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前書き
色々問題作の気がしますが・・・
家のブログでやってるオリジナルとのクロスだったりします
まあ、だから・・・後はあとがき参照!(ぉぃ
RUSTさんお世話になりますm(__;)m
ほねさん少しでも気に入ってくれれば・・・幸いです(lll´Д`)
他の皆さんも・・・まあ・・・拙すぎる文ですが少しの間お付き合いを・・・(・∀・;)
はじまり〜はじまり〜



仮面ライダー≪外伝≫と仮面ライダーになりたかった戦闘員(外伝)



「いらっしゃいませー」

とある一角にいい店があると聞いてやってきた

「ご注文はいかがなさいますか?」

白い骸骨みたいな頭巾をかぶってる店員さんが注文をとりに来た

「カレーコロッケカレー、一つ」
「かしこまりました」

お冷を置いて厨房に戻っていく

「ふむ・・・」

カレーコロッケカレー・・・矛盾した名前だが旨いと聞いてきたのだが・・・

「やっぱりどんな料理かすら思い浮かばないな」

名前どおりカレーにカレーコロッケを入れるだけなのか?それで味は代わり映えするんだろうか?または未知なるカレー料理なのか?!

「・・・不安だ・・・まあいっちゃんが旨いって言ってたし、まあ間違いは無いだろうが・・・」

隠し切れない不安を感じつつ回りを見渡す、小奇麗なしゃれた店だ、掃除も行き届いてるのだろう床もピカピカで土足で上がるのが躊躇われるほどだ

「おまちどうさま〜カレーコロッケカレーお一つ、以上でよろしいですか?」
「あ〜・・・すこし間をおいてコーヒー、一つ下さい」
「コーヒー、一つっとかしこまりました〜」

しかし可愛い人だよな、骸骨みたいな頭巾をかぶっているが、ペッタンコにヘッコンだ頭巾は見ようによっては可愛いマスコットにも見えないことは無い

「む・・・旨い」

まあ、どんな料理かを聞かれたら・・・やっぱりカレーの中にカレーコロッケが・・・としか言えないものだが、確かに旨い

「コーヒーおまちどおさま〜」
「ああ、有難う」

受け取ろうとして手を伸ばすが・・・

ガシャン

「うおわちゃあああああああっ!!??」

思いっきり手を≪俺が≫滑らせて≪自分に≫ぶっかけてしまった

「あちゃあああ・・・どうして俺はこう・・・」

自分のどじを心で嘆く『俺カッコワリイイイイイイ』

「あわわわわ・・・やけどはありませんか?!大丈夫ですか?!どうしようどうしよう」
「いや・・・大丈夫だから、それに落としたの俺だよ?」

なんだか自分の失敗と勘違いをしているらしい

「ねえ君〜ちょっと新しいタオルと雑巾早く持ってきて〜〜〜」
「おいおい・・・どうした・・・ってわあ!すいません!今すぐタオルをもてきますんで少し待っていてください!」
「いや・・・だから・・・」

厨房から店長らしき人が慌てて出てきて慌てて雑巾をとりに行く
・・・あの・・・俺がこぼしたんだよね?自信なくなってきた

「お待たせしました!」
「君!早くタオル渡して!」
「わわわわわ・・・」

もはや流れでタオルを受け取り自分にかかったコーヒーを拭う

「すいませんでした、家の家内がご迷惑を・・・」
「申し訳ありません」

家内?ほお?この二人結婚してるのか、って小さな喫茶店だからそれもそうだよな

「いや・・・こぼしたの俺だから大丈夫だって」

タオルを渡して雑巾を取る

「あの・・・お客様それは私どもがやりますので」
「ああ・・・でも自慢の店なんだろ?せっかくきれいに掃除してあるのに汚してすまない」

そして雑巾を取ろうとする手を優しくどけてこぼれたコーヒーを拭く、・・・なにげに言葉に地がでたが・・・

「これでよし、すまなかった」
「いえ・・・こんなに綺麗にしてもらって、こちらが悪いです」

気が付けばテーブル周りを一掃してしまったらしい、テーブルの上にもコーヒーぶちまけたからなあ・・・

「じゃ・・・俺はこれで、さてお勘定たのみます」
「あ、はい!」
あ〜あ〜・・・俺カッコワリ〜・・・、泣きたくなった








最近の噂でなにやら曰くつきの患者を専門に引き受ける医者が居ると聞きつけ、学校休んで調査にでてみた

「ありゃ〜・・・迷ったかな〜?」

あの先輩も診察に行ったと聞いたから来てみたんだが・・・、よりにもよって路地裏に迷い込んだみたいだ

「俺も見てくれるのかなあ?」

出来れば見て欲しい最近体の節がどうも気になるのだ、まあやったらめったらは出来ない、なにせこの体には・・・おっとこれくらいにして置こう

「はあ・・・やっぱり迷ったなこれは」

くるりと後ろを向き元来た道を戻る

『ブオオオオオオオオオオオオオオ!』
「何!?」

ズザザッと飛びずさる

「何奴?!」
『俺ハ怪人スレイブゴード!貴様・・・仮面ライダーダナ!?』

俺の正体を知っている?!まさか!

「貴様!天魔の?!」
『天魔・・・?ナンノコトダ?マアイイ・・・コレ以上、貴様ノ用ナ者ヲ入レルワケニハ行カナイ!』

羊の角みたいな二本の槍(剣?)を構える

「・・・どうやら俺の知らない理由があるみたいだな・・・しかし!ここで俺もやられるわけには行かない!」

腕を顔の前で交差させ変身のモーションを開始する

「ハアアア・・・疾風!迅雷!変っ!!!身!!!」
『新タナ仮面ライダーダト?!』
「トオ!」

スレイブゴードに戦闘を仕掛けた、俺の拳を器用に槍で受け止める怪人、足払いを狙い腰をかがめるとそれを予想したように動くっ・・・!速度を上げてラッシュを浴びせるが、確実な一手は全て叩き落される・・・っ!!
強い!いや戦闘力だけなら俺のほうが上だ、だがどうやら潜り抜けてきた場数が違うらしい経験の差でここまで押されるとは!

「ならば!うおぉぉぉぉおおおお!」

雷の力を足に!風の力を肩に!エネルギーフルチャージ!
雷と風の嵐が吹き荒れ、雷は足に纏わり付くように飛び跳ね、風は羽のようにジェット噴射を開始した

「之なら・・・どうだ!!ライダー・・・」
『イィ〜〜〜!』

突然横から鋼材が飛んできたので咄嗟に回避する

「何?!戦闘員がいたのか!」

鋼材が飛んできたほうに注意を向けると、赤い骸骨に装甲を付けた戦闘員と、白いまた骸骨のような戦闘員が、武器を手に取り構えていた

「しかし、何故いまさら援軍が?しかもこんな少人数・・・」

少し疑問が沸いたので敵の通信を傍受することにした、特殊電波傍受装置起動!シリアルコード通信感知、解析・・・完了

『教官!ニゲテクダサイ、ソンナ装備デハ!ココハ俺一人デイイ!』
『オ前ダケヲヲ残シテイケルカ!』
『大丈夫デスカ?!』
『デスガ教官・・・!』
『言ウナ、オ前ハ生ノコラナキャイケナイ理由ガアルダロ!』

何だ・・・?こいつら?悪意はなさそうだが?むしろ俺が悪役?

「・・・・・・ふう〜・・・」
『イィ〜〜!』
『ブオオオオオオオオオ!』

一呼吸置き頭を冷やす、考えろ、今の会話の意味するところを、っと!

「お・・・おい待ってくれ!」

回避する姿勢で相手の動きを見切る、横から鉄の棒などが飛んでくるが左腕を帯電させはじき返す、その隙をスレイブゴードの突進攻撃が襲い掛かるが間一髪、壁に飛びつく

「仕方ない!秘技!汝は疾走する雷!絶壁平行疾走!」

壁に穴を開けながら壁走りで距離を稼ぐ

「待ってくれ!もう俺は戦う気は無い」
『ナニヲ?!怖気ヅイタカ仮面ライダー!』
「いや何、俺はまだライダー見習いでね、ついでに問題児だ、しかし嘘はつかない」
『ブオオオオオオオオオオオオオオオオ!』
「信用できないか・・・当然だよな、ならこれで信じてくれ」

ギュウウウゥゥゥゥン・・・・

みなぎっていた力を分散させ、人間の姿に戻る

「これで少しは話を聞いてくれるか?いや聞いてくれ頼む」
『ウウウウ・・・・』
『ア・・・アナタハ・・・』
『ウオッ・・・・!』
「?」

どういった反応だ?まあいいさ

「・・・話を・・・質問をしていいかな?」
『・・・・』

怪人と戦闘員は警戒態勢のまま黙っている、それを俺は了承と勝手に受け止めた

「まず一つ目、ここで何を企んでいる?」
『・・・・』

ノーコメント、とりあえず普通だわな

「じゃ次だ、ここで何を守っている?」
『・・・』

まだノーコメント、やすやすとは話してくれそうにないな、だが企みをするにもここはあまりに・・・無意味・・・無価値の場所だ

「そっか、お前らどこかの組織の残党だな?」
『・・・・!!!!』

さらに警戒が厳しくなった、今にも武器が俺の心臓を狙って飛んできそうだ

「おっと、図星か・・・すまない古傷を触ってしまったみたいだな」
『・・・』
「教官っと言ってたな?そこの戦闘員はお前の教官か?」
『・・・・』

警戒はしているもののいくばか落ち着いてきたらしい

『何故・・・お前は戦うのをやめたんだ?』
「お?話す気になってくれたか」

戦闘員の赤いほうがボイスチェンジャーを止め話し始めた

『こいつは何時も怯えていた、いつ仮面ライダーが・・・自分に牙を向けるかと怯えていた』
『キョ・・・教官!』
『大丈夫だ、それにな・・・』
「・・・」

不思議とこの戦闘員に通ずる物がある気がして、お互い目を離さず話を続けた

『そんな時現れたのがお前だ、不安は爆発し襲い掛かった、それだけの話だ』
「そうか」
『しかし、お前は戦うのをやめた、それどころかライダーの姿を解く始末、どういうことだ?』
「ふむ・・・質問し返されたな、まあ簡単なことだ」
『何?』
「俺は〜俺がやっててかっこ悪いと思ったことはしない主義だ 時々失敗してかっこ悪いがな・・・、それにお前らは今まで戦ってきた怪人達とは違って、生きているからな」
『!?』
「俺はな、生きている・・・必死に生きている奴を手にかけたりはしない、今までそうやって生きてきた」

ふう〜っと戦闘員は息を吐きヘルメットを取る

「!!!!」
「驚きましたか?お客様」
「驚いたなにもないな」

いつかのカレーコロッケカレーの店の店長だった

「ますます、お前等とは戦いたくないな、十中八九そっちの戦闘員は・・・」
『・・・』

白黒の戦闘員はよく見るとカタカタと肩を震わせていた、どうやら戦闘は始めてだったらしい

「怖がらないでくれよ、もう俺は何もしない、そう何もしないんだから」

悲しくなる、特に女の子に怖がられるのが一番辛い

「・・・俺がここに居ても邪魔になるだけだな、俺は帰るぜ」
『・・・!マテ!仮面ライダー!マダ勝負ハ・・・!』
「俺は診察所を探してやってきて迷子になった、そしたら厄介な事に財布を落としてボロボロになるまで探し続けた、そうだろう?」
『・・・・・!』

無理やり思いついた理由という言い訳を聞かせた

「だからさ、スレイブゴードとか言ったな?やめておけ、確かにお前のほうが経験は上だろうがジリ貧だ」

確かに強かった、俺より長い期間戦い続けていたのだろう、だが明らかに戦い続ければ俺は勝つだろう

「それに〜俺はまだどこか仮面ライダーらしくないライダーなんだよ、万年失敗だらけでねコーヒーも溢すし、何時も先輩に助けてもらってるそれに」
「それに?」
「俺は怪人出身でね、先輩に助けてもらうまでは人殺しの殺人兵器だったのさ」
「!!!!?」
「まあ・・・無理やりある組織に連れ去られ改造手術を受け・・・気が付けばこんな体になっていた」
「・・・・」

しばし間をおく、そして息を置いて背中を向ける

「お前等を見ていると昔の自分を思い出す、必死に生に食らい付く孤児の頃の俺を、必死に生に噛み付く姿勢・・・とかかな」
『・・・・』

無作為に思ったことを話す、自分でも何を言っているかが・・・言うかを制御できなかった

「お前らは・・・何も企んじゃいない、ただ生きたいだけだそうだろ?」
「ああ・・・」
「なら俺が戦う理由は無い」
『・・・』
「それでも戦うというなら俺も戦う、俺もここでくたばる気は無い」

そう言って歩き出す、後ろからは何も聞こえない、足を止め振り返り

「じゃあな、店長さん、奥さん、またカレーでも食いに行くわ」
「・・・最後に聞いていいか?」
「おういいぜ、俺に答えがあるなら答えるぜ」
「あんたは何のために戦う?」
「・・・最初は復讐の気持ちがあった、だがやがてそれは一番じゃ無くなった、傷つく人々を見てせめて俺がやれる事をやろうと思った、だから戦う」
「そうか・・・ならその相手に大事な人が・・・絶対守りたいものが在るとしたら・・・それで戦ってる奴をお前は倒せるか?」
「・・・相手の事情を全てを知らないし、多分知らずに倒してしまうだろう、だけど知ってしまったら・・・俺は・・・」
「俺は?」
「・・・馬鹿だよな俺・・・ぜんぜん答えが出てこない、でも此方も大切なものが在る、背負ってるものが在るそれを譲る気にはならない」
「そうか・・・そうだよな」
「此方も最後だ、お前らはこの世界・・・俺の大切なものに手をださないんだよな?」
「・・・少なくとも、今の俺とこいつはそのつもりは無い」

一呼吸置き怪人に向かって声をかける

「スレイブゴード・・・子供は大事にするといい、決して孤児にはするなよ俺みたいになるぞ」
『!!!!!!』

そう言って帰路についた

「あ〜あ・・・やりきれないなオイ」

最初は気づいて居なかったが、話しているうちに気づいた、辺りをよく見たら子供用のおもちゃが落ちていた、おそらくスレイブゴードかその仲間の子供が居るのだろう
久しぶりにナイーブになってしまった、俺らしくないな・・・

「まあ・・・学校サボって来た甲斐はあった・・・のかもしれないな」

バイクにまたがりエンジンを噴かしてその場から遠ざかった

「ねえ君」
「なんだい?」
「あんな仮面ライダーいるんだねえ」
「ああ・・・まだ若いみたいだけど」
「そういえば名前・・・聞いてなかったね」
「そうだな・・・まあまた店にくるさ」
「そうね」
「今言うと不謹慎だけどさ」
「な〜に?」
「俺一瞬あいつに嫉妬した」
「え?」
「あいつの必殺技放とうとする時、ほんの一瞬だけど目を奪われた・・・」
「へえ・・・」

空を仰ぐ

「はははは・・・笑っちまうよな、あいつの身の上聞いて自分もああなりたかったって、また思ってしまったなんてね、かっこ悪いよな俺」
「ううん、そんな事無いよ、君も負けないくらいかっこいいよ」
「そう・・・かな?」
「そうだよ」








次の日、休憩時間中、いっちゃんに疑問をぶつけて見た

「なあ」
「何だ久遠?」
「怪人・・・戦闘員達さ、あいつらも守りたいものあるのかな?」
「何だ?藪から棒に?」
「真面目にきいてるんだ」

いっちゃんは少し考えて答えた

「そうだな・・・もしかしたら在るのかもしれない」
「・・・」
「だけど、だからって世界征服とか人を暗殺していいって理由にはならない」
「そうだよな」
「でも」
「でも?」
「少しでも守りたいと思う気持ちがあるなら、それはまだやり直せるかもしれない」
「ほお?」
「まあ改造されて無いから言えることかも知れないが、お前みたいにな・・・洗脳されても手を取り合う人が居るのなら、きっとそいつはお前みたいに仮面ライダーになれる・・・いや絶対に慣れる」
「そっか・・・そうじゃないと悲しすぎるよな」
「なんでそんな事聞くんだ?」
「いやなに・・・俺も餓鬼だなっと思っただけさ」
「?」

あの戦闘員・・・いや、いまは喫茶店の店長か、すこし・・・ほんの少しの運命が少しの時間とはいえ敵対させ・・・殺し合ってしまったが、俺に大事なものをくれた気がした

「そういえば名前、聞いてなかったな」

まあいいさ、またカレーでも食べに行くとき聞けばいい
ふうっと息をつき、あの時の戦闘員を思い出してみた、あの赤い髑髏顔に装甲をかぶせたような戦闘服、あれが改造人間としてのあいつの姿だ、なら・・・

「きっと仮面ライダーになれたら、スカルライダーと言うのかな?」

そんな気が少しした



終(続く?)



あとがきみたいな物品