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+++FE トラキア776 会話集+++


第11章外伝 マーダーホレス


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第11章外伝  マーダーホレス



■オープニング



※敵軍側




(ケンプフ)
オルトフ司教
敵はレンスター王国の生き残りだ

それもどうやら指揮官は
マンスターから逃げ出した
リーフ王子らしい

これはただごとではない
俺は、帝国軍の総司令部に
報告せねばならんから

貴公
この要塞に立てこもり
時間をかせいでくれ!

(オルトフ)
しかし将軍
敵はすでに
要塞の中にまで進入しておりますぞ

われらだけでは
とうてい
もちこたえることはできませんが・・・

(ケンプフ)
うーむ・・・
やむをえん、最後の手段だ
マーダーホレスを発動せよ

(オルトフ)
・・・マーダーホレスと・・・
それではわれらに死ねと申されるか・・・

(ケンプフ)
敵をせん滅できれば死ぬこともなかろう
そのかくごは必要だがな

(オルエン)

わかりました・・・
ご命令とあらば、やむをえません・・・

(ケンプフ)
牢獄の囚人どもの始末もわすれるなよ
下手に生きのびられると
あとでやっかいなことになる

(オルトフ)
はっ・・・

(ケンプフ)
ではたのむぞ
貴公らの死は決してムダにはせぬ

(オルトフ)
・・・・・・



※牢獄内



(少年)

おまえ、帝国兵だな!
この悪魔!
ぼくたちを殺しにきたのか!!

(オルエン)
・・・ちがうわ
私はとらえられて・・・
あなたたちはどうしてここに?

(少女1)

村が軍隊におそわれて・・・
むりやり連れてこられたの・・・
あたしたち、一体どうなるの・・・

(少年)
どうなるって、決まってるさ!
暗黒神の生けにえにされるんだ

バーバラのみやこに送られて
みんな殺される・・・

ぼくのねえちゃんも
連れていかれたまま
帰ってこないもん・・・

(少女2)
そんなのいやよ!
あたし、村に帰りたい・・・
母さんや父さんに会いたい・・・

(オルエン)
・・・これが子供狩りなの?
うわさには聞いたことがあったけど
まさか本当にあるなんて・・・

ひどい、ひどすぎる・・・
これが私の信じていた国
フリージのしわざだというの!

(少女2)
おねえちゃん、お願い!
あたしたちを助けて!!
村へ返して!!

(オルエン)
ええ
大丈夫よ
心配しないで

あなたたちに手出しはさせない
絶対に守ってみせるわ
たとえこの命にかえても・・・



■自軍2ターン目



(フレッド)

オルエン様!
どこにおられるのです!!
返事をしてください!!

(オルエン)
フレッド?
来てくれたのね・・・
こっちよ、子どもたちも一緒なの!!

でも
ケンプフの兵もいるから
油断しないで!!



■敵軍30ターン目



(オルトフ)
ふん、命令とはいえ
みすみす死ぬのがわかっていることに
いちいちつきあっていられるか!

司令官に報告せねばならぬことができた
司令官のところに行ってくる

(兵士)
それなら私が・・・

(オルトフ)

わしでなくてはならぬのだ!
あとはたのんだぞ

(兵士)

・・・・・・


■会話 フレッド→オルエン(同盟)



(フレッド)

オルエン様!

(オルエン)

フレッド・・・
ありがとう、助かったわ・・・

(フレッド)
ご無事でよかった・・・
早く脱出を・・・どうなされたのです?
お顔の色が真っ青ですよ

(オルエン)
フレッド、私たちは
今まで
何のために戦ってきたのかしら・・・

(フレッド)
オルエン様、一体何を・・・

(オルエン)
私は今まで何をしてきたの?
まだおさない子供たちを
何の罪もない親から奪うことの手助け?

それとも
子供たちをバーバラの都に送って
いけにえとするための手伝い?

(フレッド)
オルエン様・・・

(オルエン)
・・・今まで
自分がやっていることに
うたがいを持ったことなんてなかった

兄様の背中を
追いかけてさえいれば
まちがいないと思ってた

なのに・・・今はもう、何もわからない!
何も信じられない!
私はいったいどうすれば・・・

(フレッド)
・・・一つだけ言えることは
オルエン様のいるべき場所は
帝国軍の中ではないということだけです

オルエン様
私とともにリーフ王子の軍に
加わりましょう

(オルエン)
リーフ王子の?
でも、彼らは今までずっと
私たちの敵・・・

(フレッド)
・・・私はリーフ王子と面識があります
こころざしは帝国よりも
はるかにわれらに近い

オルエン様が見失われたもの・・・
それを、彼の軍で探しましょう!

(オルエン)
・・・わかりました
フレッドがそこまでいうなら・・・



※会話 フレッド→オルエン
 (すでにリーフ→オルエンの会話している場合)




(オルエン)

フレッド
私はこの人たちと
行動をともにすることにしました

だから、あなたは自由に・・・

(フレッド)

何をおっしゃいます!
私はオルエン様の副官

オルエン様が
そう決められたのなら
私もそれに従うまでです

(オルエン)

フレッド・・・ありがとう



■会話 リーフ→オルエン(自軍)



(リーフ)

子供たちを助けてくれたようだが
きみは?

(オルエン)
あなたは?

(リーフ)
ぼくはこの軍のリーダーで
・・・リーフという

(オルエン)
リーフ?
では
あなたがレンスターのリーフ王子?

私は・・・
私はフリージのマージナイト
オルエンと申します

(リーフ)
フリージの?
・・・なのにどうして・・・

(オルエン)
何からお話すればよいのか・・・
いろんな事がありすぎて
混乱しているのですが・・・

もし、お許しいただけるのなら
しばらく王子と
ごいっしょさせてくださいませんか?

(リーフ)
ぼくはかまわないが
ドリアスやアウグストの意見も
聞かねばならない

戦いが終るまで
待っていてもらえるだろうか

(オルエン)
はい
無理をいって申しわけありません



■オルトフ初戦時



(オルトフ)
ここは通さぬぞ!



■オルトフ撃破時



(オルトフ)
フリージに栄光あれ・・・ぐふっ



■オルトフ解放時



(オルトフ)
これがレンスターの戦いかた?
わしはまちがっていたのかもしれぬ



■制圧後



(リーフ)

ここでも子どもたちが・・・
ターラ市民が
立ち上がった気持ちがよくわかる

(ドリアス)
さよう
だからこそ、帝国も必死なのです

もし、ターラを許せば
各地で同じような反乱が起きるでしょう

街一つを完全に叩きつぶすために
各地から軍団が集められています

ゲルブリッターまで
帝都から呼び戻したという
情報もあるくらいなのですから

(リーフ)
ゲルプリッター
・・・フリージ家の近衛集団か

(ドリアス)
はい
フリージ家一族を中心とする魔法騎士団で
大陸でも1、2を争う精鋭部隊です

指揮官は
雷神と恐れられるイシュタル王女

そして、副官のラインハルト卿も
聖戦士トードの再来と称されるほどの
立派な武人です

(アウグスト)
子供狩りに手を貸すような男を
『立派』と?

まったく、騎士とは困ったものよ
現実を何一つ知らぬ・・・

(ドリアス)
アウグスト
その物言いは失礼ではないか!
わしが何を知らぬと言うのだ!

(アウグスト)
ラインハルトはイシュタル王女の守役
イシュタルはユリウス皇子の愛人

そして、ユリウスは
暗黒神ロプトの化身ともいわれている

つまり
やつらはみんなロプトのしもべ
この世を破壊に導くものではないか・・・



※オルエンが生存していなければ、このまま12章へ。
  オルエンが生存している場合は以下の会話が追加される。



(オルエン)

ちがいます!
兄は・・・ラインハルト兄様は
ロプトのしもべなどではありません!!

(アウグスト)
・・・そなたは?

(オルエン)
オルエン・・・
ラインハルトの妹です・・・

(リーフ)
わけあってわが軍と同行する
ぼくが許したのだ

(アウグスト)
さようか
ならばその目でしっかりと
見ておくことだ

帝国とはいったいどのようなものか
ということをな



→NEXT 第12章 「ダキアの盗賊」

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