remove
powerd by nog twitter

ジークジオン

ラクロアの勇者・原文

現在とは違う時代、どこかにあるというスダ・ドアカワールド
この世界では人間とMSが平和に暮らしていた・・・
ある日、一閃のイナズマと共に巨大な影がこの世界を覆った。
ジオン『魔王サタンガンダム』だ。
魔王はこの世界から人間を追放し、MSだけの世界を作ると宣言した。
辺境の国、ここラクロア王国にも魔王の魔の手がのびてきた。
ラクロア国王レビルは一人の勇者を選び、彼にこの世界を救うよう命じた。
勇者の名は『騎士ガンダム』。
冒険の旅は、今、はじまった・・・。



IN ANOTHER TIME,
THERE WAS A WORLD CALLED
"SUDA・DOAKA"
ONE DAY,
A HUGE SHADOW COVERD THIS,
"SATAN GUNDAM" APPEARED-
LACROAN KING,"LEVIL"CALLED
A BRAVE.
HIS NAME・・WAS
"KNIGHT GUNDAM"
THE ADVENTURE BEGINS NOW・・・・




外伝前史



時は戦国、嵐の時代。
頑駄無軍に八人の若武者がいた。
『武者頑駄無』『農丸』『摩亜屈』『精太』
『駄舞留精太』『仁宇』『斎胡』

そして『武者真悪参(ムシャマークスリー)』である。
彼らは皆『将頑駄無』の実子と養子であり、
真悪参は摩亜屈の次の養子であった。
実力もあり武者頑駄無の次に武者の位を得るほどであった。

ある日、
将頑駄無は頑駄無一族に伝わる『銀(しろがね)の盾』を皆に見せた。
それは真の武者のみが持つことが許される代物だった。

しかしそれを欲してしまった真悪参は盾を盗み、逃亡。
頑駄無軍を破門させられる。

頑駄無軍をでた真悪参は『我怖祟霊(ガブスレイ)』に
敵対していた闇軍団に誘われる。
しかし真悪参は「誰の指図も受けぬ」と拒む。

ならばと長年の決着をつける為、斬りかかって来る我怖祟霊。
真悪参と我怖祟霊の斬り合いの中、真悪参は突然の雷に撃たれてしまう。

そして真悪参は姿を消した・・・。


『真悪参』
とりあえず入れとかないと、
摩亜屈とかじゃなくて若隼じゃないのという突っこみは無しで、
BBムシャの表記はこれだから間違ってはいない筈。

『カードダス版として、』
一応カードダス『モビルパワーズ』で
真悪参から騎士ガンダムに変形できるので間違ってはいない筈。



ラクロアの勇者



現在とは違う時代、どこかにあるという『スダ・ドアカワールド』
そこは人間とMSが平和に共存する理想郷であった。

ある日、山頂に一閃のイナズマが瞬いた。
炎が燃え上がり、それは一昼夜つづいた。そしてその翌朝、
そこには、古ぼけた城が出現していた。
山頂に城が出現してから、各地でモンスターによる被害が続出した。
各地の国王がその対策をねっているとき、空に巨大な影があらわれた。
ジオン族『魔王サタンガンダム』だ。
魔王はこの世界から人間を追放し、MSだけの世界を作ると宣言した。

辺境の地、ザーン地方にある『ラクロア王国』でも、
モンスターによる被害が続出した。
だが、それと同時にモンスターから人々を救う、謎の騎士のうわさが、
ラクロアに聞こえはじめた。その騎士こそ、国王『レビル王』の一人娘、
『フラウ姫』が匿っていた、『ガンダム』であった。

ある日、ラクロアの地に落ちた一条の流星。
お城の料理人『カードダスツチダ』の静止を振り切り、
それを見に行ったフラウ姫はモンスターに襲われてしまった。
そこにあらわれ救ったのが、彼であった。
彼は自分がガンダムという名前である以外、まったくの記憶をなくしていた。
以後ずっと、姫に匿われ、人々を救っていたのだ。

ガンダムをみたレビルは驚いた。
彼が手にしているのは古き予言にある伝説の盾であった。
そして、ガンダムの名を聞いたレビルは更に驚いた。
それは魔王と同じ名であり、スダ・ドアカの危機を救う一族、
ユニオン族の無敵の勇者の名であったからだ。

レビルは、ある岩に刺さった一本の槍を前にして抜いてみるように告げた。
それは今まで誰も引き抜けなった『勇者の証』、
伝説の勇者出現を告げる古き予言の武器『電磁スピア』であった。

見事『勇者の証』を引き抜くガンダム。
レビルは正式に『騎士(ナイト)』の称号を与え、
『騎士ガンダム』となったガンダムに魔王討伐を依頼した。
自らの出生の秘密と魔王との因縁を感じたガンダムはこれを引き受ける。
旅立つガンダムにフラウはマントを贈った。

ラクロア城で出会った『戦士(ファイター)ガンキャノン』、
城下町で出会った『僧侶ガンタンク』を仲間にし、
ガンダムはラクロアの町を後にした。
また旅の途中、ラクロアの森で動物達を守っていた弓の名手
『妖精(エルフ)ジムスナイパーカスタム』も、彼らの仲間に加わった。

ある日はガンダムはジオン族と戦う一人の若い騎士と出会う。
その騎士はジオンハンター『騎士アムロ』と名乗った。
しかしガンダムも自らの名を名乗ると、
魔王の仲間と誤解し戦いを挑んできた。
必死に訴えるガンダムであったがまるで聞き入れてはもらえない。
しかし、この機に乗じ襲ってきたジオン族の戦士『黒い三連星』を
撃退したことにより、騎士アムロはようやく彼がジオンではない悟り、
ガンダムの仲間となったのだ。

また『戦士スレッガ―』や『宿屋ミライ』、
アムロの父『鍛冶屋テム』とその手伝い『少年アル』など、多くの人たちと出会い、
ガンダム達は旅を続けていた。

伝説の三神器の在処を示してるといわれている
古の呪文が刻まれた『石版』。
ガンダム達はその欠片を探すため洞窟のダンジョンへと足を踏み入れる。

そこでガンダムは石板の欠片を持つ一匹の『スライムアッザム』と出会う。
完成し一つとなった石版を読み上げるガンタンク。

「選ばれし者の許に三つの星が集う時大いなる力が十の分身を生むだろう」

するとスライムに変化が生じ、人間族の女性へと姿をかえた。
スライムは姿を変えられたユニオン族の『騎士セイラ』であった。

騎士セイラの家は代々『三種の神器』を守る家系であった。
しかし家は滅んでしまい、
行方不明となってしまった兄のてがかりを得るために神器を探していたのだ。
そして石板の欠片を手に入れ、ラクロア城へと向かう途中、
ジオン族の『魔道士ララァ』に襲われ呪いをかけられてしまったのだ。

三つの星を手掛かりにガンダム達は三種の神器の一つ『力の盾』を手に入れる。
それは持つ者に無双の力を与え、岩をも砕いてしまう強靭な盾であった。

力の盾を手に入れたガンダムであったが、
『天馬ホワイトベース』に乗ったアムロにより、
フラウ姫がサタンにさらわれてしまった事を知らされる。

神器探しをアムロ達にまかせ、
ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの三人は姫を救出するため
サタンの居城『ジオンブラック城』を目指す。

一方、三種の神器の一つ
槍や剣をはねかえし、着た者の動きをスピーディにする『霞の鎧』、
それは仮面の『謎の騎士シャア』によってサタンの手に渡った。
サタンは最後の神器『炎の剣』の探索を、シャアとララァに命じた。
しかしシャアの行動には謎が多く、
ある時は『三種の神器』のヒントを与える事もあったのだ。

『炎の剣』
その切れ味はするどく、大地をも切り裂くといわれ、
なによりも持つものの心の強さにあわせ、炎を放つとことができるという。

三種の神器を探していたアムロとシャアは炎の剣の前で鉢合わせた。
しかしジオンの『騎士ジオング』はシャアがいるにも関わらず攻撃してきた。
ジオングは剣を見つけたらシャアもろとも始末するよう、
サタンに命令されていたのだ。
その攻撃でスレッガーは怪我をしてしまう。
また、更なるジオングの攻撃からシャアをかばう為ララァも討たれてしまう。
ララァはシャアに心惹かれていたのだ。
ララァが最後に放った決死の一撃でジオングは撃たれたが、
ジオングは「モンスタージャイアントジオング」へと変身した。
ジオングはジオン族の上位騎士『モンスター騎士』だったのだ。

アムロとシャアの共同戦線、
そして炎の剣によってジャイアントジオングはたおされた。
シャアの素顔を見たセイラは驚く、彼こそセイラの生き別れの兄だったのだ。
シャアによって炎を剣を渡されたアムロは、騎士ガンダムのもとへ急いだ・・・。

一方、旅を続けていた騎士ガンダム一行は、
ラクロアの東、湖の向こうのとある山の麓に辿り着いた。
山頂には古城があり、黒い霧がたちこめている。
そして一行のまえには、これまでよりも更に強力な敵が、立ち塞がった。
あれが魔王の城『ジオンブラック城』だと判断したガンダムたちは、
強敵を倒し一気に古城へ突入した。
城の敵をガンキャノン、ガンタンクに任せ、
ガンダムは一気に駆け抜ける。だがそこには、
魔王の親衛隊長で側近の『騎士サザビー』が待ち受けていた。
苦戦のすえ、サザビーを倒すガンダム。ついに彼は魔王サタンガンダムと対峙する。

サタンはガンダムに自分に従えと言い。更にフラウ姫を妃をするとまで言った。
ガンダムは拒絶した。
サタンは逆上しガンダムをその魔力でねじ伏せる。
しかし駆けつけたガンキャノン、ガンタンクら仲間の協力で
姫は救出されガンダムはサタンを倒す。
歓声をあげる一行・・・。

しかし、まだ終わってはいなかった。

崩れゆく城の中で、魔王の死体がゆっくりと起き上がり、炎に包まれた。
そして炎の中から、魔王の本体、『ブラックドラゴン』が現れ、
ガンダムに襲いかかった!
圧倒的力の差、苦戦するガンダム。
2人は組み合ったまま、戦いの舞台を外に移していった。

戦いの中で、
姫によって運び出された『霞の鎧』、
駆けつけたアムロによって渡された『炎の剣』
そして『力の盾』
ついに三種の神器が揃う。

神器の力でブラックドラゴンと互角に戦えるようになったガンダムは、
山頂の火口の淵で、ブラックドラゴンと死闘をくりひろげる。

だが、騎士の肉体は限界を迎えつつあった・・・。
神器は大いなる力をうむと同時に体への負担も大きかったのだ。
しかしその時、火口からマグマが噴き出し、ドラゴンに一瞬のスキが生まれた。
ガンダムのくりだした炎の剣が、ドラゴンの体、
唯一の弱点、『六芒星』を貫いた!

「こ、これで勝ったと思うなよ・・・。」
そう言い残し、ブラックドラゴンは崩れ、
炎の剣もろとも火口へと落ちていった・・・。

すべてが終わった・・・。
こうして、騎士ガンダムたちは、魔王サタンガンダムを倒し、
ラクロアの国に平和を取り戻したのだ。

傷つきながらも仲間の元へと帰る騎士ガンダムの頭上には、
ただ静かに・・・雪だけが舞っていた・・・。



(ガンダム500+炎の剣200+霞の鎧150+力の盾150)×十の分身10=10000
ブラックドラゴン(戦士ザクの言葉)=9999

騎士ガンダムの勝ち

シークレットコード
「ブラックドラゴンを倒したければ二つの石をあわせ
その言葉に耳を傾けてみよ」

石版
「選ばれし者の許に三つの星が集う時
大いなる力が十の分身を生むだろう」


『ラクロアの勇者のお話』
オーソドックスなRPG(というかドラ○エ)な話。
魔王と勇者とお姫様な話、伝説の装備探しやボスを倒す・・・。
でもそこが魅力です。89年当時はファミコンブーム、
当時の時世を読んだモチーフの騎士ガンダムは大ヒットしました。

『モビルスーツ』
外伝世界では主にMS族と呼ばれる種族(対して人間は人間族)、
人間と違い金属でできた生命体である。

『ユニオン族』
ジオン族などのダークサイドの種族と二分される、いわゆる善玉の種族。

『アッザムの正体』
横井版ではアッザムに変えられていたのはジムスナイパーであった。

『スレッガーの怪我』
この怪我が原因かスレッガーは戦士を引退し、『船乗りスレッガー』となる。
後に『ジムヘンソンJr.』、『船長ブライト』と共に旅に出る。

『初期パーティ』
当初は料理人ツチダもパーティに加わっていたが、
カードダス料理しか作れないため、すぐにラクロアに帰された・・・。

『電磁スピア』
意外と忘れられているが、伸縮自在である。放電も出来る。

『宿屋ミライ』
船で旅に出てている亭主『船長ブライト』がいる。
彼は本編には出てこないが、ジークジオン編の後、
『ジムヘンソンJr.』、スレッガーと共に冒険の旅に出ている。
横井版ではミライやテムは森の中の『スロク村』に住んでいた。

『カードダスツチダ』
は当時のカードダス名人、土田名人の事。

『ジオン族侵攻』
ジオン族がラクロアに始めて攻めてきたのは
ラクロアで四年に一度行われる武術大会の決勝戦
戦士ガンキャノンと騎士アムロの試合中の時であった。
ちなみに試合は流れて、賞品のフラウ姫のキスも無くなった。
(ハーフ小説4話)

『ジムヘンソンの子供』
ラクロアの勇者で最初に登場していたジムヘンソンの子供は
まだ赤ん坊であった。
トレカ版ではMS族の成長が早いためと説明されていたが、
2007年の復刻版の解説では横井画伯によって新たに妹説が上げられた。

『戦士ガンペリー』
騎士ゲルググの命令で偵察任務についていた
ある戦士ザクは、目の見えない娘を助けに恋をし、
ユニオン族の「戦士ガンペリー」と名乗った。
ガンペリーとは初代『機動戦士ガンダム』の輸送機(?)である。
名前だけとはいえノーマル以外のSDワールドではかなり珍しいモチーフ。

なお、この数ヶ月サタンは倒れ、
捕虜となっていたこのザクは国外追放されたと書かれているため。
ラクロアとサタン軍は少なくとも数ヶ月は戦っていたことになる。
この頃ラクロアは巨人によってボロボロの筈では?
とも思ったが、逆にそれゆえ国内に捕虜を残せなかったのかもしれない。
(ハーフ小説6話)

『サタン誕生』
サタンは火の玉となってブラックドラゴン(竜)に衝突し、
死に掛けていたのをジークジオンによって救われる。
しかし、サタン本人はその誕生と『サタンガンダム』という名前を
ジークジオンに与えられたという事を知らない。
(ハーフ小説7話)

『アッザムセイラ』
セイラは死の谷でララァにスライムアッザムへと変えられた。
伝説の三神器のありかを示す石版のかけらを手に入れ
ラクロア城へ向かう途中の出来事であった。
(ハーフ小説9話)

『解説本の三種の神器』

 苦戦のすえ、サザビーを倒した騎士ガンダムは、ふしぎな石版を手に入れた。
 「選ばれし者の許に三つの星が集う時大いなる力が十の分身を生むだろう」
 と書かれている。
 騎士はその言葉を手がかりに、これまでの戦利品の中から、
 星印がついた三つのアイテムをとりだし、身につけた。
 それこそ、伝説の三神器だった!
 それらのアイテムを身につけた騎士は体に、パワーがみなぎった!
 しかし三神器は、身につけている体に、かなりの無理がかかるので、
 長時間の装着は不可能だったのだ・・・。

なにこの「適当に買いあさってたらいつの間にかコンプしてた」的な展開。
という訳で本編には入れなかった。

『アニメ版の設定』
アニメ版では石版で三種の神器を収容可能。
だが本来は石版は持っている必要はない。

また、アニメ版では宝玉がMS族の弱点であった。

『外伝の発足』
『外伝』発足当初、大まかには在るものの特に決まったストーリーは作られていなかった。
その為、アニメ、漫画、ゲーム等のメディアで、物の見事に話の内容が違い、
これらの殆どが、後の設定との多少なりともの矛盾を抱えている。

漫画版にゆいては二種類ある。
キャラ原案の『横井孝二』画伯が連載していた
四コマ漫画版『ラクロアの勇者秘話』と『ほしの竜一』先生の連載漫画版だ。
当初は『横井版』のみで話を進められていたが、カードダスが人気を博し、
四コマ漫画では情報量が不足しだした為、
その人気を煽るかたちで『ほしの版』が連載を開始する。

ほしの版は設定のみを渡し、それをほしの先生が漫画用にアレンジして描くという
スタイルを取っており、特にレイアップ社との連携は取られていなかったらしく、
アスキーのG2OのSDスタッフインタビュー記事でも
「明確にリンクした共同作業ではなかった」と書かれている。
またカードダスの外伝スペシャルのほしの先生のカードでも
「もう一つの外伝」と表現されている。
その為本サイトでは、たびたび参照程度に止めてある。

アニメの内容も『ラクロアの勇者』などでは
後の資料との食い違いが多いため、
結果的に「ララァとシャアの関係」や復刻版の「さらわれる姫」など
ラクロアの一番カードに近いメディアは横井版ということになる。

しかし横井版も「スライムアッザムの正体」
などが後のカード版と食い違う為、カード版ストーリーを探ることが目的の、
このコーナーではその辺りは(泣く泣く)カード準拠とする。

なお、本当の意味での『外伝の原作』は同G2Oインタビュー記事により、
当時外伝の文芸をスタッフの頭の中にのみ存在する、と思われる。
その為、明確な設定等が「資料として」存在するのかは、実際かなり怪しい・・・(笑)

もっともSDガンダムという世界自体がいろんなスタッフとの絡み合いや、
ファンの妄想の中で自由に生まれている為、
あまり突き詰めるのは、「精神衛生上」好ましいことではない。
(こういうの書いといてナンだが・・・汗)




伝説の巨人



騎士ガンダムとの死闘の果てに敗れ去ったブラックドラゴンは、
火口へと消えていった。
再び平和な時が訪れる筈であった・・・。
しかし更なる戦いが、騎士ガンダムを待っていた。

見事魔王討伐を果たしたガンダム達は喜びに湧いていた、
しかしその為、戦士ガンキャノンの異変に気付くものは居なかった。
彼の中にはサタンの魂が入り込んでいた。
サタンは死の淵で肉体と魂を二つに分けたのだ。
そして肉体は炎の剣と一体となり『ドラゴンベビー』を生む。

騎士アムロはこの戦いで自らの非力さを悟り、
修行の旅に出ることを決意する。もっと強くなるために。
そして騎士アムロを見送ったガンダム一行はラクロアへの帰路につく。

ところが帰国した騎士ガンダム一行を待ち受けていたのは、
廃墟と化したラクロア王国であった。
人影はまばらで、あたり一面に瓦礫の山が連なっている。
瀕死の重傷を負ったレビル王がつぶやいた。
「伝説の巨人が、蘇った・・・。よ、予言者・・・ルフォイの星にきけ・・・。」
と。

王の看病の為に城に残ることになったガンタンクの代わりに
『武闘家ネモ』がガンダム達の仲間に加わった。
『騎士ガンダム』『戦士ガンキャノン』『武闘家ネモ』
『妖精ジムスナイパーカスタム』『騎士セイラ』の5人のパーティは、
王にかわって国の指揮をとるフラウ姫の命をうけ、
『伝説の巨人』打倒のため、再び旅立つことになった・・・。

ラクロアの森で羽根の生えた妖精族『妖精キッカ』と出会う。
彼女は「アンタをだましてるヤツがいるから気をつけて・・・。」
と言った。彼女は他にも巨人のことを知っているようであった。

ガンダムは、巨人を倒すにはブラックドラゴンの杖が必要という
戦士ガンキャノンの言葉を頼りに『西の火山』へ向かった。
しかし、杖は火口付近にある為回収は出来なかった。
実はキッカの言っていた人物はこのガンキャノンであったが、
ガンダムはまだその事を知らない。

ガンダム達はレビル王の言っていた予言者『ルフォイの星』を探すことにした。
二人の予言者に会ったが両方ともルフォイの星ではなかった。
片方の予言者を信じ宮殿に行ったガンダム達は『踊り娘キャラ』に笑われてしまう。

三人目でようやくルフォイの星『予言者サラサ』を見つけることが出来たが、
騎士達は巨人復活の鍵となる、
水晶球を赤い鎧を着た騎士に奪われたという事実を知る。
誰かが、水晶球のパワーをつかって破滅を呼ぶ『伝説の巨人』を蘇らせたのだ。
そしてルフォイの星の家には、水晶球を守るために戦って傷ついた、
謎の騎士シャアもいた。赤い騎士は彼ではない別の誰かなのだ。

ガンダム達は赤い騎士が消えたという
ラクロアの西に広がる『ハッテ砂漠』へ向かった。

砂漠に入った一行は、たちまちモンスター達に囲まれた。
サタンガンダムではなく、べつの何者かに操られているモンスター達だ。
一行はモンスターを倒しながら、オアシスに辿り着いた。
密かに付いて来ていたキッカに話を聞くガンダム。
巨人は悪い者ではないと言う。巨人はただ眠りたいだけだ、と。
それは彼女がかつて人間であった頃の記憶・・・。

オアシスで赤い騎士、『騎士ガルバルディβ』を発見した。
追う騎士ガンダムたち。だが、ガルバルディβは砂漠の中に建っている
石の城に逃げこんだ。
ガルバルディβを追って、砂嵐の中にある『石の城』の中に入るガンダム達。
石の城で待っていた者は『神官マクベカッツェ』、『呪術師メッサーラ』、
水晶球を奪った赤い騎士『騎士ガルバルディβ』、
そして『巨人マッドゴーレム』であった。

しかしキッカはマッドゴーレムは本物の巨人ではないという。
マッドゴーレムの巨体に苦戦するも巨人が火を恐れる姿をみた
ジムスナイパーカスタムの機転により、
油をマッドゴーレムに投げつけ、火炎攻撃で巨人を溶かした。
マッドゴーレムは泥の巨人だったのだ。

巨人の中から『真実の鏡』が姿を表す。

泥の巨人を倒されジオン族の真の総帥
『闇の皇帝ジークジオン』に助けをこうマクベ。
ジークジオンの魔力により本物の伝説の巨人『巨人サイコゴーレム』が目を覚ます。
その圧倒的力に騎士たちの攻撃はまるで歯が立たない。

風のように現れた『黄金の騎士』の協力で『真実の鏡』の力を得て、
ジムスナイパーは妖精族に伝わる伝説の武器『光の弓と矢』をガンダムに渡す。
それは巨人が現れた時に使うよう言い伝えられているという・・・。
そして、その弓を使えるのは伝説の勇者、ガンダムのみであった。
『騎士ガンダム』は弓矢を受け取り巨人に矢を向ける。

「サイコゴーレムーっ!」

キッカの涙と共に巨人の額の水晶球を光の矢が貫く!
もだえ苦しむ巨人。
そして最後に巨人は砂になってしまった。
そこには、水晶球のみが残っていた・・・。
「巨人は死んだんじゃない・・・眠りについたのさ」
悲しむキッカにジムスナイパーが慰める。
かつて巨人と心通わせたその少女は涙を拭き言葉をかける。
「おやすみなさい・・・サイコゴーレム・・・」

ナイト達が石の城を去ろうとしたその時、空に異変が起きる。
ジオン族真の黒幕『ジークジオン』の影が騎士ガンダムを挑発する・・・。

騎士ガンダムは全ての元凶である
ジークジオン打倒を心に誓うのであった・・・。



騎士ガンダム800光の弓+150光の矢+150=1100
サイコゴーレム2000(弓矢の力)÷2=1000

ガンダムの勝ち

シークレットコード
「鏡と鏡を合わせる時、伝説の巨人の弱点が映し出されるであろう」

真実の鏡
「二つの光交わる時、巨人の力は半分になる」




『ドラゴンベビー』
横井版を採用。アニメ版ではベビーと炎の剣は別の固体であった。

『パーティ』
スレッガーさんは前回の怪我でリタイヤ。
カード上ではセイラさんは居ない様に見えるが、きっと居る!
心の目で見るんだ!

『武闘家ネモ』
実家はぶどう園らしい。
なんか色々と強キャラ設定。
MS族の騎士ガンダムの仲間で
唯一後で出てこなかった人。
なんでだ−!好きなのにー!

『背後霊』
ガンダムの背後霊は武者世界の『頑駄無明王』らしい。
でもドジだったり黒歴史だったり(笑)で
全然頼りないらしい。

『西の火山』
東の山で無くしたのが、なぜ西の火山に在るのかは謎である。
火山脈を通ってきたのか、
騎士との戦いが余りにも激しくて戦ってる間にか東から西に移動したのか(汗)
杖探しには実際には行ってない可能性もある。

『キッカ』
口調が違う!と思うのは他のメディアに影響受けすぎだろうか?

『アムロの旅』
スダ・ドアカワールドの神が住むといわれる高い峰
その向こう側に強力な騎士団の国があると聞いたアムロは、
その峰で神話の時代、神々の怒りに触れ五千年間の
魂を宝石に封じられるという罰を受ける少女を助ける。
アムロはその役目を担う運命の騎士であった。
(ハーフ小説10話)

『サタン』
サタンが憑依したガンキャノンは酔って
正体をばらしそうになるが、
ガンダムは酒に弱かったため助かった。
(ハーフ小説11話)

『バウンドキャット』
いわゆるレアキャラ

『喫茶店メニューの好み』
ナイトはアイス派、ガンキャノン(サタン?)はチョコパフェ派

『結末』
一説によると騎士たちは全員巨人に踏まれて死んでしまったとか・・・(笑)
[横井版初期エンディングより]

『予言者』
アニメ版、ほしの版でサラサが居たのは『ルギーザ王国』。
ほしの版ではラクロアの隣の国。

アレキサンダーはほしの版では『ハッテ砂漠』
ハモンはほしの版では『レオン共和国』

『光の弓と矢』
アニメではキッカが持っていたが、
本来はジムスナイパーカスタムが持っているらしい。
真実の鏡は石版と同じでアイテムの謎を解く鍵でしかないので
特に必要ないかもしれない。

『豆知識』
アニメ版の動画に河野さち子さんがいる。

『兄弟子ネロ』
武闘家ネモには師匠と兄弟子『ネロ』がいる。
ネロはガンダムセンチネルのMS。
(ハーフ小説8話)

『伝説の巨人の内容』
もうアニメ版が原作と言ってもいいほどの内容。
伝説の巨人は全体的にアニメ寄りな気がする。

カードや当初のムックではキッカは単にチョイ役でしかありませんが、
アルガス後に描いた横井版エンディングも、後に出たカードダスハーフ版も、
巨人とキッカの強い関係を描いています。

その為、初期資料と後期資料では話の内容がかなり違うので、
本項は厳密なカードダスのストーリーではありません。
ブレンドしたアレンジが多いです。アニメ版見てください。

外伝スタッフがアニメに影響を受けたのでは?と個人的には思っています。
戦国伝の有名な「すいか割り」がアニメ発祥な事など
SDガンダムではよくあると思うことなので・・・(汗)

ほしの版とアニメ版でも
シナリオ貰ったのか、ほしの版がアニメに影響あたえたのか、判りませんが
シナリオ設定等はやはりかなり似ています。

ちなみにカードダス発売が89年12月。
OVAの発売は90年5月25日。
ほしの版2巻が90年4月17日、3巻が8月17日でした。

もしかしたら漫画もアニメも外伝スタッフが後付で作った設定を
基にしているだけかも知れません。
どこまで行っても推測の域を超えないのでこれ位で止めます・・・。




アルガス騎士団



緑萌える地、『ノア地方』。
だが、この美しい地もジオン族によって、完全に支配されようとしていた。
『コンスコン王』の治める『ムンゾ帝国』が、『ジオンの三魔団』の力を借り、
その勢力を拡大しているのだ。
それに対し、『ブレックス王』の治める『アルガス王国』は、
ガンダム族の末裔率いる『アルガス騎士団』を建て、長く抵抗してきた。

しかし、騎士団の将『騎士アレックス』はムンゾ帝国に囚われ、
アルガス騎士団は窮地に追い込まれた・・・。
その頃、一人の男がこの地にたどり着いた。
厳しい修行の旅で逞しく成長した。『騎士アムロ』だった・・・。

アムロはアルガス王国でモンスターとの戦闘中、
アルガス騎士団『剣士ゼータ』によって助けられる。

アルガス王国へと招かれたアムロは
ブレックス王と『カミーユ王子』に会いアルガス王国の実状を知る。
そして、ゼータの他に二人のガンダム族の末裔
『闘士ダブルゼータ』『法術士ニュー』と出会う。
彼らはそれぞれ『騎馬隊』、『戦士隊』、『法術隊』の長であったが。
彼らを始めとする各部隊はお互いの対抗心が強く、いつもいがみ合っていた。

その夜、ムンゾ帝国の襲撃があり、
そんな彼らの戦い振りを目の当たりにしたアムロは、
共に戦った同じガンダム族の勇者『騎士ガンダム』との違いに失望する。

悩みの内にあるアムロであったが、彼はアルガスの森の奥で
『精霊キャトルウッド』に出会う。
精霊は言った。
「力と技と魔法はな、三つ揃ってこそ真の力を発揮するのじゃ。」
三人を一つにまとめる・・・。

そんな折、カミーユ王子が単独でムンゾ帝国へ出向いてしまう。
カミーユ王子はムンゾ帝国の『ユイリィ姫』と恋仲であり。
彼女を救うためであった。
アムロはある決意をする。
アムロは一人でムンゾ帝国に突撃するといった。

周囲は驚いたが、
『戦士ヘンケン』やダブルゼータ、ニューなど賛同する者も多く現れた。
ブレックス王はその心意気に感銘を受けディジェの鎧を送り、
アムロを臨時のアルガス騎士団長に命じた。
だが、よそ者にいうなりになることを嫌ったゼータだけは残った。

アムロ率いるアルガス騎士団はムンゾ帝国に攻め入った。
だがその前に、ジオン三魔団、
『騎士バウ』『闘士ドライセン』『呪術師キュベレイ』が立ち塞がる。
彼らは伝説の武器『梟の杖』『龍の盾』『獅子の斧』を持っていた。
苦戦するアムロ。しかし、そのピンチに剣士ゼータが駆けつけた!

カミーユ王子を救出したアルガス騎士団は、
力には技、技には魔法、魔法には力。というアムロの言葉に従い。
バウには魔法の法術隊、ドライセンには技の騎馬隊、
獅子の斧の力で正体を明かした『メデューサキュベレイ』には
力の戦士隊が当たりこれを撃破する。

伝説の三つの武器を手に入れたゼータたちとアムロ、カミーユは王の間へと進む。
追い詰められたコンスコン王はジークジオンに助けを請う。
しかしコンスコン王はその時始めて自分が利用されていたことに気付いた。
コンスコンの玉座にコンスコン王とユイリィ姫は飲み込まれてしまった。
カミーユ王子を制止するアムロ。
玉座が変形する。それは『モンスタージオダンテ』であった。

強力なジオダンテの攻撃。
しかし力と技と魔法、心を一つにした
ゼータ、ダブルゼータ、ニューの連携攻撃により、
ジオダンテの中にいたユイリィ姫とコンスコン王は救われ、ジオダンテを倒された!

こうしてノア地方をおおったジークジオンの黒い影は払い除けられたのだ。
ムンゾ帝国の地下牢に捕らわれていた騎士アレックスも無事救出された。

ノア地方の平和を取り戻したことにより、
騎士アムロはブレックス王から礼として、
騎士アレックス、剣士ゼータ、闘士ダブルゼータ、法術士ニュー、
四人のガンダムの力を借りられることとなった。
新たな仲間を引き連れアムロは一路ラクロアへと向かう・・・。

打倒ジークジオンのために!


ゼータ650+リ・ガズィ580=1230
ドライセン800+龍の盾400=1200

ダブルゼータ680+リ・ガズィ630=1310
メデュキュベ930+獅子の斧370=1300

ニュー700+メタス450=1150
バウ750+梟の杖350=1100

『復刻コンプ版だと』これではなく、
部隊マークはネオバトル的三竦みで
HP関係なしの無条件で勝てるらしい。

なんだか釈然としないが、
マークはこの弾からなのでそれで続ける気だったのかも。

ちなみに上記はアニメ版での倒し方でもある。
他に三魔団武器を活かせず÷2でもいいかもしれない。


ゼータ650+龍の盾400+ダブルゼータ680+獅子の斧370
+ニュー700+梟の杖350=3150
ジオダンテ=3000

アルガス騎士団の勝利



『内容』
急に簡潔になったのは前二作ほど混沌としていないため。
(前二作より持ってる資料が少ないというのもあるが・・・汗)
大体どのメディアも話の展開は同じである。
それだけシリーズとして話が整理されて来たとも言える。

『ムンゾに捕まるカミーユ王子』
横井版では最終決戦の場にいつの間にか現れてる為、
アニメ版を採用。

『キャトルウッド』
子供の頃、絶対こいつは敵だと思っていた。

『ベマサキ』
回復の呪文。ベホイミ×マサキだと思われる。
マサキは機動戦士ガンダムのホワイトベース看護兵。
レアキャラだが、外伝でも円卓の騎士編で登場。

『幻の一族』
テムやウォンは、似ている人が何人もいる幻の一族だとか・・・。

『龍と獅子と梟』
アニメによるとアルガスの森の木で作られた武器らしい。

『帰って来なかった騎士団』
後に問題にならなかったか心配だ。

『ニュー』
父も祖父も代々騎士の家系で、
ゼータやリガズィの剣の兄弟子でもあった。
しかし才能がなくいつも負けていた。
僧侶ガンタンク2が彼の類稀なる法術の才能を見抜き。
彼は法術士になった。(小説二弾3話)

『ダブルゼータ』
数年前はアルガス城から見えるレイク山に住んでいた。
天下一の騎士になるために、馬のかわりにフロッグアッガイに乗り、
ボリーノークベアーと剣の修行をしているような若者であった。
アレックスが勝負し、騎士団に誘った。(小説二弾5話)

『アルガス』
アニメ版ではガンダム伝説はアルガス発祥とブレックスが語っている。




光の騎士



アムロがアルガスにいる頃、
巨人の事件も解決し復興しつつあったラクロアに、また新たな事件が起きた。
夜な夜なジオンの亡霊にラクロアの人々が何者かに襲われたのだ。
原因を突き止めるべく夜の見回りにでた騎士ガンダムは
そこで意外な敵と出会う。

それはジークジオンの力で
『モンスターファントムナイトサザビー』として復活した
『騎士サザビー』であった。

ファントムに三種の神器『霞の鎧』と『力の盾』を砕かれ、
騎士ガンダムは重傷を負ってしまう。
テム・レイ、アルにより砕かれた霞の鎧、力の盾と、
以前ガンダムが使っていた鎧をかけ合わせた新たな鎧づくりが始まった・・・。
しかしその間もファントムは現れ暴れていた。

ついに完成した鎧。
しかしそれと同時に二人はファントムによって連れさられてしまう。
それを聞いたナイトガンダムはヨロイに頼っていた自らを恥じ、
生身のままサザビーに戦いを挑む。

しかしアルが、目晦ましに持っていたカンテラをかざした時、
ファントムは苦しみだしそのスキにガンダムはヨロイを受け取ることに成功した。
そしてファントムの反応を見たガンダムはその弱点を見抜いた。

所詮ファントムはまやかし、夜にしか生きられないのだ。
閃光と共にガンダムはファントムに勝利した。

かくして三度ラクロアの危機を救ったことにより
レビル王からラクロア家臣の証『バーサルソード』が贈られる。
こうして騎士ガンダムはラクロア伝説の称号、
騎士職の最高位『バーサルナイト』の称号を賜り。
『バーサル騎士ガンダム』となったのだ。

しばらくして、
『騎士アレックス』と三人の『アルガス騎士団』は、
『騎士アムロ』に導かれ、ラクロア王国へたどり着いた。
復興した町でバーサル騎士ガンダムらが、一行を暖かく迎えた。
その夜、歓迎の席で騎士ガンダムとアルガス騎士団は言葉を交わす。
いまだ記憶がない騎士ガンダムであったが、
彼は他の世界から来て、
何かの罪滅ぼしのために悪と戦う運命なのかもしれない、と語った。

そして、騎士アレックスの腰のハープが、フラウ姫に反応した。
ガンダム族に古くから伝わり心清らかなる者のみが、
真の力を引き出せるという伝説の『導きのハープ』。
フラウ姫は意を決し、ハープを奏で始めた。

突然、ガンダム達の体が光に包まれ、そのまま宙に浮かび上がった。
彼らは決戦の地へと導かれたのだ。
騎士アムロは自らも決戦の地へと赴くため光に飛び込んだが、弾かれてしまう。
まだ未熟なのか・・・そう思ったアムロに、ガンダムはラクロアを守るよう言った。
それは彼の授かった使命だったのだ。
そしてガンダム達はその光の中に消えていった。
残された人々は、ただ呆然とするだけだった・・・。

そしてそんな折、巨人との戦いの後
行方不明となっていたガンキャノンが戻ってきた。
彼は、ある者の復活のため敵に囚われていたのだ・・・。

消えたガンダム達、彼らが辿り着いたのは、
スダ・ドアカワールドと表裏一体の世界、

『ムーア界』次元の扉。 扉の番人をしていた『兵士ガザC』はガンダム達に驚き、逃げ出した。

ムーア界に高くそびえる1本の塔『ティターンの魔塔』、
それこそジオンの本拠地だと確信したガンダム達は
魔塔に続く巨人の道を、
次から次へと現れる『マッドゴーレム』に構わず一気に突き進む。

塔に入るとまず『鋼鉄の間』が広がっていた。
鋼鉄の間を守るはジオンの戦士たち。
尽く討ち果たすガンダム達。敵を全て倒すと鋼鉄の間の階は消滅を始めた・・・。
ガンダム達に帰る道はない、ガンダム達は塔を駆け上がり、次へ進むしかない。

次に広がるは『赤銅の間』、そこはモンスターの素であった。
ガンダム達は五人の力をひとつにし無数に出てくるモンスターどもを倒す。

次に広がるは『白銀の間』、
そこでは銀の壁に写った自分たちの影がシャドーとして襲ってきた。
シャドーを操る『闘士ケンプファー』を倒し、ガンダムは次の階へと上がる。

続く魔道士や呪術師のいる『黄金の間』。
そしてジークジオンの側近『騎士ゼノンマンサ』と『ジオン親衛隊』が
ガンダム達をさえぎる。
騎士アレックス、アルガス騎士団がこれに当たる。
アレックス達はガンダムに先に進むよう言った。

『皇帝の間』へと進むガンダム。
そこで待っていた者は、復活したサタンガンダムこと
『ネオブラックドラゴン』であった。
宿命の対決。
しかしガンダムはまったく別の因縁を感じていた。

だがそこに真の黒幕『闇の皇帝ジークジオン』が現れ
ネオブラックドラゴンもろとも攻撃をする。
その攻撃で下の階は崩壊。
アレックスとアルガス騎士団が次々と倒れていく・・・。
ガンダムの怒りは頂点へと達する。

ネオブラックドラゴンに向かっていくガンダム。
迎え撃つネオブラックドラゴン。
しかし両者の攻撃はおたがいの腹を貫く!
それはガンダムの狙いだった。
「なに・・きさま・・・はじめからこれを・・・」
「いま・・・わかった・・・おまえとわたしは・・・」

「もとはひとつの・・・」
ガンダムとネオブラックドラゴンが輝きに包まれる。
かつて、正義と悪に分かれた心が、一つになろうとしている・・・。

しかしジークジオンが容赦なく攻撃を加える。
だが、それをとめる力が現れた。
かつてジークジオンによって山猫の呪いをかけられた
『騎士シャア』であった。
彼はサイコゴーレムの水晶球を使い、
サイコゴーレムの魂がジークジオンを止めたのだ。

目覚めるガンダム/ネオブラックドラゴン・・・いや、
その姿は超越の龍『騎士スペリオルドラゴン』であった。
スペリオルドラゴンが飛ぶ。
そして一撃のもとにジークジオンを倒すのであった!

スダ・ドアカワールドの夜空。
一条の光が天に昇っていく・・・。

それを見守る人々。
シャアも地上に戻されていた。人間の姿で。

フラウ姫はあの光こそガンダムだと感じた。
あの時、落ちてきた星が昇っていくのだと・・・。

伝説の勇者、その名は『ガンダム』・・・。


Fin


スペリオルドラゴン15000
ジークジオン28000、サイコゴーレムの水晶球÷2=14000

スペドラの勝ち!

予備知識なしじゃ判らない。




『スペリオルドラゴン』
「武者真悪参はスダ・ドアカワールドでえた力でパワーアップした!」
パワーアップしすぎでしょう・・・。
誰もが驚いたスペドラの登場。
(スペドラのデザイン自体は『伝説の巨人』頃に既に発表されてた)
当時のQ&Aでもなぜ真悪参じゃないの?との問いに
2人がパワーアップしてからくっ付いたから、と答えられてた。

まさか彼があんな事になるとは・・・

『元祖3巻26ページ』
1コマ目の文字

かって
一つで
あった心が
二つに
なった

がシンメトリーになっており、
「つ」「っ」が交互に配置されてる。狙ってる?

『魔塔』
一応鋼鉄、赤銅、白銀、黄金の間、皇帝の間とされているが、
BB戦士のインストには黄金と皇帝の間のあいだに『魔王の側近』と書いてある。
側近連中やネオブラがどこに居るのかは判り辛い。

『崩れゆく魔塔』
ジークジオンによって塔は崩されアルガス騎士団は死ぬが
実は横井版はよく見ると、ガンダム達のフロアも崩されている。
しかし、ガンダムとネオブラックドラゴンは
ナイトフライヤー等で飛んでるため助かっている。
あれ?ニューぅ?

『4ヶ月』
この弾の販売は、それまでは半年に一本のペースだったが、2ヶ月縮まった。
そんな状態でこのエンディングが生まれたのだから、凄いの一言である。
この後は更にペースは短縮され3ヶ月に一本、1年四本のペースで定着する。

『外伝が四章な訳?』
初代外伝であるジークジオン編が四章で終わったのは
アニメのTo be continued.の表記の関係じゃなかろうか?
ある程度区切りつけないとアニメも続けなくてはいけないので・・・。

『表裏一体の世界』
実はムーア界、パンゲア界(聖機兵物語)、
そしてアサルトバスターが契約した、鏡の向こうの世界(ナイトガンダム物語)、
これらは全て同じ世界なんじゃないか?と、個人的には考えている。

『もとは一つ』
アニメ版でバーサルはネオブラックドラゴンに
「何故スダ・ドアカにいる」と問いかけている。

『シャア』
シャアがどうやってムーア界に行ったかは諸説ある。
アニメ版では水晶球の力で直接行き。
横井版では深夜に眠っていたフラウ姫に
ララァの魂の助けでハープを奏でてもらった。

『フラウ姫』
横井版では「ぐっすり眠った後」に天に昇るガンダムを見送ってる。
フラウ姫ぇ・・・。

『生まれたての姿を敵に晒すとは』
アニメ版のスペドラ誕生シーンは作画の手間とドラマを両立した、
いい演出だと思う。

『ジークジオンの正体』
それは人に追われ絶滅した生き物『ザクレロネコ』であった。
生き残った最後の一匹が人への復讐心からジークジオンになったのだ。

横井版ではジークジオンだったザクレロネコは
『ジムヘンソンJr.』にクリスマスプレゼントとして渡され、
それがグレムリン的なトラブルを産み、それを機に彼は冒険の旅へと出、
後に『インディガンダム』へと成長させる。
って、なんてもの渡すんだっ!サンタガンダム!

『アルガス騎士団の魂』
彼らの魂はスペリオルドラゴンと共にある!

『当然のことながら』
SDブーム最盛期で関連商品が一番多い、このジークジオン編が
外伝史上、最も存在する資料が多いシリーズである。
だから大変。
管理人は初期資料はごく一部しか持ってないので悪しからず。
(同時期の書籍の内容は似通ってるし・・・)




・・・とココまで書いといてなんですが、
このページの殆どの内容は
講談社、横井孝二画伯の
『元祖!SDガンダムベストセレクション』で読めます。
アニメも見ればもう八割方判ったも同然です。
見たことない人は一読一見してみることをオススメします。





<2008年02月20日>制作。
(ラクロアのみ旧サイト時代からあったが、何時書いたかは不明)
<2009年01月10日>画像追加。




戻る