ヘラクレスの栄光�掘�SuperFamicom）
このゲーム。興味のある人はインターネットで検索して下さい。ファンサイトは
ごろごろしてます。そしてそんなページを覗いてみると必ず書かれているのが、
シナリオが最高！！！
という事です。全くもってその通り。このゲーム、ものすごいシナリオなのです。
このゲームをやってしまったら、二度とＤラクエには帰れません。ドＲクエみた
いな子供だましのシナリオ、シナリオと呼ぶことすら恥ずかしくなるでしょう。
そんなシナリオの良さを語るのは他のファンサイトに譲るとして、ここではどこ
のページでも語られていない小ネタを一つ。
このゲーム、主要メンバーの存在感がものすごいです。唯一の欠点である戦闘の
めんどくささを回避するために、AIを使って味方キャラは勝手に動くようにする
ことが多いのですが、そうすると普段は頼りない相棒であるレイオンがイキイキ
と動き出すのです。何かというと、３人目の仲間のステイア（女の子）がちょっ
とでも傷を追うとすぐに回復してあげるのです。それはそれは痛ましい程の片思
いで。。。 そしてこの片思いの結末があのエンディングにつながっているとい
うことに気付いた人は何人いるのでしょうか。
これを読んだあなた。もう一回やりなさい。AIで。
他にもキャラを生きさせるアイデアが満載で、例えばプレイヤーが話の筋を忘れ
ないようにこれまでのあらすじを読むことができるのですが、それは「レイオン
の日記」を盗み読むという設定になっているのです。 「次はあそこに行こう」
などとヒントをくれたりもするのですが、そこにレイオンの感情が痛いほど詰ま
っているのです。中でも一番印象深いのは「このままどこまでも飛びつづけて行
きたい、どこまでも。。。」（記憶で書いているためあやふや）
そして最後の日記には、「ランディ、君がこの日記をちょくちょく盗み読みして
いることは知っていたよ。」と書かれておりドキっとさせられました。これはこ
の日記を読むというイベントがある訳でもなく、読まない人は全く気付かないと
いうさりげないポイントで、いうなればワビサビです。 それによって間違いな
くレイオンはカートリッジの中に生きています。
記憶喪失の主人公が自分を取り戻すという、１００のゲームが１００回語ったよ
うなありきたりな導入部分、序盤の展開の遅さとエンカウント率の高さ、戦闘の
めんどくささ、それらのために序盤で投げ出した人のなんと多いことか。
最後までやらなかった人は人生半分損をしていますよ。
やりなさい。今からでも。
しかしこのゲームが、あの原子走者が突き進んだり28歳高校生が危機一発だった
りするゲームを作ったのと同じメーカーだとは。。。
DECOサイコー！！！
戻る ホームページへ