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新橋

「ダーウィンの言うことは正しいのさ、結局のところ。 そしてそれは残酷だし残酷であるがゆえに剥き出しの真 実だよね、それ。 逃げまわれば地獄だぜディスワールド。だから踊り狂え アイム全身ミラーボールて具合にでしょ、やっぱり。 アウストラロピテクスの時代からなんら変わりない遺伝 子オーディション続行中ですよ。 OH、昔話でもあれ、夢売るのは悪魔の専売特許。買うの は悲しき主人公。 メフィストフェレス側かファウスト側か?そっち行くか 行かないかだと思いますよ。悪魔になろう悪魔。悪魔は いつもほほえんでる。 ただ、夢売りさばいて集めた魂で、悪魔は何買うんだろ う。でもね。結局のところ悪魔もね。買うのさ夢を。別 の、悪魔からね。 ワオ!救われないね、へへへ。悲しくて素敵でしょ。そ んな夢の食い合い、獏の食物連鎖で成り立ってる無限 ループループループ。 夢作って売ってその金で夢買って酔って。灼熱の酔生夢死。 でもそれでも。空が青いことに、感謝できたらいいね。 海が青いことに、感謝できたらいいね。 それ遥か彼方。隔離された部屋で思う。エンジョイ・ユ ア・ジャンクライフ。僕のエレクトロニック神経回路び ゅんびゅんが支離滅裂なわけじゃないよ。まっとうだよ。 というよりもまっとうだからこそこの奇妙奇天烈な時空 ではゆがんで見えるだけ。 線がまっすぐであればあるほど、歪んだ鏡に映すと歪ん で見えるだけ。 吠えてみたりして。滑稽だね。わあ、僕の体がとろけて ミルク。目の前に横っ飛び花火」 ビシュタウト少年(実験体80297)は、ESPカードをペラペ ラめくりながら、思考をぐちゅぐちゅにかき回して遊ん だ。三角のカードと三角のカード。星と星。波と波。丸 と丸。カードをめくるたびに試験官がデータを打ち込み 更新していく。それがなんだってんだ、とビシュタウト 少年は思いながらまためくった。 白い壁に白い机。下手に無音のこの部屋で、カードをめ くる音が不快。 窓の外の曇り空。つまらない街。作りかけの新しい橋。 そして、あの、ひときわ高い塔。あの白い塔。あそこに 上りたいと思ってた。 でもさ、あれ、廃棄物処理場の煙突なんだって。がっかり。 失望の目で煙突に一瞥をくれたとき、そのてっぺんから 一人の少女が身を投げるのが見えた。 あ…何の音も立てず、視界を上から下へとおりすぎた現 象。白いドレスに黒い髪。いい匂いしそうだった。 「馬鹿だなあの子。バーカ。生きてればきっと、僕と恋を したのに。」


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