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呪われし体 汚れ無き心
Gチェンジャー

これは、遠い遠い別の宇宙の出来事。
銀河の星『Gアース』。
かつてそこには、悪の神デスメフィストに命をあたえられたメカや兵器があった。
彼らは破壊のかぎりをつくしていた・・・。
しかし、それを見かねた創造主ガンファウストは、
彼らの破壊本能を封印、デスメフィストを追放したのだった。


それから長い年月がすぎた。
MS型の人類は戦いを忘れ、平和に暮らしていた。

しかしある時、『Gアース連邦軍大佐デスマスター』が
デスメフィストの暗黒面に取り込まれてしまうことで、
世界は再び闇に覆われることとなる・・・。

デスマスターは笛の音を使い人々の本能を呼び覚まし、
強制的に兵器に『変形』。意のままに操ることで、
瞬く間にGアース連邦軍を掌握していまう。
そして世界を破滅に陥れるべく行動を開始した。

だが、連邦軍にあってただ一人ダークパワーに支配されない戦士がいた。
特別部隊オルグ・ゼリバー隊エース『フェニックスゴッド』。
彼はいち早くGアースの異常に気付き、連邦軍を抜け出した。

自分の意思で『変形』することができた彼には、
マスターの笛の音は効かなかったのだ。


連邦軍にたった一人で戦いに挑む彼であったが、
数々の戦いの中で、同じ魂を持つ四人の仲間と出会う。

共に戦うと決意を固めた五人の戦士。
Gアースと全宇宙の未来を変えるため、完全と悪の野望に挑む彼らのことを、
人々はいつしかこう呼んだ・・・『Gチェンジャー』と!


Gチェンジャーは各地で奮戦。
しかし、彼らの健闘虚しくGアース連邦軍は世界を支配してしまう。
連邦軍は『デスフォース』と名前を改め、『大将軍デスマスター』のもと
暗黒時代となってしまった。

デスフォースとの戦いも次第に厳しさが増してきた。
戦う力は在るものの、
Gチェンジャーの多くは元は民間人の若者であった為だ。
そんな中、彼らのもとへ謎の戦士が現れた。

歴戦の勇者『シャドーシュピーゲル』。
彼は若きGチェンジャーを戦いのプロフェッショナルへと
鍛え上げるべくやってきたのだ。

シュピーゲルに鍛え上げられ真の戦士として成長を果たした
Gチェンジャーの5人はついにデスマスターを倒した!

しかし、それで終わりではなかった。
デスマスターとの対決から数日後、宇宙から5つの光がGアースに向かっていった。
宇宙軍のリーダー『キャリバートールギス』に率いられ、
特殊訓練を受けた『サイバーウイングゼロ』達、5人の敵のGチェンジャーであった。
彼らの任務は軍を裏切り、
総帥デスマスターを倒したゴッドたち5人のGチェンジャーを抹殺することである。

宇宙のGチェンジャーと地上のGチェンジャーの対決。
しかし彼らもまた、戦いの中で軍が悪の心に支配されていることに気づき。
真に倒すべき敵を見出す。

真の敵はGアースの支配者『影将軍デビルエピオン』!
トールギスとウイング達はデビルエピオンに反旗をひるがえし、
ゴッド達と共に戦うことを誓う。
彼らの戦いは更に熾烈を極めるのであった!

戦えGチェンジャー!姿も未来も自分の力で変えてゆけ!!





かつて玩具「元祖SDガンダム」で発売された「Gチェンジャー」シリーズ。
変形&ミリタリーと初期Gアームズ路線を(変形よりに)推し進めた商品でした。
その僅かな断片的ストーリーや設定をこんな感じで合わせてみました。編集です。

読んでもらって判るように、SD史上でも稀に見る

全人類VS俺!

という熱い内容!
たった一人で、全く勝ち目無いのに、
戦う主人公ゴッドに惚れました!!

根本にある設定もなかなかダークで、
もともとは悪の神によって作り出された彼ら。
キーワード「変形」とは、悪神によって与えられた、
彼ら本来の「兵器」の姿に戻ることを意味してます。

敵側の人間は強制的に「変形」させられるのですが、
彼らは自らの意思で「悪の姿」で戦うという
「石ノ森章太郎」的なヒーローとなっているのです。

残念なのが、これらのストーリーや設定は
漫画展開などされず、玩具でも殆どフォローされておらず、
知る術が少ない為、完全に埋もれてしまっていました。

このことはGチェンジャーというシリーズを
玩具の魅力のみで売らざる終えなくなり、
結果的に寿命を縮めることになってしまったのではないかと思います。
せめて漫画があればよかったのですが・・・。

このGチェンジャーシリーズですが、
(恐らく)唯一完結させてる媒体があります。
それはPS用ゲームソフト「SDガンダム オーバーギャラクシアン」です。
これはナムコの名作ゲーム「ギャラクシアン」のSDガンダムアレンジで、
表向きは初代ガンダムのストーリーをベースにしたゲームなんですが、
実は「Gチェンジャー」のストーリーモードも入っています。

シリーズ開始時に、ボンボン誌上でこのゲーム用の敵キャラ公募も行われたため、
シリーズを煽るものとして企画されたものと思われます。
結果的にはGチェンジャー終期に出たゲームの為、
(1996.6.28発売、ちなみに元祖最後の鎧闘神ウィングは7月下旬) 唯一物語を最後まで描いています。が・・・

今回調べるために久しぶりにやったら、
せっかく設定調べて燃え燃えだったのに・・・
いかにもなエンドで萎えてしまいました・・・。
あんまりにもあんまりで、
(エピオンが)可愛そうなので上記のストーリーでも割愛しました・・・。
こんな感じ、というかそのままです


エピオン
「これで勝ったと思うなよ、Gチェンジャー」
「俺がたとえ倒れたとしても、」
「第二、第三のデビルエピオンがまたきっと現れる」
「その時を楽しみにするがいい・・・」

デスマスターを陰で操っているデビルエピオンは倒れた。
そして、Gアースには再び平和が戻ったのである。(永井一郎)


なんという三下っぷり!
自分は殆どこれしか知らなかったので
今まで興味持てなかったのもしかたない・・・。

が、資料としてはこれかなり使えます。
通常の資料じゃ判らないことも載ってますから・・・。
殆ど出てこないデビルエピオンや三幹部の名前も載ってますし使えます。むぅ・・・

ちなみにストーリーとしてはプロローグとエンディングしかない為
そんなにフォローされてる訳ではありません。
本来ならゴッドとマスターの関係とか、
トールギスとシュピーゲルの関係とか、
語られる筈のエピソードがある筈なんですが・・・。

あと、ギャラクシアンというゲームの仕様上、
マスターとかトールギスとかいっぱい出てきますが分身ということで一つ・・・(汗)

以下は、判る範囲で登場人物紹介。
尚、名前が複数あるのは初期設定も恐らく混じってるため・・・。


『デスメフィスト』

『ガンメフィスト』

Gアースの人類に最初に命を与えた悪の神。
全ての元凶。
ボンボン最初の紹介では『デスメフィスト』
チラシでは『ガンメフィスト』になっていた為、
誤植か、名前が変わったか、
あえて解釈してガンファウストと合体したとか・・・まぁ多分前者2つのうちどちらか。


『ガンファウスト』

Gアースの人類の破壊本能を封印し
デスファウストを追放した。創造主。


『フェニックスゴッド』

Gチェンジャーのリーダー。元連邦軍士官。
地上に5人いる、自分の意思で変形できるガンダムの1人。
連邦軍ではマスターの部下だったが、野望を阻止するため立ち上がった。

「―やってやる!俺達はGチェンジャー!姿も未来も自分の力で変えてゆく!!」

変形:
ゴッドスラッシャー(飛行)

必殺技:
バーニンググラップ
ゴッドエンブレム


『トルネードドラゴン』

大自然を愛する流れ者。竜巻の技は大河をも逆流させてしまう!
同じく、自分の意思で変形できるガンダム=Gチェンジャーの1人。
導かれるように森に不時着したゴッドが最初にであった仲間。
ゴッドの一番の相棒(あそび友達)。
変形:
ドラゴンライザー(飛行)

必殺技:
トルネード・ワインダー
ライジング・トルネード


『アイアンボルト』

連邦軍の退役軍人。実力はGチェンジャーNo.1とも言われている。
永久氷結に封印された伝説の武器を守っている。

変形:
ボルトクラッシャー(飛行)

必殺技:
ショルダー・ボム
アイアン・クラシュ
ガイアゲイザー


『ストリームローズ』

美しきGチェンジャー。
変形する自分を呪う天才画家。
いつもは華麗に戦っているが、美意識を乱されると容赦ない攻撃にでる。

変形:
ローズプランジャー(潜水艦) 
ローズストライカー(飛行)

必殺技:
エクセレントビット


『フレイムマックス』

剛熱パンチで名を上げた元ストリートボクサー。
陸戦形態のほか、フェニックスゴッドへのライバル心から
マックスウィナーへ変形可能。
子供想いの、やさしいボクサーだ。

ゴッドの拳とマックスの拳、どちらが最強かを決めたがっている。

変形:
マックスブレイザー(ラウンド)
マックスウィナー(飛行)

必殺技:
トライキャノン

『サイバーウイングゼロ』

宇宙軍ウイングチームの誇り高きリーダー。
宇宙の5人のGチェンジャーの一人。
ゴッド達と敵であったが後に仲間に。

変形:
X-ファイター

必殺技:
サイバード・ゼロ


『デスサイズスティル』

宇宙の5人のGチェンジャーの一人。
ゴッド達と敵であったが後に仲間に。



『ヘビーアームズマグナ』

宇宙の5人のGチェンジャーの一人。
ゴッド達と敵であったが後に仲間に。


『シェンロン』

宇宙の5人のGチェンジャーの一人。
ゴッド達と敵であったが後に仲間に。
枕詞が付く筈であるが商品化前に打ち切りになった為、結局不明に・・・。

『サンドロック』

宇宙の5人のGチェンジャーの一人。
ゴッド達と敵であったが後に仲間に。
こちらも枕詞が付く筈であるが商品化前に打ち切りになった為、結局不明。



『シャドウシュピーゲル』

Gチェンジャーを指導する謎の戦士。
ゲーム版でのみ(?)その姿を見る事が出来る。
手裏剣型に変形。

その正体は・・・


『Gアース連邦軍大佐デスマスター』
『将軍デスマスター』
『大将軍デスマスター』


デスメフィストの暗黒面に取り込まれ、
Gアースの支配に乗り出す。
マスターの笛の音を聞いた者は、自分の意思を失い
強制的に兵器に変えられてしまう。

「聞け!我が笛の音!!―汝ら真実(まこと)の姿に、還れ!!」
「『正義』・・・それがお前達の弱さでもあるのだ・・・
私を倒したくばさらなる能力(ちから)をつけるのだな・・・」

ゴッドを軍人として鍛え上げた人物。
デス・フォースの指揮官であり。
Gアースの支配者。

PS版では『大将軍デスマスター』となっている。


『影の将軍』
『デビルエピオン』
『影将軍デビルエピオン』


謎の将軍。
デス・フォースを陰で操る真の支配者。


『キャプテントールギス』
『特佐キャプテントールギス』
『トールギス』
『キャリバートールギス』


宇宙軍デス・スペーシーズをたばねるエリート戦士。
常にすべてを見ている元宇宙軍特佐の謎の戦士。
ある時はシュピーゲル、ある時はトールギスまたあるときは・・?

後にゴッドらの仲間になる。

PS版では???としてウイングゼロと、
トールギスとしてボルトと戦う。

トールギス=シュピーゲルは初期設定のみの可能性もある。
また初期設定のキャプテントールギスという名も、
連邦軍時代の名前と解釈するとステキ。

『マーシャルガブスレイ』

空軍デス・エアフォース将軍。
名実ともに軍髄一の実力者。

PS版ではゴッドによって打倒。


『カーネルジオング』

陸軍デス・アーミーズ大佐。
かつて戦闘で負傷したが、改造強化で復活。

PS版ではドラゴン、マックスと戦う。


『アドミラルアビゴール』

海軍デスネービーズ将軍。
勝つためには手段を選ばない卑劣な戦士。

PS版ではローズによって打倒。


『スパークキュベレイ』

空軍の冷酷非情な女戦士。
ガブスレイの地位を虎視眈々と狙っている。

ボンボン公募キャラ。


『ダークスネーク』

海軍所属のコブラ戦士。
曲者ぞろいの海軍のなかでも冷酷さはピカ一。

ボンボン公募キャラ。


『牛ガンダム』

陸軍の猛者。
興奮すると敵味方かまわず猪突猛進してしまう。

ボンボン公募キャラ。


『ケロ4・ザゴック』

陸・海・空と変形できるが、どの軍にも属さない落ちこぼれ戦士。

ボンボン公募キャラ。


『サンダーウイングゼロ』

オルグ・ゼルバー部隊の戦士。
サイバーウイングゼロの生き別れの双子の弟。

ボンボン公募キャラ。


『キラーアーミー』

宇宙軍の精鋭戦士。
トールギスに代わって軍を束ねる。

ボンボン公募キャラ。


おまけ、
実はボンボン増刊号で2年ぶりに復活した横井画伯の漫画で
GチェンジャーはガンダムW世界に殴りこんでいる。

そこでGチェンジャーは
・変形(チェンジ)
・挑戦(チャレンジ)
から来てるということが明かされている。

「たのむっシェンロンガンダム!」
「七つ球をあつめるから三つの願いでGチェンジャーを復活させてくれい」


[2008年2月3日著]
[同年3月25日追記改訂]





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