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春色桜瀬 総評
  

タイトル

:

春色桜瀬

メーカー

:

Purple Software

原画

: 

悠樹真琴 月杜尋

シナリオ

:

東トナタ  有馬ケンジ

システム

:

CG鑑賞 音楽鑑賞 シーン回想 
ディスクレス起動可 

 


■総評


-シナリオ 55点-



※プレイ時間
初回プレイ時間は6〜7時間前後。二周目以降は既読スキップを駆使して2〜3時間程度。
ボリューム&シナリオの印象としてはまさに普通の学園物。全てのルートをクリアするともタイトル画面でOPソングが流れるいつもの演出も有り。





※構成and中身について


-ある意味想定の範囲内の、いつものパープルシナリオ



まず初めに一つ購入を悩んでる方への忠告を書かせてください・・。

前作「明日の君と逢う為に」的なシナリオを期待してる方は止めた方がよいです。
や、一つの作品を前作などと比べるのはあまり好きじゃないんですがあえて書いておきます。


タイトルからも分かるとおりこの作品は「〜色」の生産ラインですし、前作との関連性は薄いのでw 
(あの作品は鏡遊さんも関わってるということで紫の中では特例の作品かと。なので、アレ系を期待してる方にとってこの作品は合わない確率が高いかも。)




んで、この作品はどうだったのか?と言いますと・・。




最初に書いた通り良くも悪くもいつもの紫シナリオ。
王道を地で行くような相変わらずの普通の萌えシナリオ(若干のファンタジー要素有り)でしたね〜。




王道例としましては

・主人公は超鈍感男。恋愛をしたことがないらしい。(ヘタレとは違うんですが、人によってイラっとするところはあるかもしれません。)

・毎朝起こしにきてくれる幼馴染&妹がいる

・主人公の周りには常に女の子がいる

・始業式の前に美人の女の子に伝説の木の下で出会う。そして翌日その子が転校してくる。

・家の前でハラペコで倒れてる女の人に何度も飯を食わせて仲良くなる。


などなど。


雰囲気もまさに王道な感じなんですよね。
ヒロインは常に主人公を取り合いしてるわ、主人公が女の子に囲まれてる所を見てクラスメイトの友人は嫉妬してるわ。


日常会話テキストの大半が主人公を巡るドタバタ話を見ていてニヤニヤする感じです。 




・・・というか、普通すぎて感想が書き辛いですね(´Д`;)ヾ
特徴としてはアレですかね?少しだけあるファンタジー要素とご都合主義。



D.C.を知ってる方はそれを思い浮かべて頂ければ話が早いですが、基本は学園恋愛物で少しだけファンタジー要素が入ることも。
学園恋愛9.5:ファンタジー0.5ぐらいの比率ですw


まぁ、あっても無くてもぶっちゃけ大して変わらな(ry


基本的に学園物という認識で間違いは無いですが、少しでもそういうファンタジー要素を避けたい方は心に留めておくといいかも?
そしてこの場合のファンタジー要素というのはご都合主義と表裏一体なので、そこら辺も覚悟しておくと吉かな。







んで、結局面白かったの?と聞かれたら「ふつ〜・・・。」と答えてしまう感じの作品でしたが、
以下気になった点を挙げてみます。







☆描写が雑なところが多い気がする

主にエロシーン突入時ですね。
思わずバックログを使ってしまうぐらい訳の分からない場面運びが多いです。


※一例を挙げてみる

〜街中で彼女にプレゼントをした場面にて〜

「陸、今度私の両親に会ってくれ」

「えぇ、よろこんで」

(場面展開でいきなりエロCG)

「は、ふ・・・・・・・。」
仰向けに横たわり、吐息を漏らす〇〇←ヒロインの名前




これがまんまの原文ですが、オカシイですよね色々と。
せめて何処かに行く過程とか説明をした方が・・・。  あまりの超展開?に目が点になりましたよw



こんな描写運びが多いですし、エロシーン以外にも、とあるタイムリミットが描かれるシナリオがあるんですよ。
かなりシナリオ的にも核になるシーンなんですが、しかしそれを1日と最終日しか描かないんですね。2〜6日目もあったはずなんですがカット。


こういうのって少しでもいいから毎日描写してタイムリミットを意識させた方が良いと思うんですが・・・。
いきなり数日経ってるからビックリ。 


とにかくこういう細かい描写運びが気になりました〜。







☆いくらなんでも主人公がモテモテすぎるw
ほんと四六時中女の子がいるんですよね。 
主人公+合計4人の女の子達(妹 幼馴染 お隣さん二人)がグループのいつものメンバー。
朝起きてから下校するまでの基本パターンは計5人パーティで移動してるのでハーレム状態w そして学校行くと更に数が増えて・・。


しかも、そんな5人の日常は幼馴染とメインヒロインが主人公の取り合いをする形。
陸はどっちがいいの!?的なねw そして妹達は傍目で見ているという。


ハーレムゲーという例えをしても間違いでは無いと思うんだw



各ルートこんな感じで行動してるので、3人の攻略ヒロインはどのルートでも顔を出すんですが、残りの二人は全く出ないという弊害も。
むしろ、サブキャラ達の方が全シナリオで出番があったかと思いますハイ。








☆締め方が強引な気がする

詳しくはネタバレになってしまうので言えませんが、無理やり感が否めない展開の数々。
ほんと突然関係無い所から災害が降って沸いて(ry

気が付いたら突然何かが起こって終わってる。そんなシナリオです(ノ∀`)


そこまでは普通に萌えゲーしてくれてて良かったのに、そこで台無しということもあったり。







・・・最後に最も納得行かない点を一つ。




☆妹が攻略できない

これが不自然すぎる・・・。 FD商法云々以前の問題だと思うんですよ。

いつも行動してるメンバーで唯一攻略できない癖に、出番はメインヒロイン並に多いというね。
抱きしめたりするそういうハプニングもヒロイン並にあるし。
(ワード数は数えてませんが、多分メインヒロインと同じぐらいかと)



妹スキーとしては本気で不自然に感じましたね・・。







と個人的に不満点はあったものの、普通の萌えゲーをプレイしたいなら有りと言えば有りなシナリオかなぁ・・?
とにかく前作と比較して期待する場合、「明日の君に逢う為に」よりも「あると」や「まじぷり」に近い感じということを押えておくといいかもしれません。














-グラフィック 75点-

少し絵がノッペリしすぎかなぁ・・・?まぁ、プレイしている内に慣れていきましたけどね(*´Д`*)
んで、CG枚数的には可も無く不可も無いレベル。

クオリティとしては公式ページの雰囲気通りですね。公式を見て絵を気に入ったなら大丈夫なはず・・・!
背景の方はかなり気合入ってる印象を受けました。



んで、サブキャラにも魅力溢れる立ち絵があるのは素晴らしいんですが、普通にサブキャラの方が可愛いく書いてあるのは気のせいだよネ??
妹は問答無用で可愛いし、生徒会長も可愛いくてバインバインだし(ry



というか、これ本当に秋色恋華を描いた人?って思うぐらい絵が変わったような。
それとも塗りの違い?プリリン以前の描き方が個人的には好きですかね〜。












-システム 95点-

今作最大の売り?(ぇ

いつもの紫エンジンを使っておりますが、システム周りはどんどん進化して行ってますね〜。

既読スキップの速度、自由なカスタマイズなどと読みやすい工夫は勿論のこと、演出面に拘りが見られました。


例えばバス移動。


明日君の電車移動でも使われてましたが、バスの窓に写る背景がキチンと動きます(*´Д`*)
他にもイベントCG中で花火が何度も上がったり、町の背景のテレビ広告でムービーが流れていたりね。


ただ、正直それが気になってしまって逆に集中できないこともあったりw
これは贅沢なんですかねOTL


それとどうせなら次の選択肢までジャンプする機能も付けて欲しかったので、一応マイナス5点してあります。
しかし、ほとんど難癖みたいなもんなのでこの面は心配しなくても平気ですハイ。













-
サウンド 80点-

作中の曲よりもOP&EDソングの方が印象に残ってたりします。
まずOP「春色」に関しては言わずもがなの名曲ですが、EDも中々素晴らしかった・・!!

EDのスタッフロールって基本的に一度見たら飛ばしてしまうんですが、歌が素晴らしくて毎回見れたぐらいです。



ちなみにボイスの方はさすが豪華声優陣ですね!!


特に違和感があるキャラもいなくて、すんなり物語に入ることができました〜。



・・・しかし、ほめらじリスナーとしては友人の声を聴くと笑ってしまうwww
も、も、勿論別人なんでしょうけどね!!w














-萌え度 70点-(妹攻略できたら間違いなく100点)


な、なんで妹が攻略できないんだよOTL

ヒロインルートをプレイしていても、無意識に妹を目で追ってしまうほど素敵妹がいるのです。
イベントCGの隅に写ってることがあるんですよね。



その時は隅を凝視していましたゴメンナサイ(ノ∀`)
そこで気づきましたね。こんなに俺は綾乃(妹)を愛してると。


だって、「まずは妹で練習してからの方が良いよ!」とか
寝起きで間違えて綾乃を抱きしめた時には「お兄ちゃんになら・・」とか誘ってる台詞満載なんですよ!?


茶目っ気もあって可愛いし、顔も可愛いし、調子乗ってるところも可愛いし、犬っ子っぽいし、自然にお兄ちゃん大好きだし、(以下数百行略





とまぁ、妹の話はここまでにしておいて全体としてはどうかというと・・。




ヒロインに争奪戦をされたい!嫉妬されたい!という方は結構萌えれる作品ですね〜。
シナリオ部分でも書きましたが、とにかく主人公がモテモテで日常的に取り合いがなされているのでw


嫉妬深い幼馴染などキャラの魅力も勿論ありますが、この争奪部分が今作の萌えのキモかと。
後は日常描写の何気ない仕草とか?



ともかく萌えゲーに恥じない萌え度は確保されてるので、この点は大丈夫かと。















-エロ度 70点-


ここまでプロットを感じさせるエロシーンも珍しいかも?
とにかく二回目のエロシーンは漏れなくフ〇ラをしてくれますし、各キャラ平等に扱われてるのがヒシヒシと伝わってくるエロシーンでした(ぇ
尺も描写もみな均一ですしねw(若干メインヒロインの2回目は濃い気がしますが


んで中身の方は純愛ゲーならではの愛を確かめるHとなっており、当然陵辱とかはありませんw


各キャラエロは三回ずつで、特にコレといった特殊なシチュも無くラブラブしてくれます(*´Д`*)



ただキス描写が個人的に濃いと思ったりw
激しく求め合ってる感じが伝わってきて、妙に印象に残りましたね〜。














-私的総合得点 70点-


全力で100点を目指さず70〜80点を目指す紫としてはこれでいいのかもしれませんが、超甘口な自分で70点ということは(ry



まぁ、アレです。
これでもか!ってぐらい平凡な萌えゲーをプレイした方にならお勧めな作品。
それか、陵辱ゲーや鬱ゲーをプレイした後の清涼剤としてはお勧めできるような感じ? 



ゲーム感想でも何度も「普通」と書いてしまうぐらい平凡な作品なんで、そこだけ覚悟しておけば後は大丈夫なはず・・。
体験版で作品の全てが掴めると思うので、購入前には体験版をプレイすることを強く勧めておきます。
(基本的に体験版のノリは終始変わらないのでw  それが大丈夫なら本編も普通に楽しめると思います。)







しかし、今回は明らかにサブキャラを出しすぎだったな〜。
5人ぐらい立ち絵ある女のサブキャラがいますし、もうFDを狙ってるとしか思えませんよねOTL 




・・・まぁ、妹ルートを追加されたらホイホイ釣られるんですけど(ノ∀`)




最後に一言。



「ドドンガドンドン!は〜るい〜ろお〜せ!」のシングルカットまだですか!?





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