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特別企画・姫のワクワクくっきんぐ 〜バースデイ・スペシャル編
レシピ名/手作りビックリチョコ
メインキャスト/白雪、衛、鈴凛、四葉、千影
サブキャスト/???
材料/市販の板チョコ、リング系のスナック菓子、適量の水
@まず、はじめに

白雪「今日は、バレンタインデーも近いので、簡単な手作りチョコを作っちゃいますの! みなさん、準備よろしいかしら?」
4人「おぉーっ!」
白雪「では、料理の前に姫がみなさんをちょっぴりチェックしますの!」
衛「チェック? 何をチェックするの? 白雪ちゃん」
四葉「チェキー! チェキチェキチェキチェキチェキぃーーーー!」

ゴスッ!!

白雪・衛「‥‥‥‥‥‥」
鈴凛「‥‥ん? どうしたの? 続けて続けて」
衛「今、スゴイ音しなかった?」
鈴凛「大丈夫。“みねうち”だから」
衛「‥‥‥(聞けない。何で“みねうち”したのか、コワくて聞けない)‥‥‥」

白雪「コホン。では、気を取り直して、早速、姫のお料理チェックですの!」

ぱちぱちぱちぱち‥‥‥(ぴくっ ぴくっ ぴくっ‥‥‥)

白雪「まず、お料理の前に必ずやっておくことはなんですの?」
鈴凛「はーい!」
白雪「はい、鈴凛ちゃん」
鈴凛「決まってるわ、充電でしょ?」
白雪・衛「‥‥‥(“でしょ?”って言われても)‥‥‥」
白雪「残念ながら不正解ですの‥‥」
鈴凛「えー なんでー?」
衛「手を洗って、エプロン着る‥‥のかなぁ‥‥?」
白雪「はーい、衛ちゃん大正解!」

がばっ!

衛「うわっ!?」
四葉「‥‥‥‥‥」
衛「よ‥‥つば‥‥ちゃん‥‥? 大丈夫?」
四葉「‥‥‥て」
鈴凛「“て”?」
四葉「敵襲ぅー! てきしゅー!」

バチッ!!

千影「‥‥‥フッ。過激だね、鈴凛ちゃん‥‥‥」
白雪「‥‥(う〜ん。このメンバー。ちょっと問題アリですの)‥‥」
Aチョコレートを溶かす

白雪「じゃあ、まずチョコレートをある程度砕いて、溶かすですの」
鈴凛「ふっふっふ‥‥」
衛「鈴凛ちゃん‥‥(その不敵な笑い声、スゴくコワいよ)」
千影「‥‥‥‥‥」
白雪「どうかしたですの? 鈴凛ちゃん?」
鈴凛「細かく砕く必要なんかないわ! じゃーん!!」

てろれろりーん(※例の効果音)

鈴凛「フレイムビジットォォオオ!!
衛「‥‥‥いやいやいやいやいや」
千影「フフフ‥‥。いいツヤだねぇ‥‥」
鈴凛「でしょでしょ? いやー‥‥、拾いモノなんだけど、裂傷か酷くてねー。ここまで修理するのに結構掛かったのよねー。いや、我ながらいい腕だと思うわ! ホラ、やっぱりアタシって天才なのかも」
白雪「あのぉ〜‥‥、鈴凛ちゃん。一つ聞いてもいいかしら?」
鈴凛「ん? 何? コイツの性能? えっとねー‥‥」
白雪「違うですの! どこでそんなモノ拾ったんですの?!」
鈴凛「んーとねぇ‥‥。なんかスゴーく大きいお屋敷の近くの粗大ゴミ置き場。あそこって、結構“穴場なんだよ? 下手にジャンク屋回るよりよっぽどレアな部品がゴロゴロしてるんだよ? この前拾った竹箒なんて、仕込み刀になってたんだよ? しかも、強化セラミックで金属探知器もクリアできるし、更に、微量な反重力物質が含まれて数秒間の事件制限付きだけど宙に浮けるんだよ? そりゃ、体重制限はあるけどサ‥‥‥‥」

白雪「長くなりそうなので、先に進むですの」
衛「そうだね」
千影「それで、どこまでいってたのかな?」
白雪「全然進んでないですの」
衛「えっと、まず、チョコレートを砕くんだっけ?」
千影「砕いたチョコはどうするんだい?」
白雪「このボールに入れておくですの」
鈴凛「だから、砕く必要なんてないって!」
白雪「ハァ‥‥‥」
衛「(あからさまなタメ息吐いてる‥‥)」
白雪「どうして、砕く必要がないんですの?」
鈴凛「みてて。チョコなんて、即行で溶かしちゃうから!!」

ポチッ

ヴゥゥゥーーーン‥‥‥

鈴凛「はいはい、危ないから半径2q以内に近づかないでね」
千影「白雪ちゃん、こっちへ。衛ちゃんは、四葉ちゃんをこっちへ」
衛「う、うん‥‥」
白雪「ど、どうするですの? 千影ちゃん」
千影「ちょっと‥‥、結界をね‥‥」
鈴凛「いっくよー!」
衛「ちょ、ちょっとタンマ!」
鈴凛「えー」
白雪「いやーーー!!! なんでこっち向けるんですのーーーっ!!!」
鈴凛「だって、急に呼ぶから‥‥。あとコンマ3秒遅かったら、そっちにブッ放ってたよー。危ないんだから‥‥」
衛「え、いや、だって‥‥それじゃ、鈴凛ちゃんが‥‥」
鈴凛「あぁ、アタシ? 大丈夫だよ? この“割烹着”太陽に突っ込んでも平気だから」
衛「‥‥(それも、拾ったのかなぁ)‥‥」
鈴凛「じゃあ、早速。‥‥fire!

ズガガガガガガッッッ!!!

千影「フフフ‥‥。まるで、“地獄の業火”だね‥‥」
白雪「この火力‥‥、火炎放射器の比じゃないですの‥‥」
衛「‥‥これ、チョコ、溶かしてるんだよねぇ?」

鈴凛「じゃーん!!」
3人「‥‥‥‥‥?」
鈴凛「どうしたの? みんな。カラスがマグナム弾食らったような顔して」
千影「フフ‥‥。違うよ鈴凛ちゃん。“カラス”じゃなくて“ハト”の間違いだよ」
鈴凛「あれ、そうだっけ? あはは、赤恥ぃー‥‥‥」
白雪「それに、“溶かす”んですの! これじゃあ“蒸発”しちゃってるじゃないですの!!」
衛「‥‥(なんで“マグナム弾”には誰も突っ込まないんだろう? それにコレはどうみても“蒸発”と言うより“炭も残さず燃え尽きた”ってカンジなんだけど)‥‥」

千影「ここで正しいチョコの溶かし方を説明しようか‥‥。普通、チョコを溶かす時は“湯せん”をするんだ‥‥」
白雪「そうですの! 直接火で加熱するとチョコが焦げちゃうんですの!!」
衛「だから暖めたお湯で間接的に加熱するんだよね」
鈴凛「へぇー そんなんだー」

ぴくっ ぴくっ ぴくっ‥‥‥‥

千影「まず、ナベに水を入れて、お湯を沸かすんだ。そして、そのお湯にチョコを入れたボールを入れて加熱し、チョコを溶かしていくんだ‥‥」
衛「意外と詳しいんだね、千影ちゃん」
千影「フフ‥‥」
B好きな型に流し込んで冷やす

白雪「ドロドロねちゃねちゃに溶けたら好きな型に流し込んで冷凍庫で冷やして出来上がりですの!」
衛「でも、それじゃありきたりでツマンナイような‥‥」
白雪「ふっふっふ、ですの。ここからが、その辺の素人レシピと違うとこなんですの」
鈴凛「ねー これ、余ってるよー? 使わないのー?」
千影「鈴凛ちゃんの持ってるモノがポイントなんだろう‥‥?」
白雪「千影ちゃん、正解! ここでは某激辛スナック“暴君ハパネロ”を使ってみるですの!」
衛「‥‥(濁点伏せるのって意味あるのかな?)‥‥」
鈴凛「コレって一応辛い食べ物でしょ? そんなのあうの?」
白雪「知りませんの」
3人「‥‥‥‥‥‥」
白雪「何事もやってみなくちゃ分からないんですの!」
衛「(正論‥‥なのかなぁ‥‥?)」
白雪「あっ、他のリング系のスナックも混ぜるの罰ゲーム感覚で面白いですの! ‥‥たぶん」
千影「そうだね‥‥。ハパネロの方はあの有名な“タバスコの1000倍の辛さ”を誇る毒ソースを絡めて‥‥(※法に振れます。せいぜいタバスコ止まりにしておきましょう)‥チョコかこれでもかってくらい砂糖やハチミツをドーピングしておけば完璧だね」
衛「(千影ちゃんまで壊れ始めてるような‥‥)」
鈴凛「おーい。四葉ちゃん、いい加減目ぇ覚ましなよー」
四葉「うー‥‥ん‥‥‥」
白雪「あっ、ちょうどいいですの! 四葉ちゃん、試食してみて下さいですの!」
四葉「おっ? もうチョコは完成したデスか? むむむ‥‥、四葉には記憶がないです‥‥。もしかして、無意識のうちに‥‥」
衛「(ずっと気絶してたんだよ‥‥四葉ちゃん‥‥)」
白雪「さぁさ、召し上がれ」

ぱくっ

白雪「‥‥‥‥どうですの?」
鈴凛「‥‥‥‥どんなカンジ?」
千影「‥‥‥‥美味かい? フフ‥‥」
衛「‥‥‥‥‥‥‥‥あれ?」

ばたっ

衛「うわーっ! 四葉ちゃーん!!」
鈴凛「あまりの美味しさに‥‥‥?」
衛「そんなワケないでしょ! って、うわーっ! し、心臓止まってるよぉーー!!」
鈴凛「まかせて! こんなこともあろうかと、常に持ち歩いてる“改造スタンガン”なら一発よ!」
千影「いや‥‥、確実に命を奪うなら“絶命の儀式”の方が‥‥。こっちなら、魂も完全に抹殺できるよ‥‥」

白雪「みなさん、れっつ・チャレンジですの!」


<了>