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癌になって考えた事


わたしが癌になって思うこと。
人間いつかは死ぬのだから、最期の最後まで素敵な毎日を送りたいな。
って事が一番かな・・・。
なに奇麗事言ってんだ!!と思われる方もいらっしゃるでしょうが、正直な
ところわたし自身は悲壮感は無いです。
家族・親族は”もう大変”(今のところ心理的に)状態ですが・・・。
そのへんは、ほんと、申し訳なく思ってます。

わたしの両親は、わたしが二十歳台の時に相次いで他界しました。
父が逝き、母が逝くまでの間は3年位だったと思います。
2人ともあっけないくらい急な最期でした。
父が他界するよりちょっと前に、祖母が逝ったばかりでした。
そして母が他界して半年後には、大好きだった従姉妹のお姉ちゃんが、び
っくりするくらいにやせてしまった旦那さんと幼子2人を残して他界しました。
癌でした・・・今、その時の彼女の年齢をわたしは既に超えています。
おかげさまで、生きる事、死ぬ事について若い時に十分考えさせて頂きまし
た。

そして得た結論が(ずっとわたしの身上なんですが)、死が訪れるその時ま
で笑っていたい。「あぁ、楽しい人生だった。」と言って死にたい・・・。
そう考えるとわたしに死をもたらすであろう要因が、癌で良かったとさえ思う
事があります。
おかげでわたしは、残りの人生を愛しみながら生きる事が出来ます。
家族に、とりわけ小さなわが子達の心に何かを残して逝く事ができるかもし
れません。

世の中には、突然の事件や事故で一瞬にして命を奪われてしまう方々が
いらっしゃいます。
不幸にして犠牲になってしまった方々やそのご家族の無念を思うと、とても
辛いです。ニュースを見て涙する事も度々です・・・。
そういう訃報に触れる度、失礼な事かと思いますが「あぁ、癌という病で死に
いく自分は恵まれている。」と感じます。
自分も家族も、いつか訪れる最期の日への心構えが出来ますから。

こんな意見には、とても賛同できないと思う方もいらっしゃるでしょう。
それは各々の考え方ですから、「この人はそういう考えの人なんだ。」程度
にお受け止め頂ければ幸いです。

とにかく、悲観的になって泣き暮らすのも、笑い飛ばして生きるのも同じ一日
なら、わたしは笑って過ごしたい。
ちょっと泣く日が有っても、それもまた人生の機微というものです。
わたしは、笑って楽しく過ごします。
みんな、ありがとうρ(^o^)


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