中距離戦でどう戦うか
1・2・3では、マキシの基本的な方針である、
下段や横斬りを上手く使いながらも、本命の中段を当てていく――
という戦法を紹介してきました。4・5では少し視点を変えて、
間合いと戦術の関係について考えてみることにしましょう。
近距離戦での多彩な連繋と爆発力が目立つ余り、
マキシは近距離でしか戦えないと考える人もいますが、
それは正しいとはいえません。むしろ、間合いを選ぶことなく
状況に応じて戦えるオールラウンダーとみるほうが適当でしょう。
つまり、近距離戦を苦手とするキャラクターを相手にするときは
その懐に飛び込んだほうが有利に試合を展開できますし、
中距離戦が不得手なキャラクターには間合いを離して戦うのが得策で
このような使い分けが可能なキャラクターであるということです。
このページでは、全キャラクターのうちから2タイプのキャラクターを紹介しながら
「近距離戦に持ち込むための中距離戦」
「相手をよせつけずに戦う中距離戦」
の2種類の戦い方について解説していこうと考えています。
A.近距離戦に持ち込むための中距離戦
この戦い方は、主にラファエル・ナイトメア・アイヴィー・アスタロスなどと戦う場合に有効です。
ラファエルは近距離戦を苦手とするキャラクターであり、接近すればマキシに分があります。
後の3人は近距離戦も得意としていますが、マキシより全体にリーチが長く、
こちらの技が当たらないところでまず少しでもダメージを奪おうとしてくるキャラクターです。
よってマキシ側の狙いは、出来る限り近距離戦で戦うようにすること。
中距離戦を展開する時間は短いほうが好都合であり、接近する前にもらうダメージは
最小限に抑えるようにしたいと考えます。
近距離での戦い方は後述します。このページでは、近づくまでの立ちまわり方を覚えましょう。
I 8wayrunやステップと、立ち止まってのガードを繰り返す
まずこれがマキシ使い必須の基本動作です。
相手に近付きたいと思った時にはすぐ突進・奇襲目的の技を出して
突っ込んでいってしまう人をよく見かけるのですが、
その技の多くは縦斬りであり、外した時の危険が大きすぎます
(もっとも、ヒットした時の見返りも見逃せませんが……)。
ステップやrunで徐々に近付き、相手が牽制の技を出してくるのを読んで立ち止まり、
そしてガードします。この繰り返しでジリジリと近付いていきましょう。
そのためには、相手が中距離戦で使ってくる横斬りにはどんな技があるのか、
縦斬りには、下段には……という知識が必須といえます。
これは何度も対戦を重ねるうちに覚えても良いですし、
そのキャラに詳しい人に教わる、または練習モードでそのキャラを覚えるなど
勉強の方法は色々と考えられるでしょう。
特に注意すべき技に関しては、後々キャラ別対策ページを開設して紹介します。
II 236B、66B+K、66A、6A+Bなどを使い一気に攻める
ゆっくりと近付いていくだけでは時間もかかりすぎてしまいますし、
相手が出した技が空振りした(あるいはこちらが避けた)場合は、
その隙を逃さず攻勢に転じなければ意味がなくなってしまいます。
236Bは縦斬りを3発連続で繰り出すため横斬りブレイク性能が非常に高く、
主にこれを狙って出していきます。出すときにはGボタンを押して祿存移行をキャンセルしましょう。
そうすれば、ヒットしたときに追い打ちの3Bがほぼ確定します。ダメージ72は相手にとっては脅威です。
しかしながら、あえて祿存へ移行させる方法もあります。
236Bをガードさせて、そこで相手が出す反撃を祿存中の技でかわすという狙いです。
もっとも、相手が上段攻撃か縦斬りを出してくれなければかわすことはできませんが……
相手がマキシについての知識を身に付けていない時は効果がある攻め方です。
66B+Kは3or9runB+Kという入力でも出すことができるため、
相手の縦斬りをかわすことができた場合の反撃技として重宝します。
また、攻撃する前の沈み込み動作中は相手の上段攻撃をかわすことができます。
ヒットした時は、すぐに3B+Kを出して追い打ちを狙っていきます。
相手が横転・または起き上がり下段ガードしない限りは追撃になります。
66Aは発生速度・ダメージともに優秀であり、またガードされても反撃を受けません。
相手の攻撃を空振りさせて叩きこむか、中距離から飛び込む時に使うか、
どちらにしても1発目の踏み込みの長さを上手く利用したいものです。
もっとも、横斬りに分類される技であるために縦斬りによる迎撃に弱いのが難点といえるでしょう。
6A+Bはその上段スカし性能が最大のポイントです。
このゲームでは中距離戦で用いられる横斬りに上段攻撃が多いため、
それらの技を無効化することができる6A+Bは大いに頼りになります。
また、当然のことですが、中段攻撃と下段攻撃はかわすことができません。
縦斬りや中・下横斬りを多用する相手には使用を控えるのがベターです。
III 3or9runA、22K、88Kなどをとり入れてみる
IIで紹介した技群は全て8wayrunに弱いものでした。相手が足を止めてくれれば当たるのですが、
そのためには相手に8wayrunをさせないよう、こちらもrun対策技を使わなければなりません。
詳細は3の「8wayrun対策について」をご覧頂けば分かると思いますが、
ここでは中距離戦に焦点を当てて再び解説します。
中距離で横移動する相手に最も有効な技は3or9runAでした。
上段攻撃なのは弱みともいえますが、横方向に対する強さは信頼できます。
反時計回りに素早くステップされると当たらないことがありますが、
それはごく稀なことですので特に気にすることはないでしょう。
88Kも上手く使いたい技です。下段攻撃としても優秀なのですが、
時計回りに動く相手にヒットさせやすい点と
しゃがみ込んでからは完全に上段攻撃をスカす点から
中距離戦で利用価値の高い技の一つに挙げることができます。
また、ヒットすればそのまま接近戦にもちこめるのも嬉しいところです。
88Kは反時計回りにrunされるとヒットしません。その場合は、代わりに22Kを使うという方法もあります。
発生が遅く、上段をスカすまでにかかる時間も長くなってしまいますが、
ヒットした場合は続くKも連続ヒットしてダメージが大きいという点、
ガードされても派生があるので相手も割りこんできづらいという点が長所です。
もっとも、キック系攻撃は武器による打撃よりもリーチが短いため
22K・88Kは、リーチよりも上段スカし性能や下段攻撃であること自体を目的とする状況で使うべきで、
例えば横移動しながら近付いてくる相手に対して足を引っ掛けるようにして出すなどの工夫が必要です。
単に相手の横移動を止めたいだけならば3or9runAが適当でしょう。
「近距離戦に持ち込むための中距離戦」を概観すると、以上のようになります。
相手キャラクターによってはさらに注意点も出てくるのですが、それは別の機会にまわし、次に進みます。
B.相手を寄せつけずに戦う中距離戦
今度は接近戦が得意なキャラクターに対する戦術を考えてみます。
主にタリム・タキ・カサンドラ・吉光と戦う場合にはこの方針で戦うとやりやすいはずです。
どのキャラクターも寄られるとこちらがやりづらくなるため、
中距離戦を挑んだほうが勝率は上がるといえるでしょう。
考え方は先ほどと逆で、アスタロスやナイトメアにやられたように
今度はこちらが技を振っていけば良いのです。
I B、2B、3B+Kで牽制する
マキシの縦斬りの中でもこの3つの技は、長いリーチと早い発生を併せ持つ打撃技です。
よって、これらがどの間合いまでなら届くのかを把握して、相手が前に出るタイミングで押し付ける、
こういった使い方が相手の接近を抑える上では有効になります。
ただし、かわされた時の硬直はどうしようもなく、付入る隙を与えてしまうことになるでしょう。
Bの場合は、避けられたことを確認してから天枢AKなどでフォローができますが
それでも避けから直接打撃にこられた場合は潰すことすらできないことがあります。
II 1A、8runA、3or9runAを使う
縦斬りの弱点をカバーするには、相手と一緒にこちらも横移動するか
横斬りを出して能動的に横移動を止めていくかすれば良いのですが、
その横斬りに関して紹介していきます。
3or9runAは既に触れていますね。横移動抑止に役立つ中距離戦の主力です。
1Aは左右を大きくカバーする横斬りで、特に時計回りに動く相手に効果があります。
ガードされても反撃を受けず、リーチも長いので近付かれる前に使っていきます。
8runAは見た目に反してステップでかわされやすい打撃ですが、数少ない中段横斬りです。
アタックカウンターをとった時はAAが確定するのでダメージの高さが長所といえます
(しかし、それはAAが届く間合いならの話で、1発目しか届かないこともあります)。
ガードされてもフレーム的にほぼ五分。Bなどで再度嫌がらせをしていきます。
これらの他、やや間合いが詰まってくればA、2A、3A、4A、立ち途中Aなども適宜使い
縦斬りで突っ込んでくると読めば横移動からの反撃で対応していきます。
III 余裕があれば間合いを離すようにする
技を出しているだけではいずれ接近戦になってしまうため、間合いの離し方も知っておく必要があります。
ガードさせて間合いの離れる技を持っているキャラクターはそれを使えばいいのですが、
マキシにはそのような技に乏しい面があるので、こちらが有利な場合などにバックステップを活用していきましょう。
ただ下がるだけではそこにバックステップカウンターをもらうことがありますので
4A+Kをつかって安全に下がるという方法もあります。
間合いを離すタイミングは主に次のような場面が考えられます。
まずは「相手の攻撃をガードしたとき」です。
攻撃をガードしたことにより既に少し間合いが離れている上に、先に動くことができるのはガードに成功したこちら側。
相手は下手に攻勢を続けようとするとこちらの反撃を食らいますので、防御に回ることになります。
相手が守りを固める間に、スルスルと下がっていけば再び中距離戦を展開できるわけです。
ただし、ガードした攻撃に確定反撃が存在する場合は、下がらないでしっかりダメージを与えましょう。
また、ここにはちょっとした小ネタがあります。
ガードする時にレバーを後ろへ入力しておくと、ガードバックを意図的に大きくすることができます。
ガードインパクトが暴発しやすくなるなど、入力に慣れないと扱いづらい技術ではありますが紹介しておきます。
もう一つの場面は「連携始動技をヒット、またはガードさせたあと」です。
B、4B、6BAをガードさせたあとやAAヒット時など、
相手が打撃で割り込むことがほぼ不可能な状況はいくつかありますが
そのような場面も、相手が前に出るわけにいかないということで間合いを離すチャンスといえます。
共通しているのは、相手が防御を意識するときがバックステップの狙い目であるということ。
このゲームはバックステップが遅く、またリスクが大きく設定されており、一方で打撃技のリーチも長いため
相手が前に出るところで間合いを離そうとすると危険な状況に陥りやすいのです。
「相手をよせつけずに戦う中距離戦」は以上です。
先ほどと同様、さらに突っ込んだ攻略についてはキャラ別対策ページへとまわします。
このように、全く異なる戦い方を選択することができるマキシですが、
あくまでここに取り上げたのは基本と思われる事柄にすぎません。
実戦では、相手がラファエルだから単に近づくことだけ考えればよい――というわけではなく、
相手プレイヤーの癖、そのキャラクターの技や特質などを考慮に入れる必要があります。