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G線上の魔王 総評
  

タイトル

:

G線上の魔王

メーカー

:

あかべぇそふとつぅ

原画

 

有葉

シナリオ

:

るーすぼーい

システム

:

CG鑑賞 音楽鑑賞 シーン鑑賞
ディスクレス起動不可

 


■総評


-シナリオ 90点-



※プレイ時間and構成

初回プレイ時間は人によります。最短ルートだと6時間程度かな?

と言うのも、ルート選択が特殊なのです。
一章〜五章という形式で話が進んでいく中、章ごとに途中でドロップアウトポイントが用意されてます。
つまり二章から各章にスポットが当たるヒロインが一人ずつ存在して、その子に恋愛感情を持ち、個別ルートに行くとメインのレールから脱線して個別ルート突入。
その場合、脱線してるので続きの章には行かずに終りとw メインの話は堪能できない形になっております。


基本的には一本道で、ハル(メインヒロイン)以外はFD的な番外編のストーリーで補完されると考えてもらって良いかもしれません。

 





※中身について


-シナリオ中身も面白いが、個人的に一番押したいのはテキストの面白さだったりする作品 -



中身の方は個人的には期待通りの物が返ってきた印象。
数多くある推理戦も白熱しましたし、最終章での瞬発力はさすがの一言。



そして、この作品のメインである推理戦のやり取りはデスノートチックと言うと分かりやすいかもw

ハルがLで、魔王がキラみたいな?


裏の裏の探りあいが見ていて面白かったな〜。
どっちが勝利するか目に見えてるので、ちょっともどかしくもあったけど。
それと、想像以上にヤクザの絡みが多くてビックリ。というかヤクザとつるむのが日常みたいになってるしw 




んで、構成の方は1〜5の章仕立て。


起承転結で言うと・・・・


起:1章   
承:2〜4章   
転:4章最後〜5章    
結:最終章




と言った感じでしょうか。




全体として魔王との戦いが描かれていますが、魔王との戦いの中には実は主人公との対比が隠れてたのかな?と考えていたり。
2章〜4章と個々のメインヒロインを巻き込んで魔王が事件を仕掛けるのですが、どれも主人公と関わりのあるテーマだったんですよね。


・2〜4章は主人公と対照的な立場の少女の話。
家族と仲慎ましく暮らしていたり、母の愛が無かったり


・変わって5章は主人公と境遇が近い少女の話。




身近な人の対照的な境遇を見てきた事によって気づかぬ内に成長し、5章や最終章に繋がったのかなとw




それぐらい主人公が格好良くなりますからね・・・。
最初の状態だと考えられないほどに。 なので、ある意味成長物語も隠れてるのかも?


・・・・にしても、最後の挿入歌からの流れは反則だろチクショウOTL







まぁ、そんなこんなで推理戦や話全体も面白かったのですが・・。



個人的にはテキストで爆笑しまくったので、これだけかなり満足してたり(ぇ


や、こんなに笑ったのは久々ですよ〜!
真面目な話もあるんですが、日常&ギャグパートの駄目さ加減が素敵過ぎるっ。


個性的な登場キャラ達もそうですし、皆のツッコミが冴えまくってます。

「神は若干スベりたがるよね。」とかw


でも、一番輝いているのは謎の部活動(主人公が神として相談を受ける部活)をしている時。



古典的なギャグの手法だが、宥める側の主人公がキレると笑ってしまうw


「ヤツは調子に乗りすぎた。その昔、人間が天まで届く塔を作らんとしたとき、神もいい加減キレた。それぐらい俺も怒っている」

「家族で殺しあう神様なんていくらでもいるわ!!!」



・・・とても前日に妹に復讐を企む友人を止めていた人間とは思えん(ノ∀`)

他にもクラシックCDが粉砕されたと被害妄想したり。
(実際は肩がぶつかった拍子にケース落として、ケースが欠けただけ)
神の癖にキレすぎだろw




とにかく笑い部分も実は◎という事を個人的には押したいですね〜。







・・・・しかし、やはり前作?の車輪をプレイしてる方は比較してどうか気になる方が多いと思うので、
ここからはそれも含めて気になったことを書いておきます。





☆強力な悪役を二人出したことによって共食いしてしまったか?

前作には「法月」という明確なボスが一人だけだったのですが、今作には魔王+権三という二つの高い壁が存在してます。

んで、権三の方が非常に分かりやすい悪だった為に魔王が小賢しい存在に見えたり。

魔王の強さを引き立たせるのなら、もう少し権三は弱かったほうが良かったのかもしれないw
強すぎて魔王が本当に食われた気が(ry






☆納得できない部分が結構ある

顕著に出てるのはBADED+個別ルートの扱いですね〜。

※以下数行ネタバレ反転
個別ルートに行くと、魔王が突如消える訳ですが・・・。
そんな簡単に諦める訳ないし、やはり主人公がヒロインとくっ付いても親父の為に動いたのだろうね。ただ描写しなかっただけか・・。 
しかし、そう考えると途中でリタイアしただけで後味悪いのに、更に後味が(ry

んで、個別ルート突入して主人公の中の魔王が消えた的な描写も謎ですよね。

ここまで


物語の概要を理解しても、結局個別ルート時の謎は分からないな〜。
ただ、こんな簡単な設定ミスをしないと思うので裏があると思うのですが・・。


とりあえず個別ルートはパラレル的な扱いでいいのかな?






☆主人公が結構しょぼい

公式プロフィールを見る感じ、かなり頭の切れる感じの子なのかな?
と思っていたのですが、実際は少し頭がいい程度でハルの推理に驚くばかりのアレな役(ノ∀`)


基本の流れとしましては・・・


ハルが驚愕の推理→主人公が「えっ、そんなことが。(推理聞いて)・・・なるほど!」と驚く


・金田一少年と剣持警部
・眠りの小五郎(コナン)と目暮警部

みたいな関係です(ぇ
あっ、後はヤクザを使ってサポートする役ネw




まっ、最後の最後でキチンと〆てくれて悪い印象ではないですのでご安心を。
しかも日常パートではかなり面白いですしねw ちょっとダークサイドな人間なので痛い選択肢もありますが。



とりあえず前作の森田賢一のようなスーパー主人公では無い ので注意とだけ書いておきますw
紹介文だとかなりキレ者っぽく書かれてるのになぁ・・。
ハルとか親父のせいで霞んで見えるOTL







☆前作と比べるとやはり衝撃は少ない

まぁ、これは仕方ない事なんですけどね・・・。

おそらくG線→車輪とプレイ順番を変えたら、きっと自分は逆の評価をしていたと思います。
つまり、プレイヤー自身が驚きへの耐性が付いてしまってたのかな〜と。キーとなる展開は大体読めてしまってましたし。
(最近12RIVENでも同じ事を書きましたが・・・こういう伏線バリバリのシナリオメインの作品の宿命かな。)







・・・何にせよ単体の作品としては十分すぎるクオリティだったのは間違いないと思いますが、一応気になった点を書いておきました。







 


-グラフィック 90点-

有葉様・・・!貴方はやっぱり最高です(涙

グラフィック面に関してはほとんど問題ないかと思われます。

枚数的にもキチンと数はありますし、クオリティも高め。

個人的には非常に好みの絵柄ですし、絵だけ見ても悶えれる自信がががが。

 

ただ、何故90点なのかというと細かい部分が気になったので・・・。

 


SD絵控えめなのは勿体ないなぁ。

物語の雰囲気にそぐわないのは百も承知ですが、日常シーンで入れたら良かったのかも?
現に2枚だけSD絵も存在していますし。というかアレを見てもっと描いてほしいと(ry

催促用にSD絵を結構使っていましたからね。 そういう意味でも勿体ないかも?

 



☆スピード感が欠けている

この作品には犯人を追いかけるシーンが結構描かれているんですよね。

走って追いかけているCGも複数枚用意されているのは本当に素晴らしいのですが・・・。

あまり急いでいるように見えなかったりw
元々丸みのある絵なので、難しいのかもですが気になりましたハイ。 










-システム 80点-


大方の機能はありますし、特に問題なかったと思います〜。
SKIP速度も非常に速く、結構快適でしたw

 

オプションで弄れる機能も多彩ですし・・・。

そしてクリア後には各章の初めからプレイする機能もキチンとあって好印象。


ただ、パッチ当てないとサウンドモードの順番が滅茶苦茶になるのか酷いことになってましたね(´Д`;)ヾ







-
サウンド 90点-


素晴らしい!素晴らしいんだけど・・・

有名曲のアレンジが多くて手放しでは喜べないんですよね(ぇ

タイトルからもクラシックな雰囲気を感じれると思いますが、それを表すためにも原曲があるクラシックをアレンジして使ったのでしょう。

だからどうしたの?と言われてしまえばそれまでなのですが、何処かひっかかりました。

オリジナル楽曲も勿論数多くあるのですけどね。

というか、楽曲数は本当に凄いですw


こんなに使われたの!?とサウンドモードで驚愕したほどw

 
んで、全体的に落ち着いた曲が多いかなぁ。上品な感じがする楽曲が多かったと思います。

 

そしてやはり主題歌&挿入歌が特に良かったですハイ。
ボーカル曲集を購入してて聞いていましたが、作中で流れるとやはり格別。


にしても、Close your eyesってED曲じゃなかったっけ?

 

 

 

ボイスの方は、やはり魔王の声がルルーシュにしか(ry
この声は本当に痺れますよw

 

後は妹の花音の声に最初違和感バリバリでしたが、プレイしていく内に慣れていきましたね〜。

やっぱ妹は可愛いのです(*´Д`*)

 

 


 




-萌え度 80点-

萌えるシーン数こそ控えめですが・・・・

その分一撃一撃が非常に重たいのですよ!!!

 

何この萌えっ娘達は!?(何

 

花音は妹スキーの自分としても満足させられましたし・・・。
(あの声が癖になってきますたw のんちゃん(*´Д`*)はぁはぁ)


ハルはハルでキモ可愛いし・・・。

(ジャージ姿で来た時はリアルでズッコケたぞ☆)

 
バッキーは良い子すぎるし・・・。
(ED絵は最高だと思うんだ)


白鳥の激デレっぷりはやヴぁい。
(何だよあの豹変っぷり!!! 泣きついてるSD絵が最高すぎる件について)





・・・・まぁ、萌えを過剰に期待するとアレですが、しっかりと入ってるのでそこら辺のバランスは安心しても良いかも。










-エロ度 70点-

 

濃くも無ければ薄いという訳でも無く、まぁ普通の純愛系エロですw

 

描写もそこそこで尺はやや短め?

回数は一人2回〜3回程度ですが、本番無しやBADED直結Hとかもあります。

 

 

ただし、有葉様のエロ絵を使用してますし個人的には相当エロかった(ry

なんというか肉感がね・・・以下不適切コメントで削除されました。

 

 

凌辱が一つぐらい紛らせられそうな雰囲気でしたし、ビクビクしてましたが結果的には大丈夫でしたw

・・・2章をプレイしてて、途中で凌辱物をプレイしてるような気分になったんだもの(ぇ










-私的総合得点 88点-



今年度の純愛ゲーの中でも、かなり手堅い一作となってるかも。

神作品までは後一歩かもしれませんが、個人的には十分名作の域に達してますよ(*´Д`*)
(後一歩としている原因は、自分の伏線への耐性。プレイする上で構えすぎたかなと思ってます。なので普通に90点以上を叩き出すポテンシャルを秘めてる作品だと追記させてくださいませ。)


絵で気に入って買った方も、魔王との心理戦を楽しみにして買った方も大抵の方はある程度満足できるのでないでしょうか?

少なくとも、
外れだったよぉおぉおおおOTL 

と後悔しない程度の隙の無いクオリティだと思いますw
・・・・まぁ、エロシーンを多く期待するとアレですががが。



詳しい心理戦のやり取りなどは体験版で確認できるはずなので、気になってる方は体験版をプレイするといいかもですです。
自分としては一押しのギャグテキストの片鱗も見えるかもw



まぁ、そんなこんなで非常に楽しめた作品でした〜。



ほぼ確実にFDは出ると思いますし気長に待ちますかねっ!!



とりあえず、権三さんの過去の話が見たいのは俺だけじゃないはず




・・・あかべえ様、期待してますよ。(ニヤリ




※以下ネタバレ反転


にしても、最終章の展開は意外と言えば以外だったなぁ・・・。
5章終わって「さすがにこれで終わりは無いだろう」と思ってたので、扉開けるシーンはビビりませんでしたが。


個人的に結末を予想してたのとは違いましたネ。


てっきり主人公が魔王になるEDかと思ってました・・(ぇ
主人公=魔王という構図を最後の最後で実現するのかとね。魔王という種は引き継がれる的なw
(主人公が捕まると気づいた時はハル(勇者)が魔王になるのかとも考えてましたハイ)


・・・そうしたら、あんな号泣シーンが待ってるなんて(´Д`;)ヾ


留置所に入れられてる時の主人公が素敵すぎる。挿入歌の効果も相まって号泣。
みんな来てくれて・・・・・もう。 友人の言葉で一番泣いたりしてましたw



ここまで









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