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癌告知までの道のり

胃の痛みを感じ始めたのは2001年の始めでした。
空腹時に胃が痛む・・・典型的胃潰瘍の症状。
痛みには強いわたしですが、キリキリとしつこい痛みに困り果て
その頃住んでいた地区の診療所に行きました。
わたしの症状を聞いた医者は「胃潰瘍ですね。」と断定。
「レントゲンとか撮らなくて良いんですか?」と聞くわたしに
「必要ないでしょ。症状を聞けば分かるよ。」と医師・・・。
で、潰瘍が出来てたものだから、胃潰瘍の薬を飲めば痛みが
治まるんですよね、これが。
だからってっきり胃潰瘍だと思ってました。
そして、家の都合で4月には東京へ戻ってきました。
だけど、やっぱり胃は痛い。空腹時の痛みはひどくなっていました。
そして、またまた近所の医者へ・・・やっぱりここでも胃潰瘍。
「検査はしなくて良いでしょう。」とのこと。

この頃には、左の肩甲骨のあたりにも痛みを感じるようになっていました。
8月にはいると、食いしん坊のわたしがちょっと食べ過ぎるともどしてしまう
ことが2度ほどありました。(いつものわたしなら、許容範囲のはずなのに)
ついには、何にも食べてないのに横になっただけで戻してしまい、おかしい
と思ったわたしは、胃のところを押してみました。
そこには今までは触れなかった、しこりがありました。
「これって胃??」強く押えると痛みと吐き気・・・。
「癌かもしれない。」嫌な予感に後押しされて、次の日病院に行きました。
けれどその日は8月15日・・・病院は次の日から。
あせる気持ちを抑えて、また翌日病院に行きました。
しこりが触れる事を訴えると触診・・・直ぐに地域の拠点病院に紹介状を書
かれました。
「まぁね。まだ癌って決まったわけじゃないから。」と医師。おいおいって感じ
(笑)。
結局、胃カメラ飲んで細胞診するためにやたら組織を取られて、待合室で
血反吐吐きまくり。
1週間後に1人で結果を聞きに行きました。(主人はその時には、まさかわたし
が癌だとは夢にも思っていなかったそうです。)
診察室に入った時の医者の第一声は「今日は、ご家族は?」。
それを聞いて、確信をもちましたね。わたしは・・・。
「今日は1人です。癌ですか?」
「そうです。細胞診の結果、悪いものだということです。」
「そうですか。じゃ次は家族と来ます。」
診察室を出てから、主人に携帯でメールしました。速攻、車でお迎えに・・・。
次の検査の時には、主人と一緒に行きました。
「進行が速いものなので、できるだけ早く手術しましょう。」と言われました。
「スキルスですか?」とわたし・・・。
「そうです。レントゲンで見る限りは胃と横行結腸、脾臓の境目がはっきりしな
いので、浸潤しているかもしれません。」
その時のわたしは”やっぱりな”という思いと”どれくらい生きられるのかなぁ”
という疑問が頭の中を占めていました。
でも次の瞬間「明日から入院して下さい。」と言われて思ったことは・・・・。
”ブックオフ行かなきゃ”でした。われながら、素晴らしい立ち直り(笑)。
そして、夏が終わり秋に突入するぞという時期、入院したのでした