構え中の投げについての報告
2003年12月23日掲載
2004年3月1日訂正
最近、soulcalibur.com内のフォーラムの中で、
韓国のプレイヤーが「構えから投げが出せるんですが」という内容のスレッドを立てました。(こちら)
以下は、それにヒントを得ておおさかが調べたものについてのさしあたっての報告です。
例によって、個人の調査につき誤りが含まれている可能性がありますのでご注意下さい。
誤りを発見した方はお手数ですがお伝え下さい。
1.要点
まず、このネタがどういうものなのかを簡単にご紹介します。
これまでは、マキシには構えから固有の投げ技が存在していないために
立ちガードを崩すためには、構えを一旦解いてから投げを出す必要がありました。
ところが、これから取り上げるネタを利用することで
構えから直接的に投げを狙うことが可能になります。
やり方は御剣のB2からの投げによく似ています。
これは、他の技の硬直中にB2(8)を先行入力で出しておき、
この入力で移行できる弧月という構えから投げを出すというもの。
3Aカウンター → B2 → 即座に投げ
といった連係が、実戦で用いられているのもよく目にするところです。
これをマキシに応用することができます。
他の技の硬直中に構えに移行する技(B、4Bなど)を先行入力で出し
御剣が2または8で弧月に移行するのと同じように、
マキシは2(8)A+Kで七星転生に移行させます。
すると、ここから投げをいつでも出すことができるというわけです。
他の技 → Bなど → 2(8)A+K → 投げ
ところが、実はこれに対応していない構え移行技があります。
Bや4Bは2(8)A+Kからの投げを出せるのですが、4AやAAは出すことが出来ません。
つまり、
他の技 → AA → 2(8)A+K → ただ構えが変わるだけ(投げが出ない)
このような例がいくらか存在しているということです。
2.対応技・非対応技について
では、4AやAAのような、「構え中投げ非対応技」は何があるのか、
それがわからないと実際の連係は組み立てられないことになります。
そこで、以下に家庭用で実験した結果を紹介します。
おそらく家庭用とアーケード版で結果は変わらないものと考えられますので問題はないでしょう。
※以下の表中の用語は全ておおさかが便宜上つけたものです。
移行先 | 天枢 | 文曲 | 玉衝 | 巨門 | 祿存 |
対応技 | B、B2、2KB 3B+KB、2A+K |
44B、A+B2、 3or9runBG |
236A、6A+B 3or9runB |
しゃがみ1AB、4B 6BB、2or8runB 66B、ジャンプB |
6B4、2or8runB4 236B、立ち途中B 立ち途中A+B しゃがみA+B A+K、4A+K、6A+K |
非対応技 | 6A、しゃがみ3A派生 B+KBBBA、4A2K ジャンプ着地際B |
AA ジャンプ着地際A 祿存AA |
4A、右投げ 天枢A |
4ABB、AK | 4AB4、2AB、22A |
条件付き対応技 | 祿存BG | 巨門B | 玉衝B、文曲AG8B | ||
無条件対応技 | 天枢B、天枢BB | 祿存B |
(2004年3月1日訂正)
祿存Bを「条件付き対応技」として紹介しておりましたが、
「無条件対応技」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
「対応技」とは
「対応技」の欄に記載したのは、「1.要点」で解説したとおりの使い方、
他の技を出した硬直中に先行入力しておくことで出し、構え投げに移れる技です。
例を挙げると
88A(などで硬直を作り) → 4B(対応技) → 2A+K(七星転生) → 投げ
といった動作ができる技が「構え中投げ対応技」です。
「非対応技」とは
「非対応技」は、「対応技」と異なり
同じことをしても構え中の投げが出せないという技のことです。
88Aなど → 4ABB(非対応技) → 2A+K(七星転生) → 投げは出ません
「条件付き対応技」とは
「条件付き対応技」というのは、構えからの技で、技後別の構えに移行する技を指します。
これらは、「他の技で硬直を作って先行入力する」という上記の技と条件が異なります。
その条件とは、
「他の技の硬直中に先行入力された『対応技』から出された場合のみ投げに移れる」
という複雑な物。要はその構えに移る前段階の条件を受け継いでいるわけです。例えば、
88Aなど → 4B(対応技) → 巨門B(条件付き対応技) → 2A+K(七星転生) → 投げが出せます
88Aなど → 4ABB(非対応技) → 巨門B(条件付き対応技) → 2A+K(七星転生) → 投げは出ません
このように、同じ巨門への移行技でも違った結果になります。
その構えに移る技が「構え中投げ対応技」である必要がある技のことを
便宜上「条件付き対応技」と呼ぶことにしました。
「無条件対応技」とは
「無条件対応技」とは、もはや硬直時間を作るための前振りの技すら必要としない技のことです。
言い換えると、それを出しさえすれば2(8)A+Kからの投げを出せる技のこと。
これに該当するのは天枢BBKの一発目と二発目です。
「条件付き対応技」のように、天枢への移行技の性質すら問わないのが特徴です。例えば
88Aなど → B(対応技) → 天枢B → 2A+K(七星転生) → 投げ成立
88Aなど → 6A(非対応技) → 天枢B → 2A+K(七星転生) → 投げ成立
B → 天枢B → 2A+K(七星転生) → 投げ成立
このようなルートを辿って投げに移ることができます。
3.応用編
さて、話はここだけにとどまりません。が、重要なのはここまでです。
ここから先は無駄に複雑で、覚えても実戦的ではないので興味のある方のみ読み進んでください。
応用その1、七星転生を絡めた構え連係の中にも投げを組み込むことが可能です。
基本的には、七星転生も上記の「条件付き対応技」と同じであると考えて問題ありません。
つまり、「他の技の硬直中の先行入力を使って『対応技』が出された」という条件をふまえていれば
何回構えを変えようが2(8)A+K→投げに移ることが可能ということです。例を挙げると
88Aなど → 4B(対応技) → 6(玉衝へ) → 2A+K(七星転生) → 投げ
といった連係が可能です。
また、天枢B・天枢BBからの七星転生なら、これも無条件で投げが出せます。
この2つの技は「無条件対応技」なので、出すだけで投げに移行できる条件を満たすと考えられます。
B → 天枢B(無条件対応技) → 6(天枢へ) → 2A+K(七星転生) → 投げ
応用その2、「非対応技」から出された「条件付き対応技」の後には投げは出せませんでしたが、
そこでもう一度「非対応技」でない打撃を出せば投げが出るようになります。
どうやら投げの二段階前の技が条件を満たしていれば投げが出せるようになっているらしく、
「非対応技」→「条件付き対応技」 の流れでは投げが出なかったのに対し
「条件付き対応技」が二回並ぶので投げが出せる……と解釈してよさそうです。
例を出すと、こんな連係ができます。もっとも割り込みが恐いため実用度は低いでしょうけれど。
88Aなど → 4ABB(非対応技) → 巨門B(条件付き対応技) → 2A+K(七星転生) → ここでは投げは出ない
88Aなど → 4ABB(非対応技) → 巨門B(条件付き対応技) → A+K(祿存へ) →
→ 祿存B(条件付き対応技) → 2A+K(七星転生) → ここで投げが出せる
さて、「おおゲー」の読みづらい攻略記事の中でも
類を見ない分かりづらさでお送りしましたがいかがでしたか。
お気づきの点はぜひお知らせ下さい。また見つかったばかりのネタですので
これから戦術の中に組みこんでいけるかどうかも含めて完全に未知数と言え、
今後の展開次第ではマキシというキャラクターの評価自体が変わる可能性も……
マキシの構えに興味のある方はぜひ色々試して遊んでみてください。