地球防衛軍2 ファーサイドムーン(PC-9801)


アートディンクのプログラミング系ゲーム(カーネージハートなど)の源流である
ファーサイドムーンの遊び方講座です。
(本当の源流はハウメニロボットか・・・)

自軍はThe Earth Self Defense Force (ESDF) 地球防衛軍です。
月の裏側に設置された6つのベースで戦闘機を開発し、敵軍(UE)の6つのベースを
破壊するのが目的です。
月の裏側をクリアすると、火星、木星、と進軍していき、最終面は土星です。


●基本画面


画面上部のメニューの解説
・BASE #1〜#6    6つのベースで戦闘機を製造、発進することができます。
・HARDWARE     ここで機体のハードウェアを設計します。
・SOFTWARE     ここで機体のプログラムを設計します。
・OBSERVATORY  マップ全体の状況を見ることができます。
・LABORATORY   武器などのパーツをパワーアップすることができる研究所です。

・DEPOT       パーツの在庫を管理している倉庫です。
・DATABASE    設計した機体の設計図を保管しています。
・SUB-MENU    ゲームのオプションを設定できます。

画面右下の説明
・MOON(月の裏側)
・MARS(火星)
・JUPITER(木星)
・SATURN(土星)
    現在闘っている場所です。


●ゲームの流れ

ゲームの流れが分かりにくいので、まず概要を説明します。

1.まず機体のハードウェアを設計します。
2.次にソフトウェア(プログラム)を設計します。
3.それらをデータベースにカードとして保存します。
4.6つあるベースで、設計したカードの機体を製造し、発信します。
5.あとは自動でプログラム通りに飛び回る機体を眺めるだけです。
6.1〜5を繰り返し、ポーン(小型ロボット)を敵ベースに送り込みます。
7.ポーン同士が自動戦闘を行います。ポーンの在庫がつきたベースは破壊されます。
8.ベースを全て破壊された軍は負けです。


それでは流れに沿って説明しましょう。


●HARDWARE(ハードウェア設計画面)


ここでは機体の設計をします。
レーダーやキャノン砲など15種類のパーツを、機体の枠の中にはめていきます。
学研電子ブロックか?

○パーツ一覧
パーツ名説明
MAIN-ENGINE機体を前進させるメインエンジン。機体の後部に置く必要があります。
SUB-ENGINE機体を旋回させるためのサブエンジン。
CPUCPU。これがないとプログラムが載せれないため発進できない。
TRANSMITTER発進した機体を遠隔操作するために必要(後述)
S-SENSORUE戦闘機、ESDFマックス(自軍戦闘機)を検出できるセンサー。
RADARビーコン、機雷、隕石を検出できるレーダー。
BASE SENSORUE基地、ESDF基地を検出できる全方向センサー。
LORANビーコンの発信する電波を拾うことができる全方向センサー。
P-CANNON戦闘機を破壊することができる四角い小弾を発射する。
LASER GUN機雷、ビーコンを破壊することができるレーザーガン。
ECM四角い妨害電波(貫通する)を発射し、当たった相手のコンピュータを一定時間動作不能にする。
CONTAINERビーコン、機雷、ポーンを運ぶためのコンテナ。機体の中央に積む必要があります。
BEACON発信機。敵ベースに投下設置すると、その電波を目指して進む機体を活用できる。
MINEゆっくり直進する機雷。
PAWNポーン。ベースをめぐって闘いを繰り広げるロボット。


以上のパーツを機体の枠に当てはめていきます。

まず初めに、データベースからカードを選ぶ必要があります。(Down して Card Select をクリック)
最初から何通りかのカードが登録されていますので、それを選んで改造してもOK。
空のカードを選ぶと全く自分オリジナルの機体を1から作ることができます。
最初に機体(カード)に名前を付けましょう。
ここでは直進しながら前方へP-CANNONを乱射するのみの「イノシシ1号」を作ってみましょう。
(猪という漢字が使えないので名前はINO44)


前に向けて多数の砲台を設置してみました。(砲台の数は連射能力にかかわってくる)
ちなみに砲台は機体の外に向けて置かなければなりませんが、レーダーの類は外に向けなくて
も大丈夫です。砲台の後ろに隠れてもOK
サブエンジンがないので、正に直進のみです。
メインエンジンの数は前進速度にかかわってきます。


自分なりに完成したと思ったら、先ほどカードを選択した画面で「UP」を押してデータベース
に保存しておきましょう。
これを忘れると努力が水の泡。。。


正常にイノシシ1号が登録できたようです。



●SOFTWARE(ソフトウェア設計画面)


もっとも難しく、もっとも面白い、ソフトウェア(プログラム)設計画面です。
ソフト設計とハード設計はどちらを先にしてもいいですが、通常はハードを先に設計して、
採用したレーダーやキャノン砲を制御するためのプログラムを設計する、という流れが自然
です。
まずハードの時と同じように、データベースからカードをセレクトしましょう。
(先ほどのイノシシ1号です)


基本は
1.センサー/レーダーを選択する
2.センサー/レーダーが発見する対象物を選択する
3.それに応じた行動を選択する
という流れです。


例えばイノシシ1号には
1.前方距離センサーが、
2.敵戦闘機を発見したら
3.前方に集中砲火を浴びせる
という風なプログラムを作りましょう。
プログラムは2行、3行と追加することができます(上が優先)。一番右の
DEL(1行削除)
INS(1行挿入)
を活用しましょう。

完成したら、UPで保存するのを忘れないように。


ちょっと補足ですが、プログラムは1つの機体に対して最大3つ登録することが
できます。
画面左の自機のイメージの下にC1〜C3という欄があるのがそれです。
3種類の分かりやすい名前を付けて登録しましょう。
プログラムは機体が発進する前や、発進した後などに切り替えることができます。



そして、行動について細かく設定するのが、ちょっと分かりにくいですが右下の
MICRO CODE EDITOR(マイクロコードエディタ)です。
S−集中攻撃って具体的にはどんな行動? という疑問に答える!


難しそうですが、分かってしまえば簡単です。
中心に自機があり、その周囲8方向それぞれに動作を記述することができます。
例えばS−集中攻撃では、自機の真正面、真右、真左、真後ろでセンサーが反応
した時は、ECMまたはキャノン砲を発射する、という内容になってます。
発射する、というアクションだけでなく、右/左旋回、スピードアップ、ダウン
なども選択できます。
アクションは2つ記述できるので、旋回しつつ攻撃、とかスピードを落としつつ
機雷投下、などの複合アクションが可能です。
また、アクション欄のピンクとグレーは、近距離と遠距離です。
レーダーが反応する距離によってもアクションを変えることができます。
遠距離に敵がいたら接近し、近付いたら旋回する、などなど。
画面をじっくり見て、何ができるか研究してください。

とりあえずイノシシ1号には、S−集中攻撃を改造して、敵が斜め前にいる時も
キャノンを乱射するようにしました。


名前をS−集中攻撃2に変更して保存します。


そうしたら、行動としてS−集中攻撃2が選択できるようになりました。



●BASE #1〜#6 (ベース/戦闘機画面)


設計してカードに保存した機体を実際に製造します。
6つのベースで1台ずつ製造することができ、全機発進すると6機が入り乱れる
戦闘となります。味方同士の衝突に注意!

早速イノシシ1号を作ってみましょう。


ジャーン。完成!


ちなみにベース毎にパーツの在庫があり、パーツが足りないと不完全な機体に
なってしまいます。
パーツの在庫は右下の STOCK LIST で確認できます。


それではいよいよ発進!
右側のメニューで(もし複数のプログラムを登録している場合は)プログラムを
選択してから、LIFT OFF を押します。
すると射出方向を決める画面になります。


ベースの周囲の戦闘機が簡易表示されてます。
イノシシ1号は直進しかできないので、とりあえず右上の敵機を狙って。。。
射出方向を決めてイグニッション(エンジン点火)!

行けーーー!!!


これが実際の戦闘画面です。
ゲーム内の時間は、この画面を開いている間だけ進みます。
機体を設計している間に敵機が攻め込んでくるなんてことはないのでご安心を。

それでは右側のメニューの説明をします。
・HARD ASSEMBLE  発進直前にハードウェアをちょこっと改造することができます。
・LIFT OFF       先ほど説明しましたが、機体発進するボタンです。
・RETURN        飛んでいる機体をベースに呼び戻すことができます。(注1)
・STOCK LIST     先ほど説明しましたが、ベースのパーツの在庫状況を確認します。
・LINK OFF       機体をその場で墜落させます。(注1)
・SOFT ANALYZE   機体が考えていることが分かります。

(注1)と書かれたメニューは、機体がトランスミッターを搭載していないと使えません。
また、飛行中の機体のプログラムを切り替えるのにもトランスミッターが必要です。
RETURNを押すと、自機のプログラムは一切作動しなくなり、もとのベースにまっしぐらに
戻ってきます。
自機同士がぶつかりそうになった場合、片方をLINK OFFすることが必要になってきます。
つまりトランスミッターはできるだけ搭載するようにしましょう。

画面最下段の表は、自機の耐久力と、プログラムの反応を黄色/赤で示すメーターです。
これを直接クリックしてもその機体を見ることができます。


それでは色々な戦闘シーンを見てみましょう。
まずは、機雷を迎撃機2がお掃除しているシーンです。
迎撃機2は標準で用意されている機体で、お掃除専門です。


次はビーコンです。
自軍のベース3にビーコンを仕掛けられてしまいました。
早くお掃除しないと、ビーコン目掛けて敵機がどんどん飛来します。


ポーンを敵ベースに送り込みました。
ポーンを射出したあとは、下の画面のようにポーンが暗い表示になり、空っぽになった
ことが分かります。
RETURNを押してベースに呼び戻しましょう。



●ベースでの戦闘画面


ポーンを送り込むことに成功すると、ポーン同士の戦闘が始まります。
右上にポーンの耐久力がグラフ表示され、これがなくなった方が破壊されます。
防衛側はベースにポーンの在庫がある限り、破壊されてもどんどん補充されます。
侵略側が破壊されたらとりあえず終わりです。

逆にポーンを送り込まれると、自分のベースでの戦闘になります。


戦闘の時プレイヤーができることは、左下のボタンを切り替えて、攻撃的に闘うか
防御的に闘うかを選択することのみです。
しかしどちらも大差ありません。
時々ポーンが地形の隙間に挟まって動けなくなることがあるので、そんな時に数回
切り替えると抜け出せます。このボタンの使い道はその程度です。

ベースが破壊された瞬間を激写!!!


破壊されたベースは左上のメニューが黒表示になります。


以上のことを繰り返し、相手のベースを全て破壊した方の勝利となります。


●その他の画面

ここでは説明しきれなかった以下の画面を説明します。
・OBSERVATORY
・LABORATORY
・DEPOT

○OBSERVATORY画面


これは全体マップ上での各機体の動きを確認できる画面です。
全体の情勢を見て発進する機体を選択したり、自機の動作を確認して改良するなど
の使い方が主でしょう。


○LABORATORY画面


これは重要です。アメリカ合衆国に6ヶ所ある研究所で、パーツの性能を向上する
ための研究を行うことができます。

まずプロジェクトとして、性能を向上したいパーツを選択し、研究者を割り当てます。
また、100人いるスタッフも何人か割り当てます。


研究者には得意不得意がありますので、とりあえずプロフィールを読んで判断しても
いいのですが、実際にプロジェクトに割り当ててみると他の研究者よりも完成までの
時間が短かったり、完成後の効果が高かったりするのが一目両全です。
短期間で最大限の効果が上がるように工夫しましょう。

戦闘画面を眺めながら時間を進めると、EXPECTED DAYS(完成までの日数)が減ってきました。


完成すると、何のアナウンスもなしにパーツの性能が上がるので注意が必要です。
ゲームを開始したらとりあえず何らかの研究を始めましょう。
絶対お勧めはポーンです。
パワーアップしたポーンは1機で敵のポーンを5〜6機は軽く仕留めることができるので、
絶対的優位に立てます。ゲームバランスを破壊するほどに。。。
その他にもメインエンジンを強化して超高速で飛び回るのも面白いです。


○DEPOT画面


各ベースでパーツの在庫が切れてきたら、デポでお買い物です。
いやいや、単なる倉庫ですのでお金を払う必要はありません。
また、ベースからデポへパーツを戻すこともできますので、ベース間でパーツの受け渡し
ができることになります。

ポーンの在庫には特に注意してください。
ポーンの在庫が切れたベースは、一撃で破壊されてしまうからです。



以上がファーサイドムーンの遊び方になります。
このゲームの面白さが少しでも伝わったでしょうか。
これを読んで遊びたくなった人は、恐らく今更入手することは不可能でしょうから、
プロジェクトEGGにリクエストしましょう!!!







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