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さて、金曜の夜、そして土曜と不安定な天候の中でスクーターや軽自動車にチギられては下唇を噛みつつ走りつづけた甲斐もあり、土曜(つまり昨日)の夕方遅くには走行距離は500kmに達し初回のオイル交換をした。
その後、10000rpmまでリミットを上げて慣らしを続けることにし、少し首都高などを走ってそのパワーの片鱗を見た。
そして、今日、日曜。

・・・まずは洗車である。
なぜなら、結局、昨日も帰る頃から降り出した雨の中で高速道路を走り、そこらじゅうに砂を巻き上げてしまったからである。
俺はそんなに盆栽派ではないつもりだが、やはり新車が縦に泥水の筋を付けた状態では悲しいものがある。
ということで、起きたらまず例によって「フクピカ」で拭く。固形ワックスなどは使い方がイマイチわからんし、昔から俺はそういうのを使うといつも拭き残して余計に汚くするので、こればっかだ。
さて、そんなワケなので洗車はさほどの時間を要せず終了。で、走りに行こうか、と思ったのだが、午前のうちは良かった天気がどうも下り坂だ。電話で天気予報を確認すると、東京は晴れだが、多摩西部は一時雨とのこと。

ここで、だいぶ迷ったのだが・・・やはり、首都高はもう飽きた。俺は湾岸ミッドナイトにも首都高バトルにも悪魔のZにも興味はないし、その上いまは昼間で今日は日曜日。とても渋滞の首都高など走る気はしない。(5000rpm以下では、どのみち軽快には走れないので、信号がないだけマシ、と思い首都高を走っていた。)
で、首都高に行かないなら・・・西側か。しかしそっちは天気が崩れそうだ・・・と30分くらい悩んだが、そんなこと考えている間に走った方がいいな、と思い直してとりあえず出発。
なにせ空いているのがいいと思い、国道20号に出て中央高速の最寄インターである調布へ向かった。国立府中インターに向かう方向の20号は混んでいるので嫌だった。まあ、この時間の下りは空いてるだろうという判断で中央道に乗る。
予想通り、道は空いている。ひゃっほう!とアクセルを(また半端に)ワイドオープンし、いいスピードで流す車の間をいいスピードで縫って走る。ウヒャヒャヒャ、とか笑いながら走っていたがラフな格好での高速走行は疲れるな・・・。出てくる時に、パッド付きの革パンなどをはいてくるか考えたのだが、なまじまともな装備をしてしまうと余計に全開にしたくなるので、普通にジーンズとTシャツで出てきたのだ。あくまでも「スリルを感じない、エキサイトしない」レベルに抑えるつもりだ。なんせ、慣らしは慎重に行うのだ。

さて、無目的にちょっとその辺を走るということで出発した筈だったのだが、なぜか高速に乗り、実は予定調和的に上野原で降りる。少しだけ国道20号を走り、「おや、こんなところから小菅村へ通じていたのか?」と空々しく県道に入る。
しばらくは山間の集落の中の緩いカーブを走る。やはり、この手のバイクに乗るには、道はある程度曲がってなければ。適当なペースで、何の不安もなく走っていると、「甲武トンネル」あれ、ここは知ってる場所だなあ?
そして俺は、適当に慣らしで走っていたら、たまたま関東随一の走り屋スポットである「奥多摩周遊道路」に通りかかってしまったのだった。ああ、まだ慣らし中なのに!しかし、走り屋がいようといなかろうと、ここはサーキットではなく一般道。全開に出来なきゃ通ってはいけないというルールはない。俺は通りたい道を通るんじゃ(本当はそんな強い決意などしていない)と決めて、ゲートをくぐる。しかし、奥多摩は関東の中でも特に雨が降りやすい。頭上の雲はかなり暗く、重くなってきており、もう程なく雨粒となって落ちてくるだろう。またドロドロはイヤだから、ここに長くはいられない。
まず、五日市側から上っていく。ツーリングでちょっとペースを上げた、そんな走りだ。おお、いい感じで曲がるなあ。フワフワしたりもしないし、特に寝にくいだの起きにくいだの曲がらないだの曲がりにくいだのとは感じない。まあ、基本的に俺はこの辺の感覚が鈍いようで、実はインプレッションを書くのは苦手だ。それに比較対照は当然いままでに俺が乗ったバイクだから、ZX6Rではいい評価しか出ない(乗り心地を除く)のは当然なんだが・・・。

ちなみに、俺のいままでのバイクは、サスの長さがウリのオフ車達、そしてサスのヘタったR1-ZとSV400S。こいつらは最初は当然ヘタってなかったのだろうが・・・サスのオイルは換えたことはなく、末期には周囲から「それはただのバネだ」と言われる始末だった。

むう、いい感じだ・・・と思い満足しつつ走っていると、対向から物凄い勢いで膝を擦りながらツナギを着たYZF-R1が登場。その後ろにも何台か付いている。が、付かれている、という感じではなく、速いから前にいる、という感じだ・・・。俺も全開にできるようになったら・・・と思いながら峠付近の駐車場へ。

さて、ゆっくりしてはいられないがもう少し走りたいな。どうしたものか・・・と思っていると、さっきの一団が駐車場に入り、Uターンして下っていく。そんなこんなで・・・しばらくの後、どうしたことか、俺が帰るために駐車場から出ようとすると同じく駐車場から出ようとするバイクが。では先を譲ってあげよう。お?背中に面白いこと書いてるな?全部は読めなかったけど・・・奥多摩、という文字と最速、という文字が見える。こりゃ大変だ先に行かせて・・・追いかけなくちゃ。

まあ、結論から言うと、下り一本だけだけど、ちょっと離されてしまいました。わずかな間で速いの遅いの判断は難しいけど、この時、俺は確実にそいつより遅かった。
が、膝擦り禁止(ジーンズ故に)で10000rpm規制のもとではしょうもないという範囲か、と。それでも天気がもつならもう少しチャレンジか?と思ったけど、ポツ、ポツと雨が降ってきたので急いで山を降りることにした。

しかし、膝こそ擦ってはいないが、多少はハングした状態で峠を走ってみると、やはり、これまで俺が乗ってきたバイクとは異次元のバイクだと感じた。実際、カテゴリー違うから当たり前だけどね。

帰りは五日市街道から一般道で帰ったが、奥多摩から標高が下がるにつれ雨は弱まり、ほとんど濡れることなく帰宅した。走行距離も700kmほどに達した。あと300km。一日あれば可能な距離だ。そうしたら全開だ。ウヒヒヒヒ・・・・。

ちなみに、5000rpmの最高速は94km/h(メーター読み)だったので、理論上は10000rpmまで回すことにした現在は188km/h出る計算だね。高速に乗っても特にストレスは感じる筈もない速度だね。・・・いや、あくまで理論値ですよ。本当に出したかどうかは別です。免許は大事にして行こうぜ!!・・・・でも、そのくらい出しても安定性が損なわれない、ような気がする、のは初めてこういう強力なマシンに乗った俺としては凄く驚いた。(TOPへ