ギャラクティックストーム(Arcade)


タイトーの3Dシューティングです。
するってぇと否が応でもナイトストライカーと比較されがちですが、あちら程統一
された世界感がある訳じゃありません。
あっちが夜ならこっちは昼で、明るいです。
ゲーム性も、ナイストが緻密な避けとパターン化を必要とするストイックなゲーム
なのに対して、こちらは大味。
敵がこちらを見ずに乱射してくるような展開があり、知らぬ間に喰らっていること
が多いですし、それを補うためにボンバーがあることが大味さに拍車をかける!
でもこれはこれで面白いですよ。爽快感があります。

そして、このゲームの曲は非常に評価が高いです。
主にシンセサイザーで使われるEnsoniq社のサウンドチップを採用して、確かに
ものすごい音を奏でており、しかも4chのスピーカー出力にも対応!
すごいです。感無量です。

しかし、このチップ非常に調整が難しく、なかなかまともに音が鳴ってくれ
ませんでした。
効果音がまったく鳴らなかったり、ガサガサノイジーだったり。。。
チップの横にボリューム抵抗があって、基板屋さんが親切にもDon't touch!シール
を貼っていてくれたのですが、音が安定しないためついここをいじってしまいまし
た。
するとどんどん症状は悪化し、ボリューム抵抗の最初位置も分からなくなり、
にっちもさっちもいかなくなってしまったのです。
うっわー、こわしちゃったよーってなもんです。
こりゃあトップランキングスターかハットトリックヒーローあたりからEnsoniqの
チップを移植してこなあかんなーと。。。


。。。あきらめモードに入って10年がたちました。。。


ある日、とあるホームページを見ていると、ギャラクティックストームの配線表
が目に留まりました。
そこには驚愕の事実が記載されていたのです。

      +13V

なんと、この基板、+13Vなんつーケッタイな電源を必要とするものだったの
です。
あわてて家帰って、ギャラクティックストームの配線図見直すと、確かにサウンド
ボードに13Vの入力が!
実は今まで何も考えずに基板屋が作ってくれたハーネスを使っていたのです。。。
そのハーネスではしれっと12Vが入力されていました。

      これだっ!!!

13VをACアダプターか何かで入れてやれば素晴らしい音が堪能できる!
でもねぇ、13Vなんて使ってたのはキャノンのバブルジェットプリンタかPC98
ノートぐらいですよ。
えらい苦労しましたよ。
オペアンプで作った方が早いか?と思い始めた時、用途不明のSony製13.5VのAC
アダプターを発見しました。これならダイオードで降圧するだけで使える!
そして家に帰ってテスタで調べてみたら、13.2Vぐらいしか出てません。
これなら直接入れれるっ!!!

       結果

サイコーっす。。。感無量っす。
10年越しの夢がかないました(その間は忘れていただけですが)
ACアダプターつないで、ボリューム抵抗調整すると感動の電脳皇帝が。。。

しかしこのサウンドボードに載ってる4連ヒートシンク、めちゃめちゃ熱くなるなぁ。
0.2Vオーバーのせいか? いやいや以前からそうやし。


なお、13Vってのは初代ダライアスからつながるタイトー大型筐体モノの伝統の
ようです。不安定で悩んでる人は一度ご確認を。


13Vに気付かせてくれたありがたーいHP
ディップスイッチ・配線表データベース
http://otoya.sheep-cloud.net/dipsw/diptop.html



−後日談−
どうやら電圧というよりは電流が足りなかったようです。
12Vのままでも2A程度入れてやれば問題ないみたい。
うちのコンボAVは12V1Aやからなぁ。



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