再発
退院後も、もの凄い下痢は続きました。つまりも頻繁にあり、「食べなきゃ楽なのに」状態。 その後も、ほぼ一週間ごとに病院に通いました。家は自営なので、毎回主人と一緒でした。 そして術後3ヶ月ほど経った頃、ようやく自分で車を運転して1人で病院に行きました。 その間抗がん剤の話も出たのですが、いろいろ考えてQOLを保つため、再発しない限りは 抗がん剤は飲まない事に決め、主治医にもそう伝えて消化剤と下痢止めだけ出して貰って ました。医師は、5−Fuとクレスチンを考えていると言っていましたが・・・。 で、術後初めて1人で病院にったその日医師に聞きました。「結局、ステージはいくつで、ど れ位進行していたんですか?」医師は「ご主人に叱られるなぁ・・・。」と言いつつ教えてくれ ました。「他臓器浸潤ありのステージW。リンパ節転移は第3層まで。T4N3でした。」 わたしは、それまで知らなかった事実を初めて知りました。国立がんセンターのHPで見た 再発率80〜85%。5年生存率10〜15%、という統計が頭の中に浮かびました。 そして思わず口をついてでてきた言葉は「え〜!それじゃわたしの5年生存率は、どうなるの ぉ〜!!」でした。 診察室でそんな雄叫びを上げた約一ヵ月後、CTの画像に異常があることを告げられました。 主人と「このCTが山場だね。これを超えればぐっと安心できるね。」と話した矢先でした。 CT画像にもレントゲンにも腫瘍らしきものは写っていないのに、尿管に狭窄があるとのこと。 結石等の可能性もあるので、泌尿器科に回って下さい・・・ということで泌尿器科で検査を受 けましたが、やはり結石等の泌尿器科的兆候は無しという事でした。 その約1週間後にもう一度外科に診察に来て下さい。と言い渡されて帰りました。 その1週間の間に、新たな症状が・・・便が出なくなりお腹が張ってきたのです。言い渡され た日に外科に行き「便が出なくなったので、絶対におかしいから触診して下さい。」と訴えま した。「じゃ、診てみましょう。」ということで主治医が肛門から指を入れ触診。 肛門近くの直腸が完全に閉塞しているという事で、尿管の狭窄と考え合わせると腹膜播種 で癌が再発したものと診断されました。 結局、小さな癌細胞(ある一定の大きさに満たないもの)は、レントゲンにもCTにも写らず、 腫瘍マーカーにも現れないそうです。 とにかく、「このままではお腹が張って苦しいので、何らかの外科的処置が必要です。明日 入院して下さい。」・・・今回も前回同様緊急入院。 そしてまたまたブックオフ。 気がかりは、主人の実家にその日預かってもらった子供たち。 また、今回も家に帰ったら母親がいない、そんな衝撃を与えてしまうのだなぁと思うと、小さな 彼らにすまない気持ちで一杯でした。 (初回の癌判明より、再発の告知の方がショックでしたが、相変わらず2秒後には立ち直りま した。ま、うじうじ考えたってどうにもならんことは、とりあえず悩まない主義ですから。) |