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俺のプチ盆栽日記

本当は、本日も走りに行く筈だったのだ(日記#8の翌週である)。
いや、実は走りに行かない筈だったのだが、前日の夜に、「なんか明日行くと俺は30秒は余裕で切れる気がする」という天啓を受けて、やっぱし行くことにしよう、と思っていたのだ。

俺の場合は、こういう天啓は多くの場合、サタンの罠なのである。しかしさんざん迷ったあげく虎穴に入らずば虎児を得ず、と朝起きるととても眠く、窓の外が暗く、天気が崩れそうに見えたので二度寝した。
しかしながら、それは実は屁垂れたワケではなく、予定を変えて走行枠を午後にしよう、と思ったわけなのだ。

前置きが長くなった。
実は天啓と言うのはちゃんと根拠があって、タイヤの空気圧を上げようと思ったのだ。以前に修行日記で書いたように、スポーツ走行ではエア圧を下げるということを知り、前々回は前/後を2.4/2.4、先週は2.5/2.5としていた。
2.5kgは、フロントでは規定圧だ。後ろの規定圧は2.9kgなので、かなり低くしてあることになる。
だが、この前の梨本塾での走行の途中で気付いたのだが、どうも寝かし込みが鈍い。6Rはスパスパ寝るんじゃなかったか?「あらよ!」って感じでやるとよく寝るのだが・・・。

思うに、腕のある人がパイロットスポーツで走る場合、エアを抜いて旋回性(寝やすさ)を犠牲にしても、それを腕で補ってやれば、グリップが良くなる恩恵でオツリが来るんだろう(MC誌「エッジデハシレ」最速セットでは前後2.3)。しかし、今の俺の段階では、あまりエアを抜いてしまうと、グリップ力の増大の恩恵(を活かす開けっぷり)よりも、寝難くなるデメリットの方を大きく受けてしまうのではなかろうか?
そこで試しに、前/後を2.5/2.7kgという設定でやってみよう、と思ったのだ。前は規定、後ろは最初にエアを抜いてみた時の数字だ。

さて、それでは、ということでエアゲージでまず現状のエア圧を計る。・・・2.3/2.3。あれ?
今日は急に寒くなった(今朝は本当に11月みたいだった)ので、そのせいかな?
とにかく、MTBで愛用していた「パナレーサー」の空気入れでシュコシュコと空気を足して2.5/2.7にはした。

ちなみに、ちょっと前に窒素を入れているが、俺が窒素を入れた主な目的は「N2」と刻印された格好いいバルブキャップにあるので、空気入れでエア調整することに躊躇いはない。

しかし・・・・このタイヤ・・・・ちょっとなあ・・・。

トミンで酷使する右側はかなり減っていたから、もう余命は長くないとは踏んでいたが、明るい朝に改めて見ると・・・



余りに汚い・・・一度溶けて固まったゴムが、ハナクソみたいに付いていることはよくあったが・・・これは「荒れてる」ってレベルか?むしろ「壊れてる」じゃないのか?
いやなんかもう、ねえ。それ自体がトレッドであるかのようにこんもりとしたこの盛り上がりはなんだ?
ミシュランタイヤはビバンダムの肉でできてるから、削ると細胞分裂して自己治癒するのかも知れない、そうだ、そうに決まっている。これはタイヤの癌化である。・・・などと言ってみたくなるほどの気持悪さではないか。

凸凹とくっついてるものを剥がそうとしてみたが、見た目以上にしっかりと固まってやがって取れない。しかも中にゴミを包み込んでたりしやがる。

さらに後ろを観察すると、


いわゆる段減りなんだが・・・コレはいいのか?
トレッドの角が斜になってる、というくらいなら目をつぶろう。しかし、トレッド全体が波形になってるではないか。おそらくはエア圧をかなり下げて使った為もあるのだろう。これで本来の性能を発揮できるとはとても思えん。
むしろ、オフロードでのグリップは幾分か向上したかも知れんが・・・。

タイヤのセンターは生きてるし、右側もまだ少しはミゾがあるから、使って使えないことはない。
しかしこのタイヤで、よりバンク角を増してみよう、タイムを削ってみよう、というチャレンジをするのは、いささか危険に思える。そうでなくても自分の限界を上げようという試みは、多少であれリスクを背負う試みだ。それを、限界の落ちているタイヤで行うというのは、ねえ・・・。

こんなんでコケたらシャレにもならん。そう思って今日は走りに行くのは止めた。
この後、街中をぶらぶら走った限りでは、やはりエア圧を上げるとタイヤは前後にも左右にもよく転がるようになった。非常に軽快でひらひらした感じだ。うーん、この方がいいかも知れん。

さて、せっかくだから少しはバイクに乗っておこうと、青梅方面の用品店まで足を延ばす。
そこで、ふと思い出して探して見ると・・・・。
ありました。フェンダーレスキット。
6Rのリヤ廻りは、なかなかトンガってて格好いいと思うのだが、べろりんと垂れたフェンダーはどうも軽快感を損ねている。6Rはあまり売れてないからか改造パーツが少ないのだが、考えてみれば、リヤカウルはZ1000と共通だ。ならば・・・と思って、先日ネットで検索してみるとACTIVEから\7800で発売されていた。
そんなに値段も高くないし、これくらいなら・・・と思って購入。
家に帰って早速取り付けにかかるも、自分で部品をとりつけるのは随分とひさしぶりだ。はたして俺の貧弱な工具(ドライバー、メガネレンチが各2本、アーレンキーが3本)で作業は可能なのだろうか?車載はつかうとネジが壊れたりするので極力使いたくないし。

しかし、心配することもなく、結構簡単にできました。

部品は一点、まあ泥よけ部を変えるだけだからね。そこにもともとのナンバー灯、ウィンカーをネジでつけるだけの作業だ。
一応、リアカウルは外す必要があったけど、これもネジ2本とピンで付いてるだけだし。
さて、出来栄は。


左が交換前、右が交換後。
だいぶすっきりしたではないか。横から見ると、また随分と違うんだなこれが。なかなか気に入った。SVの時もやりたかったんだけど、あれのはリアカウルの下面をごっそり交換って感じだったから結構値段がしたのだ。
6Rは、ほんと、ナンバーの台座を変える程度のノリなので安くてよい。

03モデルの6Rの方にはお薦めする。

ああ、そうそう。
今日は、ついでにバイク屋に行ってタイヤを注文して来た。

本当は、スタンダードスピードから買おうとしてたのだが(とても安いので)、バイク屋に前にパイロットレースで見積もってもらったりしてたので、一応、「ごめんなさいタイヤは他で変えて来ます」と言ったら、同じ値段で出してくれることになった。
ええ?赤字になっちゃわないの?大丈夫なんスか?と思わず聞き返してしまったが(それほどびっくり価格)、一応大丈夫だそうだ。
それなら、家からも近いしこっちの店でやればいいわな。
しかしこの店(府中のウィンドジャマーズと言う)。購入時のカウルの件といい、たまになかなか漢らしい大技を出してくれる。
さすが俺がチョイスした店だ。なかなかやる。


あああ・・・タイヤが楽しみだあ・・・うへへへへ。
・・・おっと・・・また調子に乗って飛ばんようにしないとな。

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