マザー3(GameboyAdvance)


ついに、とうとう、マザー3やりました。
前作、前々作があまりにもひどい出来(こちらを参照)だったので、どうか
と思いましたが、やはり怖いもの見たさというか、気になって気になって
ついにやってしまいました。

結論としては、今回はかなり面白かったです。大満足。
前回までにあったストーリー説明不足も全くなく、全編に渡って過剰な
までの一本道シナリオ。
前作みたいに主人公達が使える魔法も、マジプシーという正体不明の種族
に教わるという理由付けがなされているし、主人公達が旅立った目的も
何を求めて戦うのかの動機付けもされている。
ラスボスにも必然性があり、ここへきてようやくシナリオと呼べるもの
が確立したように思います。
でもフィールド上で無関係なとこもうろつけるので、前作のような放浪
の旅が好きな人にもいいんじゃないでしょうか。

そして、これをやって気づいたんですが、果たしてこれはマザーなのかと。
単に私が、ガチガチのオツカイ一本道シナリオが好きなだけで、今回の
3がそんな体裁を取っているもんだから私の好みには合致しましたが、
世間一般の、いわゆる前作や前々作が好きな人たちが見たらどうなの
かなーってのが興味ありますね。



あとシナリオがダークなところが気になったかな。
前作や前々作もよく考えてみたら非常にダークなシナリオだったのですが、
シナリオの説明不足でよく理解できずに終わったもんだから、「はぁ?
なにこれ?」で終わってしまっていたんだと思います。
しかし今回はかなり詳細にストーリーが語られている。
ダークな世界がかなり印象に残るんですよ。
「しんぞう」の衝撃は計り知れないものがありました。
楽しそうな外見につられてプレイしたお子様はどう感じたのかなぁ。



これは、マザー1を小学生の頃プレイして、マザーと共に育ってきた大人
に向けて作られたものなんだと感じました。
あの頃、何も考えなくても、母親がいて、兄弟がいて、当たり前のように
幸せがあった。
のーてんきにゲームなんかやっちゃって、ファイナルファンタジー2で
ヨーゼフが死のうがミンウが死のうが何も感じなかった。
今、三十路を越えた我々が直面している、幸せを維持することの難しさ。
そしてひたひたと忍び寄ってくる「死」という現実。
マザー3の死は重い。
家族がばらばらになるのは辛い。
かつてゲームは現実逃避であったはず。そのゲームにこれ程現実を考え
させる力があるとは。



このゲームは偉大です。
本当の意味で泣けるゲームだと思います。


P.S.前作、前々作のレビューを読んで感想を送っていただいたふくちゃん様
  どないでっか〜?







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