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+++FE 紋章の謎 会話集+++


第2部17章 グラの落日

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第2部17章 グラの落日



■ワールドマップ上



マルス達は
再びアリティアを発ち、
アカネイアの王都パレスを
めざした。

だが その行く手には、
アカネイアの同盟国である
グラ王国があった。

グラは、先の戦いで
ドルーア帝国に加担して
ジオル王は戦死、
王国は滅びた。

一度はアリティアに併合された
が、後にハーディン皇帝の命
により、アカネイアに返却
された。

ハーディンは、
ジオル王の娘であるシーマ姫
を さがしだして王位につけ、
グラを支援したのである。

シーマは、グラの民に
熱狂的な支持を受けた。
彼らにとっては、シーマこそが
唯一の希望だったのだ。

若者達は、こぞって兵に
志願した。

そして、宿敵アリティアを
この手で倒すのだと
喜んで出陣した。

だが ゆめは破れた・・・

迫り来るアリティアの精鋭を
前にして、グラの兵士は
もはや戦う気力もなく、ただ
逃げまどうだけであった。

■オープニング



(サムソン)

シーマ王女
アリティア軍が来たようだ

(シーマ)
そうか・・・
もはや 終わりだな

サムソン お前には
めいわくをかけた

わたしは グラ王国の
最期を 見とどけねばならぬ
お前はもう 行ってくれ

(サムソン)
王女よ もういいのではないか

お前は 母をむりやり奪った
ジオル王をにくんでいたはず

だから パレスにかくれ
国には 近よらなかった

今度のことも ハーディンに
だまされ 利用されただけだろう

(シーマ)
そうかも知れぬ
国の再興を願う
グラの人々のためにと言われて
心がうごいた

だがハーディンは 我々を
利用するだけ 利用して
用がなくなれば ゴミのように
すてて行った

だが わたしは行かぬ!
わたしのために 戦ってくれた
あの者達を どうして
すてられるものか!!

(サムソン)
無惨だな・・・
精鋭を誇るアリティア軍に
あんな新兵ばかりで
向かわねばならぬとは・・・

まあよかろう お前が残ると
言うのなら 俺も最後まで
はたらいてみせる
まあ それもたのしかろうよ

(シーマ)
サムソン・・・
なぜ そこまでしてくれる

お前達 傭兵は
金のためだけに
はたらくのだろう

わたしには もう
お前にやる金すらないのだ・・

(サムソン)
俺にも わからぬよ

ただ・・・ 男には
そうせねば ならぬ時がある
今は・・・そうとしか言えぬな

それに俺は あのこぞうの
戦いぶりを見てみたい

もし ヤツが ほんとに
真の英雄なら
お前の決意も 変わるかも
しれぬからな・・・

■村



(村人)

ああ・・・ お許しください
もう何も さしあげるものは
ありません

(マルス)
あっ ごかいしないで
ぼく達は 奪いにきたんじゃ
ないんだ

(村人)
でも アリティアから
この国に ふくしゅうするために
来たのでしょう

(マルス)
ちがうよ グラとは
戦うつもりはない だって
グラとアリティアは もともと
兄弟なんだから

(村人)
ホントに・・・
じゃあ あなたに わたしの
大事なもの・・あ・げ・る☆

※ハートマークがPCで出ないので、☆で代用です。

■民家1



(村人)

シーマ王女は ジオル王の
第二夫人の子供さ

でも あの方は 王とちがって
ほんとに やさしい方だ

王女は 兵のために 自分も
命をかける おつもりらしい
なんとか 助けて
あげられないものだろうか

■民家2



(村人)

ハーディンは グラ王国が
うらぎらないように
兵をおいて行ったのじゃ

戦う気力が あるのは
アカネイア兵だけじゃな

■民家3



(村人)

兵士達は みんなシロウトさ

だって この国の騎士は
みんな死んじまって
もう国を守れる者なんて
いないんだから

今じゃ アカネイアの兵士が
好き勝手にしている

ヤツらは盗賊と同じ・・・
けだものだよ!

■会話 マルス→シーマ



(マルス)

シーマ王女ですね よかった
ご無事だったのですね

ぼくは もうグラ王国に
敵意はありません
グラとわが国は もともと
一つの国だった

アンリ王が 亡くなるとき
二つにわれてしまったけど
ずっと 同盟国として
仲よくしてきたのです

それが 前の戦いでは
あんなことになって
ぼくも 辛かったのです

シーマ王女 もう一度
やりなおしましょう
グラとは戦いたくないのです

(シーマ)
マルス王子・・・
あなたが 逃げまどう兵達に
手を出さなかったのを知って
おどろいている

あなたはやはり アンリ王の
生まれかわりかもしれぬな

あなたを 信じよう
どうか・・・グラの民を・・
アリティアの民として
受け入れてほしい

この国の全てを あなたに・・
マルス王子に託します

■会話 シーマ→サムソン



(サムソン)

よかったな シーマよ
これで俺も 心おきなく
立ち去れる

(シーマ)
サムソン・・・
行ってしまうのか・・・

(サムソン)
もう 俺に用はなかろう
あとは 王子が守ってくれる

(シーマ)

行くな!
行かないでほしい・・・

(サムソン)
ん? なんだ
なぜ 俺をひきとめる?
お前らしくもないな

・・・・ だが よかろう
俺が必要と言うのなら
どこにも行かぬ どこまでも
お前を 守ってみせよう

それでも よいのだな

(シーマ)
はい・・・

■シーマ初戦時



(シーマ)

貴様ら・・・
よくもわが民を・・・
死ね!

■シーマ撃破時



(シーマ)

許せ グラの民よ

■サムソン初戦時(シーマが死亡している場合)



(サムソン)

マルス王子・・・
どんなやつかと思ったが
ただの 人殺しか・・
とんだ見込みちがいだったな

■サムソン撃破時



(サムソン)

シーマよ・・・

■玉座制圧後



(ジェイガン)

マルス様 このような戦いを
続けることは 無意味です
ハーディンに 時間を
かせがせるだけです

(マルス)
うん ぼくもそう思っていた
このまま 東へ進めば
また 無用な血を
ながすことに なるだろう

だから 思いきって
ルートをかえてみようと思う

メニディから 南へ向かい
アドリア峠から パレスに
ぬけるのは どうだろうか

(ジェイガン)
あの けわしい山道を
この大軍で ぬけるのですか
しかし それはきけんかと・・

(マルス)
きけんは かくごしてる

でも ぼく達は あのけわしい
アンリの道ですら
制覇したんだ
それにくらべれば・・・

(ジェイガン)
・・・ たしかに
それに うまくいけば敵のうらを
かけるかもしれませぬな

わかりました やってみましょう



→NEXT 第2部18章 「峠の戦い」

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