ティンクル☆くるせいだーす総評
タイトル |
: |
ティンクル☆くるせいだーす |
メーカー |
: |
Lillian |
原画 |
: |
かんなぎれい 娘太丸 |
シナリオ |
: |
丸谷秀人 しげた 中本穂積 |
システム |
: |
CG鑑賞 音楽鑑賞 シーン回想 |
■総評
-シナリオ 60点-
※プレイ時間など
初回プレイ時間は10時間前後 二週目以降も戦闘があったりするので大体5〜6時間ぐらい?
MAP選択時にサブキャラが常にいたり、サブキャラミニEDがあったり、特典条件を満たすと貰えるトロフィーを集めたりとやりこみ要素も充実。
バトルは相変わらず面白いっ!かなり難易度が高くなってますけれどもw
※構成について
個人的に驚いたのは「第二部」の扱いですかね。
OPが変わるということはまた劇的に物語が変わるのか・・!?
魔界編とかあるのかな〜と思っていたら大して変わらなかったというw
むしろ一周目はクリックで飛ばしてしまってて、気が付かなかったヨ(ノ∀`)EDクレジットを見てビックリしましたよwwww 聞いたことないOP歌がある!?とw
とりあえず最初のお祭りが終わって一区切りさせる為。
そして全ルート2ndOP後に未読部分から始まるので、
共通ルート部分と個別ルート部分での区別の為の2ndOPと言えるかな。(その後にまたMAP移動などあって、既読スキップできたりしますが)
2ndOPまでは色々な顔見せや、人間と魔族の交流風景、選んだキャラとの仲良くなる過程などの土台部分を重視して描かれ、
そして2ndOP以降は各キャラとのくっ付くまでの過程を重視しつつ、リクリエの真の意味など物語の確信に迫っていく形となってましたね。
※中身について
-様々な色が混ざり合ってできているシナリオ?−
萌え、燃え、感動などの要素を全て取り入れてたら土留色になっちゃった的なシナリオという印象を受けました。
全てにおいてアッサリしすぎてるような気が・・。
所々では良い描写は勿論あるんですが、同じ世界観の「プリっち」や「パティにゃん」と比べて突き抜けた物が無いというかなんというか。
両者を足して二で割ったような感じ?w
お話としては一応ドタバタ物の明るいキャラゲーと考えてもらっておいた方が良いかと思われます。
キャラゲーとして、ボリュームたっぷりな日常でキャラの魅力は十分に発揮されてるかと(*´Д`*)
個性豊かなメインヒロイン&数多くのサブキャラ達がドタバタを引き起こしてくれるので、とにかくテンションが高くてノリが良いw
・・・ただし、ボリュームがありすぎるというのは曲者だったりします。
このせいで物語がとても単調になっていましたね〜。
物語の期間が2ヶ月半程度なんですが、それをほぼ毎日描写していくので(ノ∀`)
日常が描写が多くて長い感じに。
それに加えて・・
生徒会の活動が全編通して、前半も後半も「パーティの準備」という同じようなイベントに追われている。
(前半:チャリティバザー 後半:クリスマスパーティ)
というのも起伏の無さを助長してるのかも?
そして、プリっちのようなダークな展開や下ネタ満載の笑いなどを期待してる方は要注意。
魔族や天使の真面目な話や展開も有りますが、最終的にはノリと力技で解決されていますし。
もういっその事、ここら辺はおまけ程度と考えても差し支えはないかと。
内容を見ると一キャラはロックがかかっていたり、
更に一ルートごとにボスや展開が変わって少しずつ全容を見せる形を取ってるんですが、個人的には今一パッとしない印象でした〜。
特にボスが出てきても、話的にはそんな盛り上がらないですし・・・
最後のシリアスな戦闘シーンさえ日常の延長線上という感じで締まらない風に思えました。
最後の方とか、もっと皆戸惑っても良いんですけどね・・・。キラキラの学園生活の為に!で済んでしまう主人公達に乾杯w
良くも悪くも最後までこのノリを貫き通したのは凄いと思います。
☆以下ティンクルのシナリオ部分で個人的に問題だと思ったところ。
・物語序盤の圧倒的な説明不足が感情移入を妨げている。施設や町の特徴やキャラ背景などなど。
プリラバに近い感じ。いきなり生徒会長になった状態からスタートではなくて、選挙から描写すればもっと深く描けたのでは?
ドラマCDで選挙シーンとか味わえるらしいけれども、それは本編に入れるべきじゃ・・・。
・シナリオの肉付け部分。
特に日常描写が顕著。全く同じ展開で一部台詞を変えただけという。
「あれ?こんな展開前もあったな」と主人公の台詞を入れただけというのが各ルートでチラホラ。
もう少し肉抜きをしてシナリオを短くまとめても良かった気が・・。
・登場キャラを増やしすぎた?各キャラに出番を与えていたらシナリオ薄くなっちゃった形かも。
ある意味バトルがこのゲームのメインなので、あれこれ言うのもヤボかもしれませんが、
「シナリオもある程度許容できる範囲じゃないと・・」という方は一度体験版をプレイすることをお勧めしておきます〜。
・・・・雰囲気は終始変わらないですし、物語のノリは掴めると思いますのでw
-グラフィック 80点-
質は凄いがCG枚数は並〜少(体感的に)と覚えておくと良いかもです。
イベントCGギャラリーに戦闘時の絵も含まれてあの数ですし、やはり物足りなく感じてしまいましたね〜。
枚数的には並〜やや少ない程度なんですが、CG鑑賞モードに戦闘のCGを入れられる事によって何か体感的に更に少なく感じる不思議。
(それに加えて立ち絵のパターン数も少なく感じますね。服装とか・・。お泊り会で寝る時も制服!?とか思ってしまったり。)
CG枚数は少し物足りないですが、とにかく綺麗!!
特に背景とかエフェクトは気合入ってると思いますハイ。
表示形式もワイドにした為か解像度も良いのかな?
サブキャラの絵も非常に多いですし、総CG枚数についてある程度は不問に出来るほどのクオリティ。
個人的には戦闘前の待ち時間に出るグラフィックが大好きだったり(*´Д`*)
前作もそうでしたが、今作もステータス表示とか地味にされていてカッコイイw
-システム 95点-
ちょっとスキップ速度が遅いかな?
というかエフェクトが多くて所々遅くなるんですねw どうせだったら次の選択肢までスキップが欲しかったかもしれません。
そして容量は5.8Gと重め。
まぁ、コレはバトルもありますし、色々と凝った環境なので納得です。
ただ凝ったシステムなのでかなり高スペックが求められるかと。
プレイするだけならともかく、システムが重たいので快適にプレイするならそれ相応のスペックのマシンを用意しないとNG。
・・・・・GeforceFx5200な自分はもうあwせdrftgyふじこlp;@:
戦闘までのロードが1分かかったりしてましたw
※一応自分のヘボPCスペックを挙げておきます。
CPU:Pen4(2.4Ghz)
メモリ:1G
グラボ:GeforceFx5200(VRAM128)
これで快適とまではいきませんでしたが、一応プレイはできます。
そしてやはり注目なのはバトルシステム。
これはかなり面白いですね〜!!
前作が歯ごたえないな・・・と感じた人でも今回はほぼ確実に納得できるデキ。
(ちょっと難しすぎる気もしますが。この辺はパッチでバランス調整してくれるはず。)
バトル数も40以上用意されてますし、歯ごたえがある分、多段コンボを決めた時の爽快感は異常w
ユニゾンシステムなど慣れるまで大変かもですが、慣れたら相当面白くなりますよ!
他にも誕生日ごとに特別なイベントを相変わらず用意していたり、トロフィーシステムなどでやり込みを上手く取り入れたりと、細かな配慮が素晴らしいと思いました。
とりあえずシステムは重いことを除けばほぼ満点なデキじゃないでしょうか。
-サウンド 100点-
さすがの一言に尽きますね〜!
日常BGMも良いのですが、やはり特出しているのは戦闘用BGMではないでしょうか。
戦闘BGMが6曲もあるんですが、どれも甲乙付けがたいほど素晴らしい楽曲。
このBGMがあってこそのあの戦闘だなと思いますね〜。
それほどテンションを上げてくれますハイ。
個人的にはラスボスの曲と通常戦闘曲が好きだったり。
コミケでサントラ確保しておいて良かったなと心から思わせてくれる楽曲たちでした。
ちなみにOP歌2曲にED歌2曲と挿入歌1曲と、歌の方もボリューム満載で至れり尽くせりですよ!
更にボイスの方も豪華声優陣が盛り上げてくれました。
というかサブキャラが豪華すぎるだろう・・・w
木村あやか様の「美味しい物食べ隊」の言い方が好きなのは自分だけじゃないはず。
-萌え度 75点-
どちらかと言うと
カップルになってからのラブラブ描写よりも、カップルになる直前の焼もき感で悶えるゲームかなw
勿論、カップルになった後は良い感じでラブラブするんですが、いかんせんカップルになるのが遅いので尺が短め。
その分カップルになるまでの過程を細かく描いてくれます。
もうね・・・・・
心の中の台詞とかが本当可愛いんですよぉおおおおお!!
(「なんなんだろうこのドキドキは・・。」的なねwww
大丈夫!俺もドキドキしてるからあwせdrftgyふじkとモニタ前で錯乱してましたハイ。
また、サブキャラも非常に魅力的なのも◎。
Hこそありませんが、MAP移動画面で頻繁にいるので追いかけ回すことも可。
(キチンとサブキャラ個別イベントが発生します。一応EDもありますが、これは本当に「一応ある」レベル。)
サブキャラとHできないのは大変もどかしいですが、キャラが多すぎるので納得かなw
-エロ度 80点-
前回のエロさを知ってしまってると・・・・・ちょっと残念な部分かも。
まぁ、エロさ自体はそこまで変わらないのかな?
ただ今作は下ネタ控え目ですし、物語序盤からいきなりエロという展開がないんですよね。
それはそれで問題無いんです。
ただ付き合ってからHする訳ですけども、それまでが本当に長い・・・・。
いや、長すぎるのよOTL
それでいて回数が一人実質2回
というのがどうもシックリ来ませんでした。
シナリオの長さの割に合わないんですよね。
そして回想シーン数を見てワクワクしてたら、手コキで一回分埋まったりして絶望したのは俺だけじゃ(ry
更に裸モードと着衣モードがあるキャラがいるんですが、そのキャラの場合実質1回で4つ埋まりますからね〜。
(手コキの全裸モード&着衣モードで2回分。挿入の全裸&着衣で2回分ネ)
とここまで若干残念だと感じた部分を挙げましたが、描写自体は普通の萌えゲーと比べると普通に濃くてエロいですw
隠語連発しますし、複数回プレイは当たり前という。
エロシーン数こそ並程度ですが、濃さで圧倒してる感じ。
下手に3〜4回薄いエロが有る作品よりかはエロいかと。
・・・ともかく過度に前作のようなエロを期待しなければ満足できる内容かな?
-私的総合得点 79点-
ちょ〜っと期待しすぎてたのかもしれませんが、ガッカリした感は否めません。
しかし良作であるとは思いますよw
とにかく豪華!!!!
ボリュームたっぷりですし、バトルは面白いし、BGMは最高だし、萌えるし、エロはそこそこだし・・・・!
ただ個人的には何処か一つ物足りない感じのする作品でした。
そして比較すること自体がナンセンスかもですが、
シナリオやテキスト自体にプリっちみたいなのを期待していると少々肩すかしを喰らうかもしれません。
テキストの軽いノリこそ同じですが、主人公が主人公ですしイマイチパッとしない感じ。
日常描写が繰り返し似たような事を続けるので、眠くなる・・。
・・今作最高の癒しキャラ、パッキー様がいなかったら危なかった(ry
とにかくシナリオ自体軽いノリなので、プレイヤーも肩の力を抜いて「適当に明るく萌えて笑えればいいや」的なノリでプレイするのがいいかとw
そしたらきっとキラキラの学園生活が待っているはず・・!
ではでは最後に一言。
ティンクル☆くるせいだー「ず」だと思っていたのは自分だけじゃないはず(ぇ
←ゲーム感想に戻る