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制作の道具となりしは我が双拳のみ

ウェブサイト構築のヒント集 > 「制作の道具となりしは我が双拳のみ」

テーブル・レイアウト、やったコトない

テーブル、それはタテ軸とヨコ軸を持ち、二次元的に展開する要素。 平面展開を繰り出す Quark的な概念を継承できるのはヤツしかいなかった。 人間の脳では複雑なテーブルを構築するのは難しかったが、 マシーンはコレを得意としていた。 マウスとテーブル構築マシーンの相性は良く、抜群の操作性。 テーブル・レイアウトが広がらない理由など無く、 コレが普及しないまま朽ち果てる故も無く、大いに普及した。

CSS の配置プロパティ、position、float、overflow などが実戦投入されても table要素を凌駕するには至らなかった。 当然の結果ながら、 「テーブル的なものを作るのにテーブルに勝るもの無し」であった。

制作に関する概念やポリシーがあり、ソレが用いるべき道具(ツール)を選ぶのでは無く、 用いた道具によって制作に関する概念やポリシーを得る。 要するに便利ツールを用いた経緯がなければ、 テーブル・レイアウトという発想自体がでてこないのも事実であります。

結局、道具に踊らされているんですわ。 最新の技術・最新のツールで制作に取り組んだとしても、 うまい文章が書けるワケでもなく。 デジカメも画像処理ソフトもずいぶんな高機能を備えていますが、 素材が無ければ何もできないワケで。 具体的なテーマを与えてやっても、機械はくだらない小説すら書けないし、下手くそな絵も描けやしない。

"Illustrator"、"Photoshop"、"QuarkXPress" なんかはチョットやったコトあります。 しかし、機械的な作業ですよ、これらは。 ソフトウェアで処理する領域が機械的な作業であるのは当然ですが、 人間さんがやらなければならない領域に関しても機械的な作業に終始するのみ也。 発想やアイデアというものは必要とされず、 あくまで文章や画像といった素材をマシーンの鋳型に合わせて流し込んでいくのみだと感じました。

最近のソフトウェアというものは非常に優秀であり、 だからこそソフトを扱って作業をする人間が「機械の助手」になったかのようです。 完全に機械の力に人間が負けています。 しかし、創造的な能力を決して持ち得ない機械。 その機械の助手になったところで、クリエイティブとは無縁な気がします。 だから、マシーンと相性のいいテーブル・レイアウトに興味が沸かないんですな。


多数のファイルを管理する

サイトを作っていると、徐々にコンテンツが増えていきます。 当然、新規コンテンツを作ったらそこへリンクしないといけないのですが、 この辺りが手作業で行なう際には面倒になってきます。 複数ファイルのリンク管理については、計画的に行うコトで対応するしかないのかもしれません。

トップページ(index.html)から各コンテンツへのリンク。 始めた当初は7,8個くらいだったが、徐々に更新していくうちに30個とかになった。 こういうケースは多々あるかもしれませんが、 トップページからしか各コンテンツへリンクしておらず、 しかもその数が10以上あるようならちょっと問題です。

(具体的な数字には個人差がありますが)あまりにも多くの選択肢が目の前にあると、 ビジターは戸惑ってしまうものです。 ですから、Yahoo! のカテゴリーのようにテーマごとに分類する必要がでてくるかもしれません。 サイトを作った初期のうちに、今後加筆していくだろう内容を想定して、 いくつかのカテゴリーを作ってしまうのが合理的でしょう。

リンク構成

ブログは(サイト内リンク、サイト外リンクを問わず)リンク系統の自動生成に優れたツールです。 そのブログの真似をするならば、サイト内ナビゲーションの構成として以下の二点からアプローチすべきでしょう。

手作業だとリンク構造の改変が面倒であるというデメリットを最小限に押さえ込む為には、 計画的に整合性を持ってファイル数を増やしていくしかないでしょう。 もちろん、最新の各種ツールを用いてサイト更新をしていく場合でも、 計画的にやっていくに越したコトはありませんが。 そうは言っても、計画的に事を運ぶのはなかなか難しいものですよ。 ただ、あまりにも無秩序に新規ファイルを増やしていけば、 作った本人ですら何があるのか分からないという事態になってしまいます。


カオス

HTMLファイルは実に様々な方法で作るコトができます。 そして、HTMLファイルを開いて展開(レンダリング)させるブラウザにしても、 単一ではなく実に多くの種類があります。 制作ツールにせよ、ブラウザにせよ無料で手に入れられるものが多数あります。 「共通」、「共有」こそが HTMLファイル最大の特徴でありましょう。

このような状況なので敷居は異常に低く、素人もベテランも企業も容易に参画するコトができます。 ウェブは「公私官民老若男女共同参画事業」であると言えます。 ブラウザ介して皆、ブラザー。

高機能の最新ツールで作るのと、低機能のテキスト・エディターで作るのとでは、 出来上がるものに根本的な違いがあるのか? 製作者はこの辺を気にするのでしょうが、 少なくとも閲覧する側にしてみればどうでもいいコトなのでしょう。



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