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5 総評
  

タイトル

:

メーカー

:

RaM

原画

: 

Bang!

シナリオ

:

魁 山地浩志  管理人

システム

:

CG鑑賞 音楽鑑賞 シーン回想 
ディスクレス起動可 

 


■総評


-シナリオ 75点-



※プレイ時間andプレイ印象
初回プレイ時間は5時間前後。二周目以降は既読スキップを駆使して2〜3時間程度。
大まかな構成としては、ほのか+禰音ルートか愛理+楓さんルートの基本は2つ道。そしてそこから更に個別へと派生していく形。
ボリュームとしては想像以上にありました。全てのルートをクリアするともう一つそれなりのボリュームのシナリオが経験できます。


お勧め攻略順は 禰音→ほのか→楓→愛理→????
禰音は最初に・・そして愛理は最後に回した方が吉かも。 


んで、作品全体のとしては一見ほのぼの系に見えますが実は暗い作り。テーマは「冬の大地での人間と自然の共存」ですかね。
そして登場キャラの作りが何処か昔の雰囲気があったりw






※構成and中身について


-天気予報っぽく言ってみると「ハートフル後大欝でしょう。」



まず初めにコレだけは書かせてください・・。

この作品にハートフルストーリーだけを求めていると、キツイしっぺ返しを貰う可能性が高いです。


テキストは非常に面白い作品でもあるので、プレイ最初は「あぁ・・いいなぁ・・この雰囲気(*´Д`*)」となること間違いないです。

キャラの掛け合いや日常描写が素晴らしいんですよね。一昔前の鍵キャラのようなあり得ないキャラ達ですが、それがまた良いw
(口癖が「ほにょ〜!」の天然ヒロインだったりねw)




個人的に好きなのはやはり妹との掛け合い。


※兄と妹の会話例


主人公が割と素で牛と愛理(妹)を間違えた時(前日愛理は牛柄のパジャマを着て寝たので)
怒った愛理に対して

主人公:「ちゃんと髪の色で見分けは付いたぞ!」

妹:「そんなの見て直ぐ分かるでしょ!」

主人公:「馬鹿野郎っ!人は見た目で判断しちゃダメって言うだろ!」




この後も度々こういう間違いをする主人公に乾杯。
牛小屋で愛理をモデルに絵を描いた時も、スケッチブックには牛が(ry


そして妹は妹で主人公に仕返しをしてきて、ともかく仲慎ましい?兄妹描写がいい感じ。



他にも、こんな感じで各キャラの特徴を活かした面白いテキスト&描写に癒されます(*´Д`*)
冬の大地で暖かい人同士の繋がり。それと意外とパロネタが多かったりしますね〜。 
やり過ぎなパロネタは特に無いので、楽しめるレベルを維持できてると思います。

ファービーネタは吹いてしまったw



・・・とにかくハートフル(前半)部分は保証できますw





ただ、そのまま終わりまで行くのか?というとそうでは無いんですね。




物語後半になると、全ヒロイン共通で痛みを伴うストーリーになっていきます。

物語自体も痛いんですが、登場人物も非常に嫌なキャラがいるんですよね・・・。
本当に虫唾が走るような最低キャラが(´Д`;)ヾ 多分ライターさんの狙い通りに仕上がったキャラなんでしょうけどね・・。




物語の陰鬱さと登場人物の醜さの素敵なハーモニーが序盤のハートフル成分?を全て持ってきますOTL



そして終わりで救われるのか?というと・・・(涙



各ヒロインどう見てもBADEDだよね・・?ってのがほとんどですね。
BADで無くても、ダメージがでかいEDしか無いといっても過言ではw この部分は相当な覚悟が必要ですハイ。
(アレです、かまいたちの夜シリーズのEDぐらいの後味です。底蟲村編が一番近いかも・・。



自分としてはこういう心に傷が残る終わり方は好きな方なんで平気ですが、耐性無い方はブチ切れるレベルかも?
全てを終えても心にモヤモヤは残りますかね〜・・。




といっても良くできたシナリオ(伏線回収など巧い)だと思いますよ〜。
というか、昔にキチンと出していたら相当評価されたんではないでしょうか?


影があるシナリオに練りこまれた伏線、更に面白いテキストや素晴らしい日常描写と・・。


今プレイすると何処か懐かしい感じのするシナリオですが、良い部分はやはり良いです。





ただし、先ほども書いた通りハートフルだけを期待してるとアレなので
ある程度作風を理解してからプレイするのが正しいスタイルと言えるかもしれない・・・。






・・・・兎にも角にも好みがハッキリ分かれる作品だと思うので、下調べは慎重にした方が良いかも。
ただ体験版は前半部分(欝無し)しかプレイできないので、それだけで判断はしない方が吉?













-グラフィック 80点-

個人的にはキャラ絵よりも背景絵が好きだったり。
キャラの立ち絵とイベントCGは差が激しいことがあったり無かったり。特に楓さんはなぁ・・・。
ただ、愛理のブチ切れた立ち絵は好きです。 「てめぇ何言ってんだゴラァ?」的な表情は素敵過ぎるw



ちなみに枚数的には十分足りてるレベルかな・・?
一部エロシーンでCGが使われない所があって違和感がありましたがががが。



まぁ、アレです・・・


一回のエロシーンでCGを無駄に使いすぎだと思うんだ(ぇ


一度のエロシーンに多い時で4枚ぐらい使用したりしてます。
なのにクリック7回程度で終わりとか資源の無駄遣い(ry


まぁ、この部分はエロ度の所で書かせていただきますハイw










-システム 80点-

Keyで使われてるエンジンを使ってるのかな?
スキップ速度は上々ですし、弄れるところも多彩で良かったと思います〜。

メッセージ速度を細かく調節できたり、サウンドの周波数が調節できたりねw
周波数〜は良く分かりませんでしたが、サウンドに拘ってるのは伝わってきましたハイ。






・・・・ただ、選択肢判定が最初分からなくて時間を無駄にしたのはヒミツ(ぇ


楓さんルートに行きたいと思って、愛理を避けていたらノーマルED突入(ノ∀`)
愛理と楓さんは途中まで一緒という事に気が付かなかったんですねOTL これはただ自分がアホだっただけです(涙



ちなみに、バックグラウンド対応可+ディスクレス可となっております。










-
サウンド 95点-


非常に綺麗で美しいBGMの数々に酔いしれていました(*´Д`*)

いやぁ、本当に素晴らしいですね〜!!
久々にサントラが欲しいと思いましたよw 冬の大地の冷めたさ、厳しさ、哀しさ、切なさ、時には暖かさ・・・・
様々な感情や場面を音で表現してくれたので大満足です。


聞いていて非常に心地の良いBGM達でした。


個人的にお気に入りなのはやはりOP曲の「風の理」もそうですが・・「Over the snow」という曲がお気に入り。
遊んでいる時に使われる曲ですねw この明るい冬の感じが大好きです(謎

















-萌え度 70点-


妹属性の同士に伝えたい・・・。


実妹との仲の慎ましいやり取りが見たい方は絶対に買いです!!!

ほんと絶妙な兄妹の距離感が描かれているので素敵。


ケンカが多いですが、ケンカと言ってもガチケンカではなくて、ふざけた言い争い的なものですしw
何だかんだでいつも一緒なので微笑ましい限りです(*´Д`*)


主人公が妹を牛と間違えたり、妹の料理で殺されかけたりねw




そして他キャラも
妄想壁がある楓や、意外と嫉妬深い禰音、天然ほにょ娘ほのか等萌える要素はキチンとあります。
ほのかなんて、一昔前のような萌えキャラですが良いもんですよ〜。





ただ、シナリオ部でも書いた通り後半は・・・・なので耐えられる人や、萌え部分と欝部分を割り切れる人推奨ですw













-エロ度 55点-



予想はしてた・・・!!してたけどやっぱり薄いのねOTL

薄いという表現がここまでピッタリくるエロゲも最近逆に珍しいぐらいです。

最近のエロゲで薄いといっても、尺はそれなりに確保されていたりするんですが・・・・今作はそれすら確保されてません。


エロは求めてない!!って人には無問題だと思いますが、気になる方はかなり気になるレベル。
台詞クリック10回未満で終わることもあったと思います。


回数はキャラによってバラ付きがありますが一人1回or4回。
1回のキャラはそれなりに尺は確保されてますが、4回あるキャラは1回1回は薄いので2回分ぐらいと考えてもらった方が良いかも。



ただ、CGは一回のエロシーンに結構使ってるんですよね・・・。


一回で三枚以上使うとかザラにあったり。
(回数多いキャラは別扱いですが)


なのでエロCG枚数には差が無いはず。




後特出すべきところとしては、禰音のフェ〇演出でしょうか・・?
CG差分を細かく動かしてスロートを表現してましたね。ちょっと興奮してしまったのはヒミツだぞ☆












-私的総合得点 80点-


ちょっぴり昔の香りがする作品をプレイしたい貴方に捧ぐ一品・・?
別に古臭いと言う訳でもないんですが、寝かしてた期間を知ってると深層意識下で何か働くのか、古き良き作品のように感じます。


エロ以外は総じてバランスが取れている作品だと思うので、欝耐性が強いと自負してる方には是非お勧めしておきます〜。


是非とも北の大地のハートフルな面もあるけど、悲しい物語をご賞味あれ!!!



・・・どうか、悲しみの連鎖を止めてやってください(涙









※以下ネタバレ反転感想


しかし、妹ルートのトリックには気づきませんでしたね〜。
始まりから伏線を仕込んでいたとは・・・。

だけどあの展開はあんまりだよOTL 
妹に止めをさしたのは自分で、旅行は半ば親に見離されての療養だったとは・・。


やはり楓さんには親からそういう連絡は行ったんだろうか? 


何処ぞで見た似たトリックを思い出しましたが、キチンと開発期間中に作っていたらコレが神作品として認定されていたんだろうなぁ・・。
それぐらい驚愕の伏線だと思うんだ。



にしても、見事に救われない話でしたね〜。
5ルート後の展開はプレイヤーの想像に委ねてますし、あの幸せそうなCGはIfでしか過ぎないという(;´д⊂)

妹なんてこの世にいないし・・。
でも、最後は出てきたけどアレもコロポックルが・・?




ちなみにEDでは須らく凹みましたが、楓ルートも中々の欝さ加減だと思うのは気のせいでしょうか。
人の姿じゃなくなって寄り添うとか反則だろ(涙






・・・・まっ、たまにはこういう影のある作品も有りかなw


しばらくは余韻を楽しめそうですハイ。



※ここまでネタバレ反転感想







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