内の脱出。
この辺りの盛り上がりはプレイヤーのレバーさばきの忙しさとシンクロして
いて、見事としか言いようがないです。
3面の生物兵器などは、のんきな曲にしたらただの下水のネズミになり下って
いたわけですよ。1面のムササビなんかどう見ても自然のノラムササビでしょう?
本当に「曲がゲームのストーリーを牽引した」希有な作品なのです。自分の中で。
曲しか知らない人は、必ずゲームをやってみてください。


●戦場の狼2
なぜでしょう? なぜかは全く分からないんですが、原付を駆る時、
フルフェイスのヘルメットをかぶるとこのゲームの1面の曲が頭の中で
鳴り響くのです。
確かに嫌いな曲じゃないんですが、なぜ? 教えて!おじいさん!
しかし、このゲームもそうなんですが、私は曲よりも面の方が短くて
1ループ聞けないゲームが嫌いです。
ダラ外伝のようにそれが演出になっているならともかく。。。
だからこのゲーム、必ず1面でちょっと点稼ぎをしてしまいます。

ちなみに、エンディング曲も好きですが、あの抑揚のないドラムは嫌いです。


●メタルブラック
いいですねー、今更私が語るまでもないですねー。
特に好きなのは2面。
でも、これといいウルフファングといい、1面の曲の印象が強いゲームは
他の面がかすんでしまう傾向があります。俺の中で。
そして、何年後かに他の曲をじっくり聞いてみて、「こっちの方がいいじゃん」
となることがたまにあります。
これなんか正にその典型。
全ての曲をじっくり聞かないとだめですな。


●アウトラン
私が好きなのはパッシングブリーズ。友人が好きなのはマジカルサウンド
シャワー。対決です。
ちなみに私が好きなのはエンデューロレーサー。彼が好きなのはスーパー
ハングオン。対決です。
マジカルサウンドシャワーは私の中ではメタルなんですよ。
しかし最初に出たアレンジアルバムだったかに収録されていたのはラテン
で。。。 作者はこんな曲にしたかったのか?とショックでした。
その点パッシングブリーズは分かりやすくていいですね。
ゴールするのが遅れるとループがくどいですが。。。


●ロストワールド
カプコンの方です。
このゲームを初めてゲーメストで見た時は第一印象が魂斗羅で、やって
みても激しいシューティングで、もうメタルしか考えられなかったん
ですよ。
でもCD聞いてみたら、なんか大魔界村と同じ音色のゆるーい曲ばかり。
ショックで寝込みましたね。ゲームに合うはずがないと。
しかし、あれから10ン年、このゲームをやりつづけていると、当初の
印象はかなり変わりました。
実に緻密で、丁寧で、上品なシューティングなのです。そして舞台の荘厳な
雰囲気、ラスボスのカリスマ性。どこを取っても最高のゲームで、あの
美しく静かで重い曲なしでは考えられません。今となっては。
作曲者の感性にようやく近づけたってことか。

曲だけをCDでじっくり聞いても実に完成度の高い曲だと気付きます。
ライトブリンガーと同じような衝撃。








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