ムービー反省その3
おおさか(マキシ)vsてきとー(アイヴィー) 編
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というわけでムービー第三弾です。
今回もやってはいけないミスなどを取り上げ
マキシ使いの皆様方の反面教師として役立てていただこうと思います。
どうか最後までお付き合いください。
まだムービーを手に入れられていない方は「376231」へどうぞ。(こちら)
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0:24 |
ヒット状態確認くらいしましょう パピコこと6A+Bがヒットした場面です。ところが、確定のはずの玉衝Kが空振り……
そう、この技は背後から当ててしまうと追撃の玉衝Kが入らなくなってしまうため、
結局正面から叩きこむよりもダメージが減ってしまっておいしくない状態になるのです。
しかも技自体の硬直もたいへん大きいために、構えを解除して起き攻めという
選択がとれないのも良くないですね。故にヒット確認ならぬヒット状態確認も大切です。
同じことは6A+B以外にも言えることで、たとえば3Aなどの肘系統の技は
ヒット状態確認は必須。ヒットして有利なのか、カウンターで崩れているのかよく見たいところです。
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0:28 |
下がりどころはよく考えて マキシは中間距離でもそれなりに戦えるので、
逆に密着よりもある程度離れたほうがアイヴィーと戦いやすいといえるのではないでしょうか。
投げというものを考えに入れなくてよいため、守りやすい印象があります。
そのためおおさかは比較的間合いをとりたがります。
ここもそんな場面なのですが、タイミングが良くなかったようで……。
文曲Bをガードされた後バックダッシュを入れているのですが、ここでアイヴィー66Aが赤ヒット。
バックダッシュカウンターは1.4倍扱いなのでダメージ量が馬鹿にならない上、
アイヴィーの66Aはその後容易に起き攻めに移れるためピンチを招いています。
「下がるのは、相手が前に出たくないとき」。重要なことだと思います。
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0:30 |
立つべきか、立たざるべきか そして上の66Aに続き、アイヴィーが4A+Bで起き攻めに移行している場面です。
ちなみにこの試合中てきとー氏は4A+Bを6回出したうち5回が66Aヒット後なのですが
これはてきとー氏の癖というよりは4A+Bが「安全に密着できる状況」を必要とするためでしょう。
そして4A+B後、4A+BB2段目を警戒して立ちガードに移行したのですが
そこをクリミナルシンフォニーで捕まえられてKOされていますね。これは正しい判断だったのか。
アイヴィーの技をよく見ていくと、まずダメージソースとして使われているものの多くは
空中コンボにケイジランブラー(6B8)を組み込んだ物であることが分かります。
この技を決めるには十分な浮きが必要で、浮かせ技のほとんどはカウンターに依存しています。
つまりしゃがんでいる相手から効率よくダメージを奪うことは難しいといえそうです。
それに、4A+Bを既に食らっている以上、相手の入力が正確なら4A+BBは食らうしかない。
さらにこの残りライフを考えれば、しゃがんでいたほうが賢い選択だったのはもはや自明なのです。
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0:54 |
インパクト成功!しかし…… 捌きが決まって236Kを決めています。それ自体はいいのですが、
ここでは捌く方向を見ていなかったというのがミスといえそうですね。
というのも、236Kは相手の背後、もしくは左側面にヒットさせなければ
大ダメージに繋がらない技だからなのです。画面を見てわかりますが、右側面に入っています。
弾きは別として、捌いた時はその方向も含めてきちんと確認しましょう。
相手の右側面をとったら最速のB+KBBBAか、遅らせ打撃の2択にするのが基本。
236K側面ヒットを狙うのは相手の左側面がとれた時のみにしましょう。
余談ですが、捌き時に受け流す方向というのは決まっています。
横斬りはその回転方向に、振り下ろしは右側に、振り上げと突きは左側にそれぞれ受け流します。
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1:12 |
割りこめません 終わるまで アパスAをガードしたあと割り込みを敢行したものの、テジャスKを食らった場面です。
ここの他にも、同ラウンドの1分17秒にもテジャスKをカウンターで食らっています。
22(88)Bガード後とアパスAガード後はテジャスKを潰せる技がありません。
この膝を出されてしまうと打撃割り込みは完全に不可能ということになります。
幸いなことに、テジャスになったアイヴィーは立ちガードを崩す手段が2Aしかないため
テジャス2Aに対応する練習をしておけば立ちガードに徹するだけで安全にやりすごせます。
アイヴィーのメタエレム・テジャスを見たら立ちガードで大安定。これを覚えておきましょう。
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1:51 |
実は横移動しています アイヴィーの2Bが当たったように見えて、マキシの66Aがヒットしている不思議なこの箇所。
実はマキシが少しだけ横移動しているために、判定の薄い2Bは当たっていないのですね。
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1:54 |
けん制が空振りしたら というわけで66Aをヒットさせ、一気に流れを掴んだマキシ側。
Bでけん制してこのまま3ラウンド目をとりにいくか、と見せて不用意な暴れでさようなら。
Bはヒット確認すべき最重要技で、ここも空振りを見てから天枢AKを重ねるべきケースでした。
まず様子をみてからおもむろに2A……と言ったって、直前の技が空振りしているのだから
結局不利な状況下での暴れということにしかなりませんね。
ちなみに1分3秒のジャンプA後、2分39秒のA後、2分52秒の2B後も空振り後に暴れています。
こういう何気ない所で意識を高く保って防御する。これが勝敗を分けるポイントなのでしょう。
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2:05 |
AA当てて2択を迫ってみる AAがヒットした後は、相手が文曲Aに打撃で割りこめない(しかもダメージ量が大きくリスキー)ため
文曲Aを意識させた状態で2択3択がかかる貴重な状況です。ここで体力差をつけたいですね。
0分58秒の場面も同じでしたが、ここでは投げを選択しています。
普段は中段でダメージを与えていくことが多いキャラクターなので、
こういった有利な、落ち着いて攻められる箇所では意識的に下段・投げを混ぜていきましょう。
そうすれば本命の中段が活きてくるため、マキシのやりたいことができるようになるのです。
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2:15 |
上段攻撃が打ち放題 と聞くと、「えっ」と思う方もいるでしょうけれど。
アイヴィーには上段攻撃に対する選択として、しゃがみ1Bを硬化中に入れるというものがあります。
そのために、やや投げにいくことが躊躇される時もあるのですが、壁に追い詰めた場合は例外。
アイヴィーはしゃがみ1Bを当てても、空中に飛んだ相手を6B8(8B+K)で掴めないのです。
コンボダメージが下がるということは、しゃがんでもリターンが少ないということ。
だからこんなにAを連発されてもしゃがむ気になれないのですね。
でもこれはあくまで壁際に追い込んだ時のこと。リング際ではやってはいけません(笑)
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2:49 |
起き攻めする時、しない時 立ち途中K→6A+Bという、マキシお得意の1/3コンボを決めたあと、
マキシが間合いを詰めて3A+Kで再度ダウンをとろうとしたところです。
ですが、アイヴィーが6Bを出したために潰されてしまっています。
当たり前のことではありますが、起き攻めはして良い時とそうでない時があるのです。
起き攻めに適しているのは、ダウン中の相手よりもこちらのほうがフレーム的に有利であり
かつ相手が自分の足元にダウンするという状況が望ましいと言えるでしょう。
6A+Bはその後の空中制御で間合いを離せる上、技自体の硬直が長く
二重の意味で起き攻めに向いていない技と考えられます。冷静にしきり直しにしましょう。
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2:58 |
かまえたらまもろう ●0点 空中コンボを食らって起きあがったところにジルフェBを重ねられて、
それをよせばいいのに捌こうとして失敗し、終わってしまったのがこの場面です。しょぼい人です俺。
テジャスもそう、ジルフェもそうなのですが
基本的に「アイヴィーが構えたら立ちガード」で全く問題ありません。
ガードブレイク技はあるものの、ブレイクしても追撃が確定しないので実に安全なのです。
通常は危ないと思ったらしゃがんで33A・投げ・浮かせ技からの大ダメージを免れる。
密着状態&構えに対しては立ちガード中心。これである程度事故を減らせるでしょう。
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(おまけ)
前回もありましたが、今回もおまけをお届けします。
おまけ第2回は、対アイヴィー戦では鍵ともなりうる4A+Bについて見てみましょう。
この技は入力のタイミングによるものの4A+BBまで全段連続ヒットさせることができるほか、
4A+Bの回転部分で横斬りを弾くことができ、また4A+BBでガードブレイクを起こせます。
4A+BBはホールドも段階的に可能で、最大ホールドはガード不能。
また、ガードブレイクは通常ならば追撃がなく仕切り直しの状況になるのに対し
壁際・リング際では間合いが離れずアイヴィーが一方的に有利になります。
リングを負わせてガードブレイクさせ、4Kで蹴り落とすといった連係がメインです。
出された側としては、4A+Bをガードできた場合
4A+BBをインパクトしたり、ガードブレイクされてもインパクト返しするなどして対応できますが
やはり対処に困る厄介な技の一つには変わりがないといえます。
では、このムービー中で4A+Bが出された状況をみてみましょう。
4A+Bの出された状況と技後
時間 |
出した状況 |
結果 |
その後 |
備考 |
0:08 |
66A後の受け身攻め |
4A+BBでガードブレイク |
6B
を出すがガードされる |
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0:23 |
66A後の起き攻め |
単発止め |
マキシ6A+Bを食らう |
33Aを出していた? |
0:30 |
66A後の受け身攻め |
単発止め |
クリミナル成功 |
初段はしゃがみヒット |
2:20 |
66A後の起き攻め |
4A+BB連続ヒット |
再度接近して受け身攻め |
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2:23 |
4A+BB後の受け身攻め |
単発止め |
2A |
遠くてヒットが不十分 |
2:46 |
66A後の起き攻め |
マキシ立ち途中Kを被弾 |
6A+Bを食らいつつ空中制御 |
横斬りでないので弾けない |
この試合ではリング際の攻防が発生しないよう教会跡ステージを選択したので、
↑で触れているようなリングを背負って4A+Bをガードするという状況はありませんでした。
4A+Bが来ると予想されるのは起き攻めのシーン。
発生が遅く、リーチが皆無に等しい4A+Bを使うには
ムービー反省中にも言及していますように、「安全に密着」が前提となるようです。
2分23秒のケースを見ても分かる通り、よほど距離が近くない限りは、4A+Bは活きて来ません。
ゆえに、守るマキシ側としては、いかに密着状態で起き上がらないかが回避のポイントとなります。
リングの縁を背負ってダウンしたときなどは、横転方向を巧みに変えたりして
リングの内側に戻れるまで意地でも起き上がらないほうが賢いといえるでしょう。
使う人と使わない人とで分かれてしまうこの技ですが
出されたときに対処できると出来ないとでは大きな差ができてしまうことでしょう。
ガードしてしまったら2段目をインパクトしたりA+Kで避ける、ホールドされたらこれも避ける、
あるいはそもそも初段を密着で受けないなどなど……
細かい対処をしっかり行いたいものです。
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