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ヨーヨーって、おもしろいの?

今は普通のおもちゃ屋さんですら、あまり置いていないヨーヨー。 
ヨーヨーっておもしろいのでしょうか?

・おもしろいという根拠・・・時々ブームになる。
・おもしろくないという根拠・・・ブームの時以外は、だれも遊ばない。


 ブームと言っても、コカコーラヨーヨーのブームの時と、ハイパーヨーヨーのブームの時ではヨーヨーの使い方も性能もまったく異なる。ブームがおこるまえのヨーヨーというのは、ただ上下させるだけの単純きわまりないおもちゃだった。コカコーラのヨーヨーブームで、はじめてヨーヨーが「スリープ」するようになって、「犬の散歩」をはじめとする様々なトリックが出来るようになった。ハイパーヨーヨーのブームは、「ハイパーブレイン」という、クラッチ内蔵で自動的に手元にもどるヨーヨーがブームになったと言った方が正しいでしょう。しかし、「ハイパーブレイン」は初心者には適しているけど、中級以上のトリックには適さない。しかも当時、ストリング(糸)が5本セットで500円という高額だった。だから半年程度で下火になってしまった。
 とはいえ、最近の子どもは、そもそも体を使った遊びを好まないので、ヨーヨー以外の剣玉、独楽、なども、やはり遊び道具としては一般的に使われていない。なんと、小学校の「生活科」で用いられる「教材」になってしまっているんだな、これが。
 ただ、その後大ヒットした「ベイブレード」は、ヨーヨーにはない「対戦」の要素が子ども達に受け入れられた。私自身はヨーヨーを使った変幻自在のトリックが決まった時の爽快感と、音楽に合わせて行うフリースタイルが、とてもおもしろいと思っているが、中級以上のトリックは、ベアリング内蔵のヨーヨーでなければ無理。そしてベアリング内蔵のヨーヨーはメンテナンスがすごく重要になる。

・ヨーヨーと他の遊びとの違い・・・メンテナンスが重要。

 メンテナンスは、年齢の低い子どもには困難なので、ヨーヨーというのは、幼児から遊べる、独楽などの伝承遊びと同じに考えるにはちょっと無理がある。メンテナンスが必要ない固定軸のヨーヨーもあるが、単純なトリックしか出来ない。しかも、ストリングがからむと、分解できないヨーヨーはリカバリーの面でも使用が困難。
 ヨーヨーを楽しめるのは小学生以上の、ある程度年齢の高い子どもに限定されるようである。しかし小学生には「流行」があって、他の子どもと同じ遊びをやっていないと話題についていけない。それでヨーヨーをやる子どもはいない。
 全国的に見れば、ごくごく一部の子どもが日夜ヨーヨーの腕を磨いているが、流行にとらわれずに自分の楽しいと思ったことを追求しようとする精神には、私は好感を持つ。
 う〜ん、こう考えると、「ヨーヨーは、おもしろいけど、テレビゲームや遊戯王カードほどではない」と言えるのだろう。一昔前のヨーヨーブームと違って、現在のヨーヨーは、ものすごくいろんなトリックが出来ておもしろいので、もしテレビゲームやキャラクター商品などの選択枝がなければ、もっと多くの子ども達が遊んでいたかもしれないね。

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